OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

市町村合併→政令指定都市→図書館サービスにしわ寄せ

 
 以前、図書館の民間委託について書きました。
 
■[学問]図書館の民営化?
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050620
 
 上の文章で、民間委託だとか民営化というものに対する違和感について幾つか指摘しました。
 そしてその後、7月3日の新聞投書欄に
 
指定市目指し
 雑誌が消えた」
 
という投書が載りました。
 住所を見ると、まさに私が現在住んでいる堺市の方です。
 気になるので切り抜いて置いておきましたが、本日それを実感したので書いてみます。
 
 この投書の筆者は、図書館で山岳雑誌を読むのを楽しみにされていたようです。
 その雑誌がこの春から消えたというのです。

 堺市の全図書館で相当数の購入雑誌が削減されたのである。私が通う図書館は
ほぼ3割減だ。愛読していた雑誌は市内の5主要館に置かれていたのが、3館に減少した。

 堺市は長年の悲願である政令指定都市の実現に向けて、人口約3万9千人の美原町と合併し、その資格条件を整えた。ただ、合併成就のためとはいえ、三原地域の基盤整備事業に、今後10年間で437億円を投入するという。
 この大盤振る舞いのツケが、雑誌購入費の大幅削減という形で市民に早くも回ってきたのではないか。市は「指定市になれば多様な住民サービスを提供できる」とPRしてきたが、現実は逆だ。これは市民が望むものではない。

 多忙のため雑誌コーナーへは行く機会がなかったのだが、本日雑誌コーナーに行ってみて、実感しました。
 小さい分館の雑誌コーナーですが、以前入っていた雑誌がごっそりとなくなっており、
寂しい状況になっていて唖然としました。
 
 市町村合併政令指定都市→図書館サービスにしわ寄せ
 
とは、魔のパターンである。本末転倒していないか。 
 
 学問や文化・芸術に関する分野を犠牲にして政令指定都市を目指すとは、へそが茶を沸かす。
 人々にとって必要なのは、政令指定都市ではなく、学問や文化・芸術・教養を楽しむことができるスローライフの豊かな生活ではなかろうか。
 
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 ↑文化や芸術はともかく、スローライフのいい時代ではなかったでしょうか。 
  




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