冒頭、先週からお預けになっていた義経ストーカー候補・大日坊春慶(荒川良々)がついに義経と初対決!
予想通り簡単に負けてしまった。
さらに追い討ちをかけるように、謎の顔役・朱雀の翁(梅津栄)の勢力の者からにらまれ、京の都から追放されてしまう。
これで終わりではないだろうな。
『毛利元就』で、森田剛時代の元就と因縁があった野田次郎(的場浩司)が村上水軍の若頭として現れたように、いつの日か再び義経の前に強敵として現れることを期待しているからな。
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◇ ◆ ◇
清盛の3人の息子達は、時子(松坂慶子)を囲んで家族会議。
幼い頃牛若丸に煮え湯を飲まされてきた宗盛(鶴見辰吾)が、義経暗殺の強硬策を主張。
「そのような重大なこと、小松の兄(重盛)にも相談せねば……」
と止める知盛(阿部寛)に対し、
「遮那王の肩を持つな」
とエキサイト。
「あの牛が、いや、遮那王が、幼い頃遊んだ我等に弓を引くとは思えんが」
とつぶやく資盛(だったろうか?)に
「遮那王と遊んだはその方ら2人ではないか」
と激怒して出て行く。
おおっと、早くも兄弟喧嘩か?
しかし、平家は壇ノ浦で滅亡するまで、最後までこの宗盛を守り立てて行ったのだった。
宗盛がイライラする気持ち、よく分かります。
◇ ◆ ◇
義経に奥州行きを勧める金売り吉次(市川左團次)。
「しかし平泉が安心できるところかどうか」
と覚日律師(塩見三省)。さすが、鋭い。後の展開を予言しているかのようだ。
奥州藤原氏の利益を図る吉次は、奥州藤原氏と源氏が組み、平家を牽制しようとしていた。
しかし皮肉にも後にその源氏によって奥州藤原氏は滅亡に追い込まれるのだった。
◇ ◆ ◇
そしてついに、源頼朝(中井貴一)登場。
『壬生義士伝』の吉村寛一郎のような朴訥とした感じのキャラである。
頼朝のこのようなキャラ設定はいい。
『炎立つ』第三部の頼朝は、じめじめとした感じで、これがあの何も考えていないようなお人好しの義経を追い込んで倒すという、やりきれない展開だった。
今回はむしろ、頼朝と義経の陰と陽の関係が逆転したかのようなキャラ設定である。
あの人の良さそうな頼朝がどう義経を追い込んでいくか。どのようなドラマ展開がなされるのか。
期待できそうである。
大河ドラマ『義経』を脇役中心に観ていく傍観レポート 目次
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050114『新選組!』をもっと楽しく観よう会 目次
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20041115