私がまだ小学生の頃、TVで放送されていた受験参考書のCMで印象深いものがある。
黒色の暗い背景で、黒ずくめの背広を着た男の人が渋い顔をして真面目に「この参考書は素晴らしい」とか説明しているものだった。
そして、その男の人というのが、どうも三遊亭小円遊さんに似ていたのである。
『笑点』で大喜利に出ている時は落語家として面白いことを言っている人のはずなのに、シリアスに参考書をPRしている人物とのギャップが激しく、本当に小円遊さんなのか、よく似た別人なのかよく分からなかった。
そしてその参考書の名前は、「コア・エッセンスシリーズ」と言っていたような気がする。
落語家が受験参考書のCMに出るというのは不思議だが、コント55号が学研の参考書に出ていたそうなので、ありえないことでもない。
EMIT 昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
自由自在 〜受験の友〜
http://www.emitefil.com/column/standbyme/juken.html
ここで触れられている『ばらシリーズ』については私は知らない。
私の子ども時代は、学研が出しているのは『応用自在』で、参考書『グリップ』と問題集『アタック』は、文研から出ていた。
「文研の グリップ&アタック♪」
というCMもありましたな。
三遊亭小円遊 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%81%8A%E4%BA%AD%E5%B0%8F%E5%9C%93%E9%81%8A
参考書のCMといえば、
「うまーのマークの参考書〜!
実力学力 ぐんぐんぐんぐん」
というCMがあった。受験研究社のCMである。
●増進堂・受験研究社 http://www.zoshindo.co.jp/
小中学生向けの分厚くてハイレベルな参考書(“自由自在”ブランド)中心の会社である。
対象は小中学生中心で、高校用のも出していたがほとんど形だけだった。
大阪の会社らしい。昔は大阪でも出版が盛んだったらしく、その当時から続く老舗出版社なのだろう。
“馬のマーク”の受験研究社に対して、“船のマーク”の教学研究社というのもある。
つい先日、朝日新聞の広告欄で、2社並んで掲載されていた。こちらも大阪の会社で、住所も受験研究社と非常に近い場所の記載があった。
wikipedia:増進堂・受験研究社 http://www.zoshindo.co.jp/
wikipedia:教学研究社 http://www.kyougaku-kenkyuusha.co.jp/
高校時代、年表中心に解説した日本史と世界史の参考書を購入した。年表があるので事項の前後関係が良く分かってなかなか便利で、卒業してからも手元に置いて時々参照したものである。
その参考書というのが、受験研究社の“コア・エッセンスシリーズ”『日本史』『世界史』であった。
これはひょっとしたら、幼い頃にCMで小円遊さんに似た人が宣伝していた参考書かもしれない、と思ったものである。
その参考書の目録を見ると、このシリーズはこの2冊のみの記述しかない。以前はもっと出ていて、最後にこの2冊だけ残ったというのか、或いはもともとこの2冊しかなかったのか。
そもそも、あのCMで宣伝していたのがこのシリーズかどうかもはっきりしないのである。
2冊しかない参考書のシリーズ、しかも数学や英語ならまだしも、日本史や世界史といったマイナーな科目である。全国CMして採算が取れるとも思えない。
私が未だに覚えている、あの参考書のCMは一体どんなものだったのか。何をPRしていたのだろうか。
色々検索してみたが、それらしきものには辿り着けない。
もし知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひともご教示頂きたい。
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