OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

和製文系版ホーガン!??アホホの優しい軟体透明人間


 遥かなる異星より愛を込めて (トレビ文庫―日本の作家) 遥かなる異星より愛を込めて (トレビ文庫―日本の作家) 


 トレビ文庫なるレーベルから出ているファンタジー小説
 あまりヤル気を感じさせないふざけた脱力系かと思って長い間放置していたのですが、意外とマトモでした。
 
 日本人に人気が高いというジェイムズ・P・ホーガンの『ガニメデの優しい巨人』という本格SFがあります。
 本書はさしずめその和製文系版とでもいうべきものでしょうか。
 アホホなる惑星から宇宙人がやってきて地球人との交際を求めるというファーストコンタクトな話。
 本作品では宇宙人から交際の代表として選ばれた心理学系の教授が色々な体験をします。
 アホホ星人は関節が柔らかく肌が透き通るようにきれいで、死ぬと泡になってしまいます。
 もちろんホーガン先生のように専門的なスケールの大きな理論とはいきませんが、惑星上に発生した生物が進化をした過程を文系は文系なりにアバウトに描いています。文系らしく言語の文法については少々詳しく説明されておりますですです。
 ただ、終わり方が少々中途半端というか尻切れトンボというか投げやりというか。
 ホーガン先生は異種生命との交流を大きなスケールで描きましたが、本作品ではそこまで至らず、あくまでも人類代表の学者先生止まりです。その後の展開が気になるところです。そこまでは考えていなかったのかそれとも続編の構想を練っておられたのか。
  
 本書は平成初期のある時期、山陰地方の古本屋でかなりの頻度で見かけられたと思います。
 本作品の著者は島根大学の心理学教授のようです。
 小滝 信夫名義で出された小説に続編を加えて新たに出版されたようです。
 ペンネームが著名な作曲家と同じなのはどういうわけなんでしょうか。
 ペンネームにしろあらすじにしろ投げやりでプロデュースにヤル気がないような感じがしますが、さすがに教授を務めるだけあって意外としっかりした作品だったと思います。教授の道楽の自費出版だと思わず、当時の教え子の皆様の間でも再発掘して思い出を偲んでいただきたいものです。
(以上はあくまでも私個人の感想です。本格SFマニアの皆様による「騙された」の類いのクレームはご遠慮下さい)
 

三四郎』な人生論
 ガニメデの優しい巨人【耳読】
  http://sanshirou.seesaa.net/article/471556328.html
  
小滝信夫 https://mairi.me/-/1078442

臨床心理ノート  https://amzn.to/2s5UKTa
ファンタジア 空飛ぶ円盤  https://amzn.to/35yEusx
ハート・ダンスは夜明けの星の下で  https://amzn.to/2qDsKGc
 
ブクログ https://booklog.jp/item/1/4896077164
読書メーター https://bookmeter.com/books/6928659
  
 wikipedia:ファーストコンタクト
 wikipedia:瀧廉太郎


        
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祭りの商人「香具師」 川瀬孝二 貴重な記録

 祭りの商人「香具師」 祭りの商人「香具師」

 著者略歴によると、著者の川瀬孝二さんは東京芸大を出て流通問題のコンサルタントとして活躍する一方、香具師の世界を研究しているようです。
 本書は、日経流通新聞に1981年から82年にかけて連載された「祭りの商人」を再構成したものらしい。
 執筆当時でも香具師は減りつつあったようですが、今となってはほとんどいなくなりました。
 著者が記した記録は今となっては貴重な資料でしょう。
 小沢昭一さんは消えつつある香具師の世界を音で記録されました。
  
“ドキュメント 又 日本の放浪芸 聞かなきゃ損だよ”
   https://diletanto.hateblo.jp/entry/20180127/p1
 
 川瀬さんは同じようなことをエッセイ記事として残したのです。
 今では見られなくなった香具師の方々が色々と実名入りで紹介されています。
 今となってはもはや鬼籍に入られた方も多いと思います。
 ネットやSNSがなかった時代のこと、記事に残しておかないと消えてしまう記録です。
 例えば、本書の中に四天王寺の露店を管理していたのは関矢組だったという記述があります。
(今でもそうなんでしょうか)
四天王寺 関矢組」でネット上を検索しても出てきません。
 こういった忘れられつつある歴史的事実を活字にして残しておくのも大切なことではないでしょうか。
 
 著者の川瀬さんは、一時、香具師のようなことをやっていたことがあるといいます。
 光るヨーヨーの仕組みを発明し、マッチ問屋に持ち込んで商品化して「エレヨー」と名付け、売っていたそうです。
 香具師としても才能があったようで、進駐軍GIなんかに売りつけていたといいます。
   
