タイトルからはレトロ現象をどう生かしていくかということをテーマとした本のように思えますが、実際は当時のレトロ現象を収集して分類して紹介する内容が大部分で、発想法を考察した部分は最後の章の少しだけです。
1988年発行の書。その当時にレトロブームがあったらしく、著者が当時のレトロな事象を集大成しています。
つまり、「1988年のレトロ現象大辞典」といった感があります。
著者はレトロ現象に関心があり、普段から新聞や雑誌の記事を集めていたようです。本書には集めた記事の見出しや内容を分類して紹介されています。コツコツと収集して整理して分類。これはすごい労作です。
1988年のレトロとはどんなものかと思えば、今でも存在するものが多くあって、2024年現在に読んでも全く違和感ありませんでした。まあそもそも私自身が重症のレトロ症候群で普段からレトロというかアナクロなもんで……
【例えばこんなモノが紹介されています】
ミニスカートとパンスト
ちゃぶ台 堀りごたつ 銭湯 ランドセル 練炭・豆炭
映画産業 ゴジラ・力道山 ビートルズ 古いレコード・古い音楽
駄菓子 豆乳 おかゆ
ボウリング ピンボール ベーゴマ 紙芝居 ビリヤード
横溝正史 泉鏡花 三島由紀夫 投扇興
チンチン電車 軽自動車 レトロ車 キャンピングカー
工場誘致 ノーブランド商品 忠臣蔵
なお、私は
啖呵売 大道芸 音曲漫才 活動弁士 浪曲 講談……
といったものに興味あるのですが、これらに関しては本書には掲載されてませんでした
(紙芝居は載ってたけど)
当時のレトロブームですら忘れ去られていたのでしょうか。
これらに関しては私も記事を収集しているのですが、まだまだ質も量も知識も足りません。
語り芸について書いたブログ記事
https://note.com/diletanto/n/n28a314b62ec0
なお、本書の著者・倉部行雄さんは東大卒業後に通産省に入省し、退官後に新エネルギー総合開発機構(NEDO)副理事長となられたようです。つまり、サラリーマン生活を続けながら執筆されていたようで、二足のワラジの悲哀について「まえがき」「あとがき」でぼやかれていました。
しかし複数の著書も残せたし、充実した人生を送られたのではないでしょうか。
●ブクログ https://booklog.jp/item/1/4569221947
●読書メーター https://bookmeter.com/books/2280698
石川県立羽咋高等学校同窓会
羽高 雑学博士 名物会員紹介
https://www.uko-dosokai.net/e-docter/docter01html.html
↑
ここで倉部行雄さんが紹介されています
朝ヨガ+レトロ=活力 朝○●+レトロ=活力
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20100417/p1
昭和30年代のレトロ家電はカンブリア爆発か!?
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20130115/p1
れとろ爺、急須知らなかった?家庭環境影響か
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20130208/p1
廃病院を舞台に現代美術
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20140503/p1
手柄ポート 懐かしい未来
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20170503/p1
海遊館の後はなにわ食いしんぼ横丁で異空間体験!
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20170510/p1
白浜海中展望塔 かつてはモノレールで行き来したという
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2019/01/02/140433
レトロ現象の収集は及ばずながら私もやってます
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