OLDIES 三丁目のブログ

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第26回「局長近藤勇」(7/4) 〜就職面接と勢力争い

 先週は芹沢暗殺と、前半の山場であったが、今回はそれから数か月間の流れを、勇(香取慎吾)からつね(田畑智子)への手紙という形式で淡々と描いた。

 各人の就職(面接)活動が興味深かった。
 新選組の隊士募集に押しかけた、甲州流軍学を学んだという軍師・武田観柳斎八嶋智人)。現実にもこんな人を食ったようなキャラクターだったのだろうか。
 三国志なんかでは、優れた軍師がいた国は強い。観柳斎が本当に優れた軍師ならば、新選組は一大勢力となる。
 山崎烝桂吉弥)は、顔を覚えてもらえないというのが特技?らしい。実際、三度目の面接にもかかわらず、土方や山南は覚えていなかった。
 密偵としての役目に最適です、という自己PRが功を奏し、合格!
 欠点を長所に言い換えてPRする点は見事。頭も切れるのだろう。
 谷三十郎(まいど豊)は、近藤・土方・山南の3人に招かれて、参加。馬鹿笑いしながら弟の万太郎(若松力)、周平(浅利陽介)もついでにコネ入隊させる。
 オンリーワンの実力を持っていれば、就職にも有利になる。
 そして滝本捨助中村獅童)は、しるこ屋をクビになったところを、たまたま居合わせて近藤としるこを食っていた佐久間象山石坂浩二)の付き人となる!
 これは捨助、幸運な大出世だ!

 今回はこういった面白いエピソードを交えながら、大坂町奉行の悪代官・内山彦次郎(ささきいさお)との勢力争いがテーマとなっている。
 早速の山崎烝の活躍で、商人と組んで油を値上げするなどの悪事が分かるが、内山は斎藤一オダギリジョー)を捕らえて拷問にかけ、反撃に出る。
 近藤・土方は内山殺害を決断。奉行所の帰りを待ち伏せする。

 実行部隊は、土方・沖田・原田・斎藤・島田。芹沢暗殺組の中では、今回山南は不参加。
 近藤局長はつねへの手紙の中で、総長・山南、副長・土方と紹介した後、庶務事は山南に任せていると述べていた。山南は前線から退いたのだろうか。
 それにしても土方は、内山との一騎打ちを沖田に任せたり、内山がピストルを出しても近くで見ているだけだったり、どういうつもりだったのだろうか。斎藤が後方遠くから走ってきて跳び付いて内山を斬らなければ沖田は死んでいた。確かに斎藤が怨念を晴らすのも納得できるが、ここは実行部隊の隊長が最後に貫禄を見せて一刀のもとに斬り捨ててほしかった。

 芹沢組が抜けたが、新たに多彩な面々が加わり、いよいよ面白くなってきた。次回は池田屋事件だという。