OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

日本における速読術草創期の歴史(個人史・トラウマ・ルサンチマン含む)

 悔しいのだが、私は速読ができない。
 速読落第生、人生落第生である。
 
 私が中二の頃、加古徳次さんが初めてキム式速読法を紹介され、購入して本の通り訓練したがマスターできなかった。
(注 ……と今まで思っていて、そのような記述もしてきたのだが、どうやら違うようで、「驚異の右脳速読術―100頁が3分で読める (イルカの本)」が最初のようです。後出)
  
 その後も色々な流派の速読本が現れ、今度こそはと購入して練習するのだが、やはりできない、の繰り返しだった。
 その後通信講座や速読スクールやパソコンソフトなど膨大な時間と費用をかけてきたが全然マスターできない。これだけの時間と費用を他の有意義なことに使えばもっと充実したろうに。
 速読術と短眠法をマスターすれば人生は良くなる、とかなわぬ夢を追い続けて結局人生を棒に振ってしまったようなものである。
 最近、NLP速読法の本を読んで少しコツが分かってきたような気がする。後は実践して慣れていかねばならないのであるが、なかなか時間が取れないのが現実のところ。
 
■[能力開発]「NLP速読術」とはテクニックでありプロセスではなかろうか
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20100210/p1
  
 速読術マスターに執念を燃やしてきた私としては、催眠術やサブリミナルを速読マスターに活用できないものかと思ってしまう。
 催眠誘導のCDやテープ、サブリミナルCDは何種類か出ているが、速読術に関するものはないように思う。
 自分で暗示文を吹き込めばサブリミナルCDを作成してくれるサービスがあるようであるが、自分で言葉を吹き込むのは大変である。そもそもテープではなくパソコンで音声を吹き込む手段がない。
 
サブリミナルで速読マスターしてお金持ちに!ミリオネア・マインド・セット@マインドセット研究会
  http://yorodzu.seesaa.net/article/137123592.html
  
 そういえば音での催眠誘導ではなく、絵を見て催眠誘導して速読ができる、という本があった。
 
 催眠速読術―見るだけで読書力がアップする 潜在“脳”力が目覚める本 (Ryu books) 
 
 頭が良くなる催眠絵本―記憶力・速読力・読解力… (PHPビジネスライブラリー) 
 
 10枚の絵を順に見ていくことによって催眠状態に入り、速読ができるというもの。
 これならできそうだ、とすぐさま飛びついたのだが、やはりこれでもマスターできなかった。 
   
 そういえばサブリミナル方式をうたった速読術の本があったなあと思い出して検索したのが本書である。
   
 

サブリミナル方式で超速読・超記憶ができる本

サブリミナル方式で超速読・超記憶ができる本

   
 溺れる者は藁をもつかむ、ということで、もしや何かのヒントになるかと思って読んでみた。
 
 サブリミナル方式というのは、サブリミナルを使って速読をマスターするという意味ではなく、潜在意識を活用して行う速読法・潜在意識を活性化できる速読法、とでもいう意味で、いわば速読流派のネーミングである。 
   
 ページ数も薄いし紹介されている訓練法も少ないし、この本だけでは不十分で、興味がある人は教室に来て下さい、というPRのような本である。
 マスターした人の体験記というのがすごくて、超能力を思わせる体験記まで載っている。まるでその後出てきた七田式を思わせる。
  
 本書が出た当時、速読取得に執念を燃やしていた私も当然書店でチェックしていた。
 しかし購入しなかったのは、既知の情報ばかりで新しい情報が含まれていなさそうだと思ったことと、ジョイント式速読本(新日本速読研究会)の影響が大きかったことである。
 
 ジョイント式速読法・新日本速読研究会はカッパブックスから『左脳らくらく速読術』で衝撃的な登場をした。
  
 左脳らくらく速読術―右脳を使うより、ずっと簡単だ (カッパ・ブックス) 
 
 当時、速読は右脳で行うものだと思っていた私にとって、非常にインパクトあるタイトルであった。
 左脳を使えば余計に疲れるんではないかと思って読み進めると、納得のいく理論が展開されていて信奉者になってしまった。
 ジョイント式速読が初期に出した本では、先行する速読流派を滅多クソにけなしまくっていて、当然日本速読東京アカデミーもやり玉に挙げられていた。
 ジョイント式の執筆を主に担当していた若桜木虔氏は推理作家でもあって、速読流派の新旧対決で殺人事件が起こる、というミステリー作品まで登場したくらいである。
 
 「三日で修得できる速読法」殺人事件 (光文社文庫)  
  
 ただ、斉藤英治「月に50冊読める速読術―本はやはり情報の宝庫だった (トクマブックス)」では、速読独習の過程で他の流派では効果が出なかったが日本速読東京アカデミーが出した「速読術でみるみる学力が上がった」を読んで開眼したので直接お礼を言いに行ったがあまり喜んでもらえなかった、というような記述があったように思う。
   
