- 作者: 青木晃,友利新
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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著者の青木先生は、アンチエイジングを専門にしてアンチエイジングクリニックを開業・プロデュースし、アンチエイジングビジネスのスーパーバイザーでもある。共著の友利先生は、準ミス日本という経歴を生かし、TVなどで啓蒙活動を展開中だそうだ(タレント医師?)。
本書のテーマは、アンチエイジングの考え方をメタボリック症候群予防・治療に役立てようというもの(タイトルそのままだが)。
それで、アンチエイジングな生活の基本というのが、生活に「ごきげん」を見つけて「ごきげんな毎日を送ること」であり、「都市型原人」を目指すことであり、「いい女・チョイ悪オヤジ」を目指すことであり、「地球時間」と「地球の重力」を感じ取ることであるそうだ。
著者お二方の活動は一般の人相手に解説するようなことが多いと思われる。そのため、本書の内容も一般の人が読んでも分かりやすいものとなっている。特に驚くような過激な新理論が展開されているわけでもなく、アンチエイジングやメタボリックシンドロームについて現代の医学で分かっていることがトピックごとに簡単に説明されている。
脂肪を分解するにもエネルギーが必要だから、やせるためには栄養バランスのよいものを食べることが必要、とか、体の水分が不足すると太ってくる、とか、医学に照らして真っ当なことが述べられています。
また、食べる量を20%減らしたり、運動量を20%アップさせたりする「20ダイエット法」や、週末にヨーグルトなどを中心とした栄養バランスのいい食品を少量だけ食べる「週末ヨーグルトダイエット」などの行動習慣を提案している。このヨーグルトダイエットに使うヨーグルトは、ヨーグルトならなんでもいいというのではなく、“プロバイオティクス系ヨーグルト”だそうだ。一体どんな違いがあるのだろうか。私は子どもの頃からヨーグルトはちょっと苦手だった。プリンなら大好きなのだが。
また、肥満には大きく分けて4つの分類ができ、それに応じた対策を採ることが大事とも。
その4つとは「食行動問題型」「運動不足型」「代謝低下型」「自律神経・ホルモン問題型」である。最後の「自律神経・ホルモン問題型」が盲点で厄介ではなかろうか。食事療法や運動療法ではなかなかやせないのがこのタイプという。
つまり、自律神経系が乱れていると、脂肪が燃焼しにくい体質になり、太っていくというのである。
自律神経系の乱れはホルモン系や免疫系の乱れにもつながるという。
過度のストレスや不規則な生活が自律神経系の乱れにつながることから、ストレスを発散して生活を規則正しくすることが対策。
本書では「地球の時間」や「地球の環境」を意識する生活について書かれている。SF Kidさんの“睡眠開発計画”
http://sfclub.seesaa.net/
ではないが、早寝・早起きをして規則正しい生活をおくることがストレスを軽減し、自律神経を整え、アンチエイジングすることの始まりではないだろうか。
“モデルは夜更かしせず、仕事のない日でも早寝早起きをして食事と運動に気を配る”
と書かれている。
また、夜型の生活を続けていると肥りやすくなることについて、以下のように説明されている。
人間は夜には副交感神経が優位に立って、リラックスした状態になる
↓
夜更かしすると、そのスイッチが入らず、ストレスを溜め込んでしまう
↓
自律神経の乱れにつながり、肥りやすい体質になる
そのため、朝は太陽の光を浴びて、夜にはリラックスできる生活が送れるよう、リズムを整えるのが大事だそうだ。
また、仕事の関係で夜寝られない場合は、その中でも自分なりのリズムをつくっていけばいい、とも。睡眠時間を90分サイクルで考え、一定時間眠ったら起きることなど。
まあアンチエイジングといっても何も目新しいことではなく、昔からいいと言われてきた一般的な生活習慣のことなのだ。しかしいいとは分かっていても、なかなか実行できないのが難しいところである。そんなところに、現代の人々がストレスや不健康を抱える要因があるんだろう。
アンチエイジングは魅力的なものだから、思い切って少しづつでも生活を改めていけば、10年後には大きな差となって現れるのではなかろうか?
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