サンテレビにて毎朝7時半より再放送していたアニメ版『三丁目の夕日』。
視聴レポートを書くつもりが執筆が遅れ、番組はとっくに終了し、後番組とし
て『トムとジェリー』が放送されています。
折角途中まで書いたのだから、残る回を覚え書き程度に回想しておきます。
第17回
●ゆううつな日曜日 脚本 並木敏 演出 原田益次
父親のお得意さんのやんちゃな息子のお守りを頼まれた一平君の奮闘。
いつもの如くハッピーエンドで終わってよかった。
●コッペパンの日々 脚本 並木敏 演出 小熊公晴
相部屋で苦学する学生2人。コッペパン1つでケンカが始まる苦学生活。
細野は家の事情で退学、砂川は大企業に就職する。
昭和30年代には経済的事情で学業を放棄せざるを得ない人も多かった。昭和30年代の影の一面。
第18回
●さくら前線 脚本 萩田寛子 演出 福富博
第16回●縁側の人 の山田さんが再登場。専務の指名で専務の九州出張に同行し、飛行機に乗ることになった山田さん。飛行機事故が気になって生命保険に入ったり命の覚悟をしたりと大変。
しかし、飛行機がそんな危ないのだったらそもそも専務が乗るはずがない。
当時の飛行機運賃は大卒初任給程度もあり、庶民には手の届かないものだったという。
そんな飛行機に専務に指名されて同行するとは、山田さんはなかなかの重要人物らしい。
事故もなく無事に帰ってきた山田さんは花見に出かける。今年は出張先の九州と2回の花見ができたのである。
●ケセラセラ 脚本 石川良 演出 こはなわためお
ノラ猫に玉子を取られてサブちゃんの母親に卵を産めなくなったと思われたままのコケ公が哀れ。
母親はサブちゃんが学校に行っている間にコケ公を鍋にしようとするが、間一髪逃げ出す。
サブちゃんに疑われたままの母親が哀れ。コケ公が殺されたと思い込んだサブちゃんも哀れ。
コケ公は煙草屋のキンばあさんに拾われ、雨宿りする。
ハッピーエンドで全員円満解決というパターンが多いこのアニメで少数派の、アンチハッピーエンド的作品。
タイトルの「ケセラセラ」は、番組ラストでキンばあさんがつけているラジオから流れてくる曲。
この曲をバックに、サブちゃん一家の様子や雨宿りするノラ猫やコケ公やハエ取りをするキンばあさんらの様子が描かれている。
少しずつ悲しい人々や繰り返しの日常生活を送っているキンばあさんらが淡々と描かれ、バックに「ケセラセラ」と流れるのも妙に合っている。なかなか印象深いラストであり、エピソードである。
そういえば『ホーホケキョ となりの山田くん』でも終わりの方で「ケセラセラ」が流れていなかったか?
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第19回
●潮干狩り 脚本 並木敏 演出 原田益次
いつも長ズボンを履いて素足を見せない松本聖子。その理由は、足に小さい火傷の跡があったからだった。
お前の足は毛むくじゃらだ、とからかう一平&サブ&ヨウの3人トリオ。
そんな3人をたしなめる近藤。「あいつ、ケンカ強いからなあ」と引き下がる3人トリオ。
近藤の名前は近藤トシヒコ、愛称“トシ”。この名前、気になる。格好良さはマッチ&トシちゃん並みで、強さは近藤勇&土方歳三並みということだろうか。
ココアシガレットを口にくわえながら聖子を待ち、火傷の跡を見て、「何だ、気にすることないじゃん」とキスしようとする近藤。大人である。
これに勇気を得た聖子、初めて水着を着て潮干狩りに行きたい、ぜひトシちゃんも一緒に連れて行ってくれと親に頼む。親公認の仲か。
浅瀬で夢中になっているうち、潮が満ちてきて取り残される二人。トシちゃんは聖子をおぶって無事帰り着く。
以後、仲良くなった2人をからかう3人組。
「トシのどこが良かったんだろう」
とつぶやく一平君。
意地悪して目立とうとしていた一平君でしたが、正攻法で迫ったトシちゃんの勝ち。
いつもは大人びている一平君だが、女の子が気にすることをからかっているうちはまだまだ子どもですじゃ。
それにしてもトシちゃん、格好良すぎる。隠れた主人公登場、とでもいったエピソードです。
●六さんの休日 脚本 並木敏 演出 原田益次
中卒集団就職で一緒に東京に出てきたタケちゃんとノリコに会う六さん。話しながら歩いていると、サングラスをかけた不良に「小遣いを出せ」とからまれる。そこに、車が止まる。陣痛が始まった奥さんを乗せているのだが、故障で止まったのである。なりゆきで病院まで車を押していくことになった3人&不良。
「お前達も集団就職だったか、ラーメンでもおごってやる」
