安達盛長(草見潤平)と共にのんびりと川釣りを楽しむ頼朝(中井貴一)。
向こう岸に北条政子(財前直見)が馬にて登場。下馬して川に入り、何やらの奇行。
一体何をしたいというのだろうか。
顔を見合わせて笑っているだけの頼朝と安達も変だ。
頼朝と政子のこういったキャラ設定や行動、面白いし新鮮である。
政子と父の北条時政(小林稔侍)、母とのやり取りも面白い。
頼朝と北条氏の間のドラマは面白くて新鮮である。
私としては、ありきたりの義経のドラマより、こっちの方が面白くなってきた。
1979年の『草燃える』は、北条政子が主人公だとか。
こちらの方も興味が出てきた。比べてみたいものである。
伊豆の頼朝や北条氏のシーンをもっと増やしてほしい。
一方、平家と貴族の間のドラマも見逃せない。
維盛(賀集利樹)と資盛(小泉孝太郎)の兄弟の乗った車が、貴族の車とぶつかり、
争いとなる。手下同士が戦うが、何と公家集が平家方を圧倒。
平家の武士は公家より弱かったのか。
これでは源氏に勝てないのも仕方ない。
息子が公家に負けて逃げ帰ったことに、父の重盛(勝村政信)は激怒。
この方、『平家物語』では父・清盛の過激な政策を諌める役として登場するが、
今回の大河では結構強硬派のようになりそうだ。
影が薄くなってきた主人公・義経は、今回は福原旅行です。
福原と平泉を“夢の都”と表現するのは私的には良かったと思う。
見学した福原に魅了された義経がまだ見ぬもう一つの“夢の都”平泉へ心移るという流れは自然。
伊豆の頼朝、平家と貴族社会、そして義経と、番組では大きく3つの場面がある。
漢字一言で表現すると、さしずめ“陽”“動”“陰”というところか。
今後義経側も平泉に行ったり弁慶が立ち回ったり“動”の面も出てくると思うが。
しかし私としては、“陽”の頼朝、“動”の平家の方がより面白く、今後も注目していきたい。
大河ドラマ『義経』を脇役中心に観ていく傍観レポート 目次
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050114『新選組!』をもっと楽しく観よう会 目次
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20041115