OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

須弥山機&地震時計&堺市

江戸の天空再現
天文時計「須弥山機」
4年かけ精密手作り
堺の研究会 鉄砲鍛冶技術生かす
 http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000603170001

 須弥山儀は、仏教で古くから信じられていた天動説を僧侶が信徒に広めるため、江戸時代に作られた。心臓部にあたる歯車の使い方に、堺の鉄砲鍛冶の技術が生かされているという。

 このようなものがあったのか。
 この江戸時代の最新精密機器を、堺の市民団体「堺鉄砲研究会」が成功したという。

 直径33センチ、高さ68センチ。立春大寒などの二十四節気や28の星座の位置を示すリングが、日々刻々と動く。太陽と月の模型は1日で1周し、日食や月食もある。胴体部分には蒔絵(まきえ)をあしらい、時刻と日付を示す時計がついている。台座内に設けられた約5キロの重りが動力になっている。
 沢田さんは「いわば江戸時代のプラネタリウム。コンピューターもない時代に、歯車の見事な組み合わせで複雑な動きを生み出している」と感心する。

 夢があって楽しいニュースである。
 しかし、こういうのを見ると、なぜか『仮面の忍者赤影』を思い出してしまうのは何でなんだろう。
 
 この記事を読んで、最近似たような記事を読んでいたのを思い出した。
 切り抜きの山から探し出して見つけたのが
 
「電磁気異常」感知する時計
地震「予知」幕末の試み
大阪の研究家が復元
実用性はともかく…防災の願い熱く
 (A新聞1月13日の記事)
 
 何とここで紹介されていた「大阪の研究家」というのも、澤田平さんであった。
 姓の漢字表記が違うのは、地方面と全国版の違いか?
 
 何でも、江戸時代の安政地震の折、浅草橋付近にあった眼鏡屋の店頭の磁石にくっついていたくぎやはさみなどが落ちる現象が見られ、その約2時間後に地震が発生したということである。この現象を利用した地震予知機・地震時計というのが考案され、「安政見聞誌」に、装置の図と解説が残されていた。

 大地震発生前に起きるとされる「電磁気の異常現象」を感知し、磁石に付いているくぎ(ストッパー)が外れて重りがゆっくり落下。重りが床に着くまでの約10秒間、目覚ましがチリチリ鳴るという仕掛けだ。

(この記事は検索しても出てこないが、こちらに関連事項の記事が
   http://www.tdk.co.jp/techmag/ninja/daa00701.htm )
  
 須弥山機にしろ地震時計にしろ、澤田さんは大活躍である。
 検索してみると、TV出演も多数という著名人らしい。
 また一つ、読んだことある記事が出てきました。
 
鬼退治の威 誇る大砲 渡辺綱の家系
  http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000602030001
 この記事も地方面に掲載されたとき、「まるで赤影の世界やな〜」と思いながら読んでました。この記事も澤田さんであった。まさに赤影的世界。
 
 澤田さんは記事で“和時計・鉄砲史研究家”と紹介されている。民間の研究家なのだろうか。江戸時代、大阪の町人には学問していた人がいたそうだが、その伝統を継承しているかのような方である。
 

和時計―江戸のハイテク技術

和時計―江戸のハイテク技術

 
 江戸時代の大坂の町人文化人といえば、木村蒹葭堂がいます。この方の記事も11月25日に地方面に載っていて知りました。
 木村蒹葭堂―なにわ知の巨人 木村蒹葭堂のサロン 水の中央に在り―木村蒹葭堂研究 
 
 堺市つながりで、この記事もついでに紹介。
 
江戸時代末期の寺子屋、川口慧海も学ぶ
清学院、倒壊の危機 江戸末期の寺子屋 堺
  http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000512050001

 江戸時代に建てられた国の登録有形文化財「清学院(せいがくいん)」(堺市北旅籠町西1丁)が、老朽化で倒壊の危機に瀕(ひん)している。明治時代に日本人として初めてチベットに入り、日本のチベット学の祖と言われる禅僧、河口慧海(えかい)(1866〜1945)が少年時代に学んだという貴重な寺院だ。所有者による補修、維持が困難になり、取り壊しを検討しなければならないという。所有者は堺市に寄贈を打診、市は予算措置などの検討を始めている。

 清学院(堺市のHPより)
http://www.city.sakai.osaka.jp/kyoiku/_syougai/_kyouiku/bunkazai/seigakuin.html
 
 堺市は歴史的文化遺産を活かしきれていない気がします。
 図書館にもしわ寄せが来るし、政令指定都市で何をするかが問われています。
   




 ↑人気blogランキングにご協力お願いします。

(関連記事)
■[日常の哲学]『黄金の日日』と堺の郷土意識
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20040609
■[日常の哲学]堺の古墳にタヌキ一家11匹
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20041129
■[学問]市町村合併政令指定都市→図書館サービスにしわ寄せ
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20051007

【日々の哲学】カテゴリでは、日々考えることなどをつらつら書き綴っています。
 過去、こんなことを書いてきました。
   →過去の思索へ
【2006年】★大逆転カレンダー★!
  今年はあと何日かな?
★こだわりグッズの紹介&おもしろ発想法★ミ
  なぜ学のおもしろmono倶楽部