と3人にラーメンを食わせる不良。
帰っていく3人を見ながら「俺にもあんな時代があったなあ。これからもマジメに暮らせよ」とつぶやく不良。
確かにハッピーエンドで終わりましたが、気になるのはその後の不良です。3人の心配より先に、自分がマジメに働いてほしいものです。彼がマジメに生き直す決心をしてこそ、真のハッピーエンドになったと思うのですが。
第20回
●ミッちゃんの初恋(前編・後編) 脚本 萩田寛子 演出 原田益次
お使いの帰りに転んで散らばった野菜を拾ってくれたのは、六さん。ミッちゃんは六さんに恋をする。
六さんを見るために鈴木オートに行って
「一平くーん、遊びましょー」
と繰り返すミッちゃん。
第7回「ないしょ話」では人気あるところを見せつけていた一平君ですが、第16回「アイドルの条件」で悪いたくらみがばれてクラスの最低男に選ばれ、第19回「潮干狩り」ではハードボイルドな近藤トシちゃんに負け、今回はミッちゃんが六さんを見るためのダシに使われるという、不名誉な役どころが続きます。
ところがパチンコ屋で父親の寂しそうな背中を見て、ミッちゃんは現実に戻り、やはり父親と2人で暮らしていかねばと思います。
ここで描かれているパチンコ屋の状況はすごいものです。何と座席がなく、皆さん立ってパチンコを打っています。昔のパチンコは立って打っていたのでしょうか。
それからもちろん、パチンコは指ではじいて打っています。私は確認していませんが、今のパチンコは回して打つようです。
第21回
●こいのぼり 脚本 並木敏 演出 小熊公晴
少年団野球チームの監督をしている父親から野球のスパルタ教育を受けているゆたか少年と、野球をしたいのに親から塾に通わされている大介。2人の家出がきっかけで、2人は好きな道を歩むことを許される……。
本当に、自分の好きなこと・得意なことは何なのか考えた上で仕事を選ぶことが大切である。
私なども全然考えずに、というか、精神状態が悪くて現時点での精神状態の改善を考えることにとらわれていて、未来のことを考える余裕がなかったのだが、それでともかく現在は大変なことになっている。職業のことは一生悔やんでも悔やみきれない。このエピソードの少年達のように、家を出ても自分の心に従っていれば……。
●5月の風 脚本 萩田寛子 演出 小熊公晴
母親が病死したため、父親と2人で暮らしているミッちゃん。母の日が近づいてきて憂鬱である。そんなさびしい思いを察した父親が、死んだ母親の妹のハルヨさんを家に呼んでくれた。つかの間の楽しいひと時を過ごすミッちゃん。
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【アニメ版『三丁目の夕日』を応援しよう会 バックナンバー】
■[日々の冒険]『三丁目の夕日』再放送開始!(サンテレビ)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060406
■[日々の冒険]アニメ版『三丁目の夕日』を応援しよう会(1)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060409
■[日々の冒険]アニメ版『三丁目の夕日』を応援しよう会(2)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060412
■[日々の冒険]アニメ版『三丁目の夕日』を応援しよう会(3)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060420
■[日々の冒険]アニメ版『三丁目の夕日』を応援しよう会(4)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060428
■[日々の冒険]アニメ版『三丁目の夕日』を応援しよう会(5)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060503
■[日々の冒険]美化される?昭和30年代
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060507/
■[学問]のび太くんはいつ成長するのか
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20041003/p2
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