OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

第25回「新選組誕生」 追加 〜「鬼」から「仏」に変わることこそが“成長”であってほしい

 土方や芹沢の影響で“鬼”となった近藤。
 幕末の、幕府・討幕派・外国入り乱れての動乱期に生き延びるためにそれは仕方のない選択だったのかもしれない。

 第21回の感想を書いた時、
   http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20040606
「人を切る人が社会を動かしている」

と書いた。

「実際、人生はこんな風に人を切りながら“成長”していくのだろう。
 人を切ったことがない人は、いつまでも子どものままで、社会を動かせないということだろうか。」

とも書いた。

 近藤は、生き延びるため、幕府を守るという役目を果たすために、土方や芹沢に尻を叩かれて“鬼”となった。
「人を切る」
立場に“成長”したのである。

 今でも人を切れるようになることが“成長”なのだろうか。
 人を切っていた者が切らなくなることこそが“成長”と言えるような時代はいつ来るのだろうか。

「鬼」から「仏」に変わることこそが“成長”であってほしい。

 人を切らなくても生きていける時代にしていかないといけないのではないか。