OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

風と雲と虹と 第47回 国府占領 季節外れの大雷雨

 

  


 使者として常陸国府を訪れた三宅清忠(近藤洋介)は将門(加藤剛)が陳情に来ることを伝える。
 



 藤原為憲中島久之)は孫子の兵法を持ち出してゆっくり待ち構えていれば良い、と作戦を立てる。
 貞盛(山口崇)は「孫子は知らないが現実はそんなにうまくいくか」と疑問を呈する。
 しかし為憲はドヤ顔で「心・配・ご無用!」
 
 双方布陣して合戦開始!
 為憲は「連環の陣」とか言って孫子の兵法を気取るが兵の士気も低いし所詮は机上の空論。
 簡単に蹴散らされる。
 始めから非協力的だった貞盛は早々に見限って撤退。
 


 

 国府に到着した将門(加藤剛)は図に乗った国司・藤原惟幾(横森久)に大・激・怒!!
 そして季節外れの雷雨に。
 この雷雨の中、将門の館では鹿島玄道(宍戸錠)がついに絶命。
 

 常陸国府の近くに住んでいた源護(西村晃)は雷雨の中、詮子(星由里子)と小督(多岐川裕美)に連れられて逃げ出す。
 息子達に先立たれ没落途上にある源護はやつれて見えます。
 このドラマでは源護は最初から生きの悪いミイラのような演技でした。
 西村晃さんは1983年に二代目黄門様として登場された時は若く颯爽としていました。
 そこが役者の演技のすごいところです。
 

「誰か来た。隠れなければ!」
と源氏父娘が隠れた後に登場したのはオキちゃんだった!
 

「合戦を見たかったが遅かった」
と参上。合戦が終わったのに鎧を着ています。
 2020年の『麒麟がくる』第2話では鎧を着ずにやってきた娘婿の土岐頼純(矢野聖人)に対して斎藤利政(本木雅弘)が大激怒していましたね。
 
麒麟がくる第2回「道三の罠(わな)」”
   https://diletanto.hateblo.jp/entry/2020/02/01/193050
 
 もはや引き返すことはできない、坂東独立しか道はない、という事態に進展しました。
 
 ところで、将門が常陸国府を征服すると激しい雷雨が始まりました。
 今の感覚では不吉ではないかと思うのですが、興世王米倉斉加年)は火雷天神の加護の証だと言い、
螻蛄婆は「時が来た、風が吹き始めた」と言います。物は思いようですね。将門のやっていることは反乱なのだから、雷雨はむしろいいことなのかもしれません。
 とはいえ、歴史的に見ると、将門の乱は結局は鎮圧されるのですが。

 弟と再会したのもつかの間に武蔵(太地喜和子)は伊予の藤原純友緒形拳)にこれまでの状況を伝えに行くと言う。
 私は武蔵は純友の伝言を将門に伝えに来たのかと思ったのですが、そうではなかったようです。
 今回もけら婆(吉行和子)から純友に
「身内に気をお配りなされ」
という伝言を託されていました。
 だから武蔵は純友とけら婆の間を仲立ちしているようです。
 それにしても藤原純友は前半はもう一人の主人公と言っていいほどよく出ていましたが、最近はほとんど登場しませんね。
 紀淑人(細川俊之)が登場して伊予の情勢が小康状態というのもあるのでしょうが、その小康状態の裏でもけら婆が憂慮しているように色々な思惑が進行しているように思うのですが。
 
 今回の合戦で、藤原為憲中島久之)の空回りは見事でした。
 机上の空論の孫子の兵法を振り回し、孫子というより三国志馬謖状態でした。
 地に足がつかず理屈が先行するとこのような失敗をしでかすことになるので注意しないといけません。
 それに対して貞盛の老獪さは立派です。
 今まで最前線で戦った経験もなく逃げたり後詰ばかりだった割には為憲の欠点を的確に見抜き、改善点も分かっています(言いはしなかったけど)。
 さすが今まで負け戦をしぶとく生き抜いてきただけあります。
 でも実際に合戦に参戦するわけではないんだな。貞盛は軍事評論家タイプなのです。
 で、この名軍事評論家と田原藤太(露口茂)が組んで将門の敵になると非常にまずいことになることが予想されるわけです。

 

  風と雲と虹と NHK大河ドラマ・ストーリー

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風と雲と虹と 第46回 決断 賽は投げられた!そして名軍師(?)も押しかけ参加!!

