【れとろ爺】
懐メロを聴いているとどこからともなく現れ、その曲に関連するようなしないような微妙な話題を一方的にトークする。明るく元気な曲でも強引に暗くて悲しい話題に持って行って聞く人を嫌な気にさせることも多々ある。好戦的思想を嫌う平和主義者という一面もある。最近はNHK-FM「にっぽんのうた 世界の歌」界隈に出没することが多い。ブログランキングをクリックされると喜ぶ。
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にっぽんのうた 世界の歌
放送日 :2009年11月16日(月)
放送時間 :午後5:20〜午後6:00(40分)
ジャンル :音楽>童謡・キッズ
音楽>民族音楽・ワールドミュージック
司会:富沢美智恵
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-11-16&ch=07&eid=334
「小さな木の実」 (大庭照子)
(2分36秒)
<キングレコード K30X−7115>
♪小さな木の実について歌っているが、広大で深い世界を感じさせる壮大な曲。童謡といっても馬鹿にできん、と思ってたら、ビゼーの原曲に日本語歌詞をつけたものだとか。
これでもかというくらい涙腺を刺激する名曲。名曲を耳にすると涙が出てくるということが納得させられる。
この哀愁、大人になってからの方がより一層深くなる。なぜかわしは今までこの曲を知らず、今回初めて聴いた。子どもの頃にこの曲を聴いていれば、どんなことを思ったんじゃろうか?
これも「みんなの歌」から生まれた名曲のようじゃ。「みんなの歌」にしろ童謡・唱歌を作る際にはある種制限もあるじゃろうが、そういった制限がかえって原動力となって名曲を生み出すのかもしれんのう。
こういった曲を聴くと、アイドルが歌う流行歌なんか軽々しく感じるわい。
NHKみんなのうた非公式サイト−みんなのうた缶 小さな木の実
http://www.interq.or.jp/orange/mitumi/utakan/utafile/42090.htm
小さな木の実 歌詞と解説 MIDI
http://www.worldfolksong.com/songbook/masterpiece/serenade.htm
「赤ちゃんのお耳」 (川田正子)
(1分53秒)
「お花のホテル」 (川田正子)
(2分43秒)
「見てござる」 (川田正子)
(2分50秒)
♪これは面白い試みじゃのう。
10月 5日(月)に放送された曲と同じ曲を同じ歌手が歌うというので、評判が良かったので再登場か、と期待してたら、同じ歌手・川田正子さんが後にセルフカバーというか、再収録したレコードのようじゃ。
キンキンした子どもの声がしっとりした大人の声になって、編曲もマイルドになっていた。時代の移り変わりを感じさせて、こういった新旧録音の聴き比べも面白いもんじゃ。
「とんがり帽子」 (川田正子、森の木児童合唱団)
(3分16秒)
♪これも涙が出てくるような名曲じゃのう。
昔、NHK‐FMの「音の風景」だったか、そのような番組で、お年寄りばかり集まって音楽隊を作ったというのが紹介されていて、その音楽隊で唯一演奏できるのがこの「とんがり帽子」ということで、ゆっくり演奏してるところが放送されていた。その演奏が味わいがあって、わしも隠居するようになったら小さな音楽隊を作って「とんがり帽子」を演奏しようと思ったもんじゃ。だから今でもわしが楽器が弾けるようになったら、一番演奏したい曲は「とんがり帽子」なんじゃ。
wikipedia:鐘の鳴る丘
二木紘三のうた物語 鐘の鳴る丘(とんがり帽子)
http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/06/post_c16a.html
映像がいい。特に白黒写真が。
「グッドバイ」 (桑名貞子、コロムビアゆりかご会)
(1分53秒)
♪わしがまだ人間の子どもで幼稚園に通っていた頃、ある日の昼休みにF君が
「グッドバイ グッドバイ グッドバイバイ」
と言って教室を出て行き、その後で先生(確かひまわり組のT先生)が
「あの歌、はやってるんやってな」
と言ったことがあった。
こんな歌があるんかと思ったもんじゃ。当時から流行に無頓着だったわし。調べてみると昭和12年の曲のようじゃ。
作詞 佐藤義美
作曲 河村光陽
「昭和9年4月「コドモノクニ」に詩が掲載され、昭和12年4月30日に曲が付けられた。」
d-score 楽譜 - グッドバイ
http://www.d-score.com/ar/A04062308.html
わしが幼稚園の頃にもリバイバルブームがあったんじゃろうか。おかあさんといっしょやみんなの歌などの幼児番組で歌っていたんじゃろうか。
しかし今「グッドバイ グッドバイ グッドバイバイ」と聞いて次に条件反射的に出てくるのが
「コレステロールよグッドバイバイ」
じゃ。
TV&CINEMA ■なつかCM その18 日清サラダ油 「マヨドレ」
http://www2.tba.t-com.ne.jp/haggy/tvcinema2.html#mayodore
わしはこの水着美女バージョンは記憶にない。わしが覚えてるバージョンは、アメリカの牧草地で太ったおばさんが悲しそうに馬車を見送ってるバージョンじゃ。
CMソングの威力は強烈じゃのう。よく「CMで使われたクラシック」なんて企画CDがあるが、「CMで使われた童謡・唱歌・懐メロ」なんてCDがあってもいいと思う。
歌も商品もCMも共存共栄でいこう、ていうのはやはり資本主義経済の原則じゃ。
それにしてもこの歌、なかなか味わいがある。恬淡として執着・こだわりがない。さばさばしている。仏教哲学でいう無の境地じゃ。元来人生もこういった心境ならばもっと楽に生きられるじゃろうに。わしも本やCDやDVDの収集に執着しているようじゃまだまだこの境地には遠い。
