OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

《水滸伝》水滸伝1973年日テレ版(中村敦夫主演)鑑賞記第12回

弟23話 策略に散る歌姫の恋  脚本:宮川一郎  監督:西河克己
 巷では、帝が酒や女にうつつを抜かして政治を顧みないために政治が乱れている、という噂が立っていた。
 林冲は、これは高求が己の悪政をそらすために流した噂だと思い、本当のところを探るため、史進を都に向かわせる。
 
 果たして、徽宗皇帝(水谷豊)は、高求にあてがわれた李師太夫(磯野洋子)に夢中になっていた。
 さらに高求は、地方の有力豪族・盧俊義を味方につけるため、人質とするために盧俊義の娘・鳳仙(仙とも子)を都に呼び寄せる。
 
 鳳仙は高求の手のものに誘拐され、李師太夫は高求が身請けして宮廷に入ることになる。
 李師太夫は命と引き換えに、帝に、悪政に苦しむ人々のために政治に力を入れて欲しい、と頼む。
 
 史進らは徽宗皇帝に進言しようとするが、現れた高求に遮られる。高求は敬天柱との決戦を要求。
 魯達は、勝てば鳳仙を返すことを条件に受け入れる。
 
 後日、徽宗皇帝も見守る御前試合として魯達と敬天柱が対決。魯達が勝つが、高求は約束を破って二人を捕らえるよう命令。そこに林冲も登場、三人は鳳仙を救って脱出に成功。
 
   
 梁山泊では、剣術の練習をしている。都に行く人選を巡って、史進と魯達が試合をする。この二人、久々に登場である。
 史進が鏡をうまく使って魯達の目をくらまし、勝利。
 しかし後で魯達も林冲の許可をもらって追い着き、同行する。今回は珍しく林冲ではなくこの二人が中心となった。
 
 李師太夫のいる店に入るため、田舎大臣と使用人に扮することになった二人。どちらが大臣役かでもめ、再び試合で決めることになる。今度は魯達が勝った様で、魯達が大臣役となっていた。
 
 盧俊義には鳳仙という娘がいるという設定。高求から呼び出された時には盧俊義は出張中で不在で、鳳仙は気が進まないが見栄っ張りの母親が無理やり都に送り出したということである。
 この鳳仙を演じた仙とも子、オープニングやエンディングの配役表では、(ミス・水滸伝)という肩書きが記されていた。これはどういうことだろうか。
 多分、番組放映中、番組のPRのためにミスコンテストを行い、優勝者をゲスト出演させたのではないだろうか。
  




 ↑人気blogランキングにご協力お願いします。
  
弟24話 北京の麒麟児  脚本:宮川一郎  監督:小俣堯
 
 北京(ほっけい)の大商人・盧俊義(山村聡)が旅先から帰ってきた。
 北京奉行・梁中書(山本耕一)は高求の妹むこであったが、彼女が現在都にいて不在なのをいいことに、盧俊義の後妻・容花(真山知子)と仲良くなっていて、盧俊義の追い落としをたくらんでいた。
 
 一方、梁山泊でも盧俊義を仲間に入れたいという声が大きくなっていた。公孫勝は一計を案じ、盧俊義の信奉者であるという燕青(灰地順)を仲間に入れ、手紙を書かせる。
 燕青が盧俊義に持って行った手紙には、梁山泊が資金難になったので援助してもらいたい、と書かれていた。
 怒った盧俊義は、このような無礼な連中を善導してやらねばならん、と言って征伐に出かける。
 
 梁山泊から接待を受ける盧俊義。しかし仲間になる気はないと言って帰宅したところ、梁山泊と通じたという疑いで家の者は梁中書に逮捕された後であり、盧俊義も逮捕される。
 梁中書は、財産や一族を妻・容花に委ねるというニセの証文を作成して盧俊義を処刑しようとする。
  
  
 オープニングの映像では、梁山泊の豪傑達が次々と現れますが、最後に晁蓋が写されます。
 それが今回から、盧俊義(山村聡)に変わっていました。
 
 第5話に登場した梁中書が再び登場。高求の妹むこなのに、盧俊義の後妻と仲良くなっている。
 こんなこと高求に知れたら大変だ、と思っていれば、何と高求公認である。盧俊義の財産と一党を支配下に置くには容花を味方につけよということらしい。さすが高求、手段を選ばない。
 
 梁山泊の失礼な手紙に怒った盧俊義は、懲らしめてやると言って征伐に出かける。この辺の理由がよく分からない。余程腕に自信があるのだろうか。
 確かに扈三娘には勝ったが、林冲には負けた。
 
 梁山泊からの援軍に備えて、地雷を仕掛けたと言う梁中書。しかし他の人が通ったら危ないではないか。無差別地雷攻撃である。
 鳳仙と桃青は、地雷を手で掘り出そうとする。しかし桃青は足を滑らせて地雷と共に崖から落ち、爆死。鳳仙も爆風を受け、倒れたところを林冲と扈三娘が来る。
 
 林冲が捕らわれていた盧俊義と史進を救出して戻ってきた時は、鳳仙は死んでいた。
 これは、それまでのストレスが心身にこたえていたからだろうか。
 
 盧俊義は高求の悪政と戦うことを決意し、梁山泊の仲間になることを宣言。
 梁山泊の一同に推されて梁山泊の頭領になるのであった。
 原作では盧俊義は副頭領となり、宋江が頭領になったはず。このTV版では宋江が目立たない。
  
たのみこむ 日本テレビの「水滸伝」のDVD化を!
  https://ssl.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=15217
水滸伝倶楽部  http://nazede.gozaru.jp/suikoden.html
 




 ↑人気blogランキングにご協力お願いします。
 
↓遂に出た!待望のDVDボックス!
 

水滸伝 DVD-BOX

水滸伝 DVD-BOX

 
 ←参加しています。ポイント投票お願いします。
 
メルマガの総合学芸誌『市井のディレッタント』