 

  


 今回は前回ラストのシーンの続きから。
 鹿島玄道(宍戸錠)をかくまえばお上に対する反逆になりますけどいいのですか、という家臣達の質問に「いいんだ」と将門(加藤剛)が言っていると、興世王米倉斉加年)がやって来る。
 新しい国司との折り合いが悪く、武蔵権守を辞めることにした、ついてはこちらに居候させてほしい、と。
 将門も妙な人に見込まれたものです。
 

 その興世王もさすがに鹿島玄道をかくまうことはやめておけ、と表情を変える。しかしそれがそなたの性格だからな、と納得。人物を見る目は確かなようです。
 

 常陸国府の藤原惟幾(横森久)が下総の国府を通じて鹿島玄道の引き渡しを要求。そんな奴はいない、と突っぱねると、下総の役人は「下総と常陸は関係ない」と言っておとなしく引き下がる。
 


 けら婆(吉行和子)と武蔵(太地喜和子)が玄道の見舞いに来る。
 将門と武蔵はこれが初めての正式の面会か?
 京都では藤原純友緒形拳)傘下で勢力争いをしていたけら婆と武蔵が仲良く踊っているのも感慨深い。
 時は移り状況は変化するものですね。
 

 業を煮やした藤原惟幾・為憲(中島久之)親子は下総国府を介さず直接交渉に出る。
 

「利を捨てて義を取る」と断ろうとしていると、興世王が出てきて時間稼ぎをするべきだと助言。
「いずれはそこまで行かねばならないかもしれないが、初めから喧嘩腰ではな」
「世の礼儀というのはな、嘘をつくことじゃよ」
と、発見次第引き渡す旨の返書をしたためる。
 確かに一理ある。オキちゃんもたまにはいいこと言う。
 思えば武勇に優れた将門にもこのように知略や交渉に長けた軍師が欠けていた。
 興世王は将門陣営に欠けていた部分をフォローする人材ではないでしょうか。
  


……とこのような時間稼ぎのやり取りを数回行った後、興世王は返書の文面を変える。
「発見したが反省しているので私に免じて許してやってほしい」
 軍師・興世王の書いたシナリオ通りに進んでいます。
  

 激怒した為憲は将門追討使・貞盛(山口崇)を副将として大軍を繰り出すことを決定。
 

 結局駆り出されることになった貞盛。無理やり徴兵された農民兵達も気の毒です。
 藤原為憲のような馬鹿な権力者が一人いるだけで多くの人が迷惑するのです。
 これはいつの世でも変わりません。


 常陸国府・貞盛連合軍の襲来を知らされた将門は、国土を荒らされることを避けるためにこちらから討って出ることを決める。
「手紙を出して返事を聞きに来たという名目で進軍したらよろしかろう」
と言う興世王
「使者を遣わして嘆願に来たという名目にする」
と言う将門。
 興世王の交渉術から学んだ将門が興世王以上の名案を出した!
 興世王の加入がいい好循環を生んでいるようです。
 

「もう我慢ならん、一歩踏み出そう!」
と言う将門の檄に一同盛り上がる。
  
 今回、将門の陣営に興世王が押しかけて参謀役を買って出ます。
 こういったタイプの人材は将門陣営にはいなかったので早速良い影響をもたらしています。
 本当は菅原景行(高橋昌也)先生が参戦して下されば心強いのですが。
 ところで、菅原景行先生と興世王はお互いをどのように判断しているのでしょうか。
 菅原景行先生といえば、今回、平四郎将平(岡村清太郎)が恋人・かや(遠藤真理子)と会うために帰っています。菅原先生宅はどのくらい離れているのでしょうか?恋にうつつを抜かしていて学問は大丈夫なんでしょうか?
 
