『独語離れ食い止めろ
W杯契機 学者ら知恵絞る』
(A新聞3月9日の記事)
ドイツ語を学ぶ人が減り続けている。圧倒的な英語支配と中国、韓国語などにおされ、学習者は15年前に比べ半減したともいわれる。
ドイツ語を学ぶ学生は90年代に急減した。91年に文部省の大学設置基準が緩和され、第2外国語を必修から選択にした大学、学部が増えたためだ。
明治以来、ドイツは近代化のモデルであり、ドイツ語は憲法(法律)、医学、工学、軍事などの分野で広く導入された。エリート旧制高校のシンボルでもあった。
……と、結構ドイツ語にとって苦しい状況のようです。
池内紀さんのコメントの冒頭です。
ドイツ語は戦前、旧制高校的な教養として学生が学んだが、まあ、おかざり語だった。その名残が戦後も残っていたが、近隣の言語が増え、ドイツ語学習者が減った今のほうが正常ともいえます。語学講座の売れ行きを見ると、むしろ健闘していると思う。
実は私も旧制高校的な教養主義なんかに漠然としたあこがれがあって、大学入学時にはドイツ語を学ぶのが楽しみでした。
基礎ドイツ語(MD)というドイツ語学習誌もあって、頑張って購読したりしました。
結局、ほとんど身につかなかったというのが実際のところでしたが。
しかし実際、社会に出てから必要だと思う外国語は、圧倒的に英語だと実感します。
日本に研修に来ているアジア系の人達も、大概は英語をマスターしています。
また、土地柄、近い国である中国語やハングルなども使えれば便利ともいえます。
あまりドイツ語が必要な場面はないとは実感します。
NHK語学テキスト発行部数(単位・万部)(英語関係は除く)
ラジオ
94年度 04年度
ドイツ語 14 中国語 14
フランス語 14 ドイツ語 11
中国語 12 フランス語 11
スペイン語 9 イタリア語 10
ハングル 8 スペイン語 9
イタリア語 8 ハングル 9
テレビ
94年度 04年度
ドイツ語 14 ハングル 20〜18
フランス語 14 中国語 15
中国語 13 イタリア語 12
スペイン語 9 ドイツ語 11
イタリア語 8 フランス語 11
ハングル 8 スペイン語 10
確かに、少しばかりドイツ語テキストの売り上げは下がっているようです。
しかし全体的に語学テキストの売り上げは増えていますね。
右肩下がりが多い日本経済で、NHKの語学テキストは右肩上がりといえます。
大学時代に第二外国語としてドイツ語を習った経験として、英語を義務教育で習う日本人にとってドイツ語は第二外国語としてとっつきやすいのではないか、と思います。
ドイツ語とフランス語のテキストを見比べると、第一印象として、なぜかドイツ語の方がとっつきやすいように思います。フランス語では、アクセント記号や省略符のようなものが多々見られ、これがとっつきにくさを感じさせます。
また、発音も、ドイツ語は原則的にローマ字読みですが、フランス語は独特の雰囲気があります。
また、中国語やハングルは英語やドイツ語と大きく違うので、戸惑います。
こういったイメージは個人的主観があると思いますが。
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