バカにつけるくすり
 http://ksmd21.blog114.fc2.com/?mode=m&no=23&m2=res
  ↑こちらのブログでエレヨーの思い出が語られています。
 
 wikipedia:香具師 wikipedia:的屋

 wikipedia:清荒神清澄寺
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E8%8D%92%E7%A5%9E%E6%B8%85%E6%BE%84%E5%AF%BA
   ↑今でも屋台が並んでいるそうですが、香具師はまだいるかのう?今度お参りしてみよう。

美術べっこう飴「龍昇」 http://ameyasan.com/
  
子供が喜ぶアニメキャラの飴細工!美術べっこう飴「龍昇」さん!!
  http://seabass.fool.jp/?p=20902
  
帝大生ゆめじの大道芸日記
角天、丸天とは? 
  https://blogs.yahoo.co.jp/teds3d/60624444.html
  
 うまきの耳かき二代目・馬木健一さんについても紹介されています。
 現在も健一さんのお弟子さんが「原田の耳かき」として継承されているようです。
  
1本2980円の「オーダーメイド耳かき」 70年以上つづく巣鴨の露店で作ってみた
  https://danro.asahi.com/article/11955353
自由に飛び回れ!
原田(馬木)の耳かき
  http://soragasuki0110.cocolog-nifty.com/blog0110/2012/05/post-763f.html
  
少彦名神社例大祭「神農祭」(とめの祭り)
  http://www.sinnosan.jp/sinnousai.html
  https://www.hankyu.co.jp/ekiblo/yasuko/26138/
↑針金細工の吉谷市郎さんが出ていると書かれています。
  
 フレンチドッグは宝塚三代目大寅会・河野文治さんが「うちおろした」という説が掲載されています。
 この説、ネット上を検索しても出てきません。
 これは貴重な証言の発掘か!?
  
   wikipedia:アメリカンドッグ
  
 wikipedia:カルメ焼き
  ↑実は私は見たことないと思う。一度露店で見てみたいものだ。
  
多田保夫さんについても記されています。
見世物(たかもの)の多田興行社を創始された方です。
  
オニツカイ ノ ウタゲ
(展)人間ポンプの映像は見なくっちゃ『見世物大博覧会』の2
  http://esv570.blogspot.com/2016/11/blog-post_14.html
日本の見世物小屋
非日常的な曲芸、天然奇物、細工を展示する仮設小屋
  https://www.subculture.at/misemono/
ヴァニラで安田興行社見世物展、ポンプ人間、たこ娘、ウシ娘が蘇る
  http://ginzanews.net/?page_id=20983
猫蔵の見世物小屋
  https://blogs.yahoo.co.jp/takyapon01


 露天商に必要な販売台・道具類などを考案・制作・販売している須田商事とその創始者・須田海山さんについても紹介されています。
 須田さんは香具師だったが機械に強いことから香具師をサポートする今の会社を始めたといいます。
「須田商事」について検索すると、同じ栃木県に同名の会社が存在していました。
 しかし、これが須田海山さんの創始した会社の発展形なのかどうかは分かりません。
 ところで、須田海山師匠は著書が2冊あるようです。
  
一筋の眞に生きて
路傍の花
  

ブクログ https://booklog.jp/item/1/4532094542
読書メーター https://bookmeter.com/books/1283405
本が好き! https://www.honzuki.jp/book/283908/


        
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「ヲ」の書き順は?2画で書くか3画で書くか

 朝日新聞のコラムで、カタカナの「ヲ」の書き順についてテーマにしたのがありました。
  
貴戸理恵の十人十色)「ヲ」に思う、学びの現実
  https://digital.asahi.com/articles/DA3S14211213.html
 
>「ヲ」を2画で書くのは誤りで、正しくは、横棒を2本書き、最後に斜めに払う3画なのだそうだ。
 
>これまで2画で書いて困ったことはなかったし、そもそも3画で書く人なんて見たことがない。
 
 私は3画で書いている。一応、正しい書き順だ。
 逆に2画で書く方法があったのか、2画で書く人なんていたのかと驚いている。
  
 他の方はどう書かれているのでしょうか。
 アンケート作成しましたので、ご協力お願いします。

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カタカナの「ヲ」を何画で書きますか
  http://blog.with2.net/vote/v/?id=212581

「半弓」知ってますか?/「ヲ」の書き順は?
 http://yorodzu.seesaa.net/article/471347974.html
 
「ヲ」と「ヒ」の書き方、間違ってない? 編集者も勘違いする小1で習うカタカナ
  https://sho.jp/sho1/9942

=ヲの書き順=
  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1150240136?fr=pc_tw

カタカナの『ヲ』の書き順って変わったの?90%以上の人が間違えて覚えているって本当?
  https://flower1.xyz/archives/1322

カタカナ「ヲ」の書き順 #oshietegoo
  https://oshiete.goo.ne.jp/qa/3920951.html

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カタカナの「ヲ」を何画で書きますか
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