 そして田原藤太(露口茂)は
「将門が自分の思う通りの男なら衝突が起きるな」
と予想。
 田原藤太は将門と直接会った記憶はないのに将門の性格をよく把握しています。
 一方、少年時代に藤太に一度会っている将門は、藤太の心を読もうとしないというか、あまり意識していないようです。今後のことを考えると藤太に対する姿勢は重要かと思うのですが。
 結局将門は自分から人に働きかけるというより、頼られれば助けるという受け身の行動です。
 今回も源経基(菅野忠彦)だとか藤原為憲中島久之)といった執念深い連中の恨みを買って反乱に追い込まれました。
 しかし運命とはビリヤードの動きのようなものですね。今回もほんの少し玉の動きが変わると反乱しないという結果になったかもしれません。
 私の今後は無難なものになってほしいと思うものです。



 

海と風と虹と(上)

海と風と虹と(上)

  風と雲と虹と NHK大河ドラマ・ストーリー

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風と雲と虹と 第45回 叛逆の道 出世(下総守)か、独立(反逆)か?!

 

  


 坂東にやって来た武蔵(太地喜和子)と季重(沢竜二)はけら婆(吉行和子)達と合流。
 民人を救うために不動倉(非常時のための食糧保管庫)を襲うことを決める。
「決まったね。第一の仕事が」
 と武蔵が言うのですが、
「決まったね。大地の仕事が」
と聞こえてなりません。
 

 都から調査のために多治助実(中山昭二)(左)がやって来た。
 将門(加藤剛)は下総国府に出向いて取り調べに応ずる。
 多治助実も下総守(小沢重雄)(右)も将門に好意的であった。
 ところでこの場面では多治助実と下総守は内裏雛のように並んで座っています。
 都から来た役人の方が格上かと思うのですが、この見た目では同格ですね。
 こんな座り方もあったんでしょうか。
 

 伊和員経(福田豊土)は将門が次の下総守候補に挙がっているという噂話を紹介。
 しかし将門にとっては民人を取り締まる側に立つことであり、有難迷惑な話だった。
 

 常陸介・藤原惟幾(これちか)(横森久)は貞盛(山口崇)の縁者でもあり、将門に反感を持っていた。
 

 惟幾の息子・藤原為憲中島久之)は潜入調査の末、各地の反乱は鹿島玄道(宍戸錠)・鹿島玄明(草刈正雄)兄弟が起こしており、しかも兄弟は将門につながっていることを知り、報告。
 なかなか行動的で生意気なキャラのようだ。


 けら婆達はついに不動倉襲撃を決行!
 1件目は奇襲がうまくいったが、2件目は向こうも対策していたため激戦となる。
 

 犠牲となった親子の姿を見て、武蔵と玄明は過去を思い出す。
 ところで、不動倉周辺にも民間人が住んでいたのでしょうか。
 何で母と子がいるのでしょうか。
 

 玄道が二人を呼びに来るが、後ろから守備兵に刺される。
 瀕死の状態の玄道は将門の館に運び込まれ、療養することになる。
 

 思い出を語る武蔵。
 武蔵の幼名は小笛、玄明の幼名は雪丸
 3歳年上なだけあってよく覚えていた。
 しかし、早々に親から離されながら二人とも驚異的身体能力を持つ超人に成長していました。
 有能な姉弟です。
 

 家臣達は玄道をかくまえば反逆とみなされる、と注意するが将門はそれでもいいと言う。
 何だか流れで反乱せざるを得ない状況に追い込まれそう。
 将頼(高岡健二)の言うように玄道を突き出せば事は収まるのでしょうが、今までの将門のキャラではできそうにありません。
「将門には欠けているものがある」
「心が温かい」
「なくてはならないものは心の冷たさである」
「民人に慕われるのではなく、恐れられねばならない」
と言っていた田原藤太(露口茂)ならそれができるのでしょう。
 
 前回、藤原純友緒形拳)が
「随分待たしたな、将門」
「俺は待っていたぞ」
と喜び、
「行かねばなりませんわ、私が」
と呼応した武蔵。
 将門に伝言を持って行くのかと思っていたら、将門の所には行かずにけら婆達の所に行きました。
 将門とは別のところで騒乱を起こし、反乱の機運を高めるという作戦なのでしょうか。

 藤原忠平仲谷昇)は将門に好意的で、将門を下総守に命じて手名付けようとします。
 しかし、それほど好意的なのなら、何で貞盛(山口崇)を将門の追討使に命じて坂東に戻したのでしょうか。
 最初から将門と貞盛の和解を仲介していれば、ここまでこじれることはなかったのではないでしょうか。
 あなたの中途半端でどっちつかずの政策が事態をややこしくしたんではないですか、と問い詰めたいところです。
  
 

海と風と虹と(上)

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