人生における死というものも本来はこうあるべきではないかと思うんじゃ。
グッドバイ グッドバイ グッドバイバイ
色々あった今生も
修行が済んだらグッドバイバイ
人は修行のために輪廻転生を繰り返す。人生はこの人生だけではなく、死は次の人生の始まりであり、めでたいことなんじゃ。
わしの葬式では、好きだった懐メロを色々かけて最後にわしのご隠居楽団が演奏する「とんがり帽子」と「グッドバイ」をリピートで流してもらおうかの。しかし結婚式も挙げてないのに葬式の予定を立ててるってどんなもんじゃ。
Myaku 脈 佐藤義美について
http://d.hatena.ne.jp/i-otodoke/20080225
童謡その4 残酷な童謡 - 0時の鐘(貧乏神と同居日記) - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yatttaro/41429475.html
「森の小人」 (久保木幸子、コロムビア児童合唱団)
(3分02秒)
♪わしがまだ人間の子どもだった頃、買ってもらった童謡のレコードに入っていた曲じゃ。懐かしいのう。リズミカルで明るい曲だったので結構好きな曲じゃった。YouTubeに「これ持ってたなぁ。藤城さんの小人が目に浮かぶね。」というコメントがある。確かわしの持ってたレコードも藤城清治さんの影絵が入ってたような気がする。同じレコードか?!
検索してみると、この曲の成立には複雑ないきさつがあるようじゃ。
あのレコードは童謡が何曲か収められたシングルレコードで、シリーズもののうちの一枚じゃった。他の巻の紹介も入っていて、当時から目録を読むのが好きだったんで、その目録を繰り返し読んだもんじゃ。
「歌の町」を初めて知ったのは確かこの時のレコードで、他に思い出すのは「木の葉のお舟」。燕が帰っていくという哀愁ある光景を歌ってるんじゃが結構明るくさばさばした曲調で、でもやはり哀愁が感じられるという複雑なところが印象に残ったんじゃろう。作詞・野口雨情に作曲・中山晋平の黄金コンビ。やはりただものではない曲。
森の小人 佐藤恵子 (Child in forest)
http://www.youtube.com/watch?v=iHP5GnPkcjg
wikipedia:森の小人
細道のMIDI倶楽部 森の小人
http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-morinokobito.html
土人ノオ祭 秋田喜美子
玉木登美夫:作詞、山本雅之:作曲。昭和十六年。
http://www.youtube.com/watch?v=ire2RbeQXlk
d-score 楽譜 - 木の葉のお舟 ---- 野口雨情/中山晋平
http://www.d-score.com/ar/A03042001.html
国立国会図書館国際子ども図書館 コドモノクニ 童謡
http://www.kodomo.go.jp/gallery/KODOMO_WEB/songs/s_j002.html
木の葉のお船
http://www.youtube.com/watch?v=E2nzWC3ZFfs
「おさるのかごや」 (コロムビアゆりかご会)
(2分09秒)
♪部分的に有名な曲じゃが、今回初めて全部通して聞いた。
一拍置いてタメを作ったり、なかなか起伏に富んだドラマチックな曲じゃ。一筋縄ではいかない道中を比喩してるんかのう。えっさか、ほいさ という合いの手もいい。
まだまだ知ってるようで知らない曲が沢山残ってるもんじゃ。
「かわいい魚屋さん」 (益田恵、コロムビアゆりかご会)
(2分15秒)
<日本コロムビア COCX−31554>
「たきび」 (西六郷少年少女合唱団)
(1分41秒)
「りんごのひとりごと」 (鮫島有美子)
(1分43秒)
♪放送では鮫島有美子版が流れた。りんごがりんご畑のおじいさんのことを思い出してる心情が伝わってくるような切々とした歌い方がいい。
りんご畑からはるばる都会に運ばれてきたりんごが回想するという筋立てじゃが、これは一昔前までの流通機構ならではじゃろう。今の機械化・スピード化された状況ではこのようなのどかな見立てが入り込む余地もない。
何もかも機械化・スピード化・自動化された現代、まさにチャップリンが『モダン・タイムス』で風刺したかのような人間疎外の状況が実現している。
機械化・スピード化・自動化の裏で人間社会は童謡する心というものを失ってしまったのではないじゃろうか。
機械化・スピード化・自動化の現代、われわれはどのような歌を生み出し、聴いていくんじゃろうか。
「鎌倉」 (鮫島有美子)
(4分10秒)
<日本コロムビア COCX−31555>
「どうして」 (平野レミ)
(2分56秒)
<ビクター VICG−60050>
新番組『にっぽんのうた 世界の歌』DJ富沢美智恵さんインタビュー!
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/17922.html
■[老若男女懐メロ]レトロおやじの童謡・唱歌 言い捨て御免!
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20091024/p1
■[老若男女懐メロ]れとろ爺の童謡・唱歌背後トーク 赤ちゃんの耳がカタツムリに!
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20091029/p1
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