 本書「サブリミナル方式で超速読・超記憶ができる本」の一番の読みどころは、速読の歴史にかかわることに少しだけ触れられているところだろうか。

 韓国の金龍震が1980年にキム式速読法を発表。
 日本では1982年に名古屋の弁護士・伊藤静男氏を代表とする人たちがキム式速読教室を開設した。
 日本の速読はほとんどが伊藤氏、加古氏らキム式の門下生が開設しているキム式系のもので、他に佐藤泰正氏の流派(欧米式?)がある。
 キム式速読法のカリキュラムの著作権は金湧真氏が所有しており、日本でキム式カリキュラムの使用を許可され、世界速読協会に加盟している教室は日本速読東京アカデミーだけであり、他のキム式速読流派は、類似的で自己流のカリキュラムを使用しているとのこと。

 私は日本でのキム式速読法紹介の元祖は加古徳次さんだと思っていたが、ここで伊藤静男という方を初めて知った。
 以下のリストマニア・リストによると、日本で最初に出たキム式系の本は
驚異の右脳速読術―100頁が3分で読める (イルカの本)
だったようで。
 速読本マニアだった私も、この本については知らなかった。
 先行する速読流派を激しく批判していた初期のジョイント式速読法の書籍でも伊藤氏については記述がなかった。このいわばジョイント史観?川村・若桜木史観?に染まっていた私にとって盲点だった速読の歴史である。
 
 イルカの本というレーベルも初めて知った。プレジデント社から出ていたのか?
 まともな書店もない田舎の中学生にはここまで捕捉できなかったのも仕方ないことだろう。
  
【 本だけでできる速読術 】 大集合
 http://www.amazon.co.jp/lm/R13PH38VFQB4PB
   
 また、キム式速読に関して金湧真氏と金龍震氏の名前が挙げられているが、上に挙げたリストによると同一人物の別名で、他に金竜震の表記もあるとか。何で別人のように記述してるんだろうか。
  
 さて、速読の歴史にばかり詳しくて実践が全然できない私であるが、今後速読をマスターすることができるだろうか。
 サルでも分かる、というフレーズがあるが、速読マスターに失敗し続けた私でもマスターできる速読法、というのが出ないものか。
   
■[自己啓発]クロックサイクルの速め方 読書格差時代に生き延びるために
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110429/p1    
■[能力開発]「NLP速読術」とはテクニックでありプロセスではなかろうか
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20100210/p1
■[能力開発]売れるハウツー書の傾向から日本人の読解力を考える
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20100224/p1
■[能力開発]ひかり速読法
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20080609
■[能力開発]今できることは今すぐにやる ということ
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20100523/p1
サブリミナルで速読マスターしてお金持ちに!ミリオネア・マインド・セット@マインドセット研究会
  http://yorodzu.seesaa.net/article/137123592.html

 

速読の真偽について
  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1113531426
 ↑私はそのジョイント式速読(新日本速読研究会)の教室にも通いパソコンソフトも購入したがやはりマスターできなかった。

★ 速読スレッド 総事務局 −ガイドライン− ★
  http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/12743/1090237562/74
74 :名無しさん@速読練習中:2005/06/05(日) 10:33:15 id:NIiudZ.o
速読資料室より転載
速読年表(参考程度)

1969 佐藤泰正「速読法 情報化社会へのパスポート」出版
1979 韓国のパク・ファーヨップ「パク式速読法」開発
1980 韓国のキム・ヨングジン(金湧真)開発「キム式速読法」
     日本に導入される
1984 加古徳次、名古屋で速読教室開催
     加古「奇跡のスーパー速読法」出版
     佐々木豊文、東京で「速読教室」(キム式)開催
     「全脳速読ゼミナール」池袋で設立
     第1次速読ブーム
1985 加古徳次、共同経営者との主導権争いで名古屋を追われる
     「日本速読協会」を横浜で設立するも、他界
     「日本速読協会」で速読を学んだ台夕起子
     加古の友人(山下さん?)と
     「日本速読東京アカデミー」を高田馬場で設立
     台「速読術でみるみる学力が上がった」出版
     韓国のパク開発「パク式速読法」佐々木により日本に導入される
     佐々木、NBS日本速読教育連盟結成
1987 「全脳速読ゼミナール」校名を「クリエイト速読スクール」と改称
     クリエイト、知的財産権保護のため、特許庁に実用新案を出願
     栗田昌裕、日本初の速読1級合格
1988 斉藤英治「月に50冊読める速読術」出版
     クリエイト「BTRメソッドによる速読トレーニングブック」出版
     栗田「応用自在システム速読法」出版
     佐々木「科学的速読法」(こう書房)出版
     安藤栄「実践速読術」出版
1989 川村明宏、若桜木虔「左脳らくらく速読術」 出版
1990 第2次速読ブーム
1993 寺田正嗣、速読訓練ソフト「SRR」リリース
1994 寺田、オンライン・レッスン開始
     クリエイト「文章演習講座・創作科」開講
1995 台「東京速読アカデミー」高円寺で設立
     佐々木「速読の科学」(光文社)出版
1997 橘遵、SP学院設立
     松岡圭祐「催眠速読術」出版
2000 みそ、速読王国建国
     すもっち「速読ってどう?」立板
     真島伸一郎「社労士学習が10倍速くなる独学速読法」出版
     七田真「波動速読法」出版
2001 がらみ「速読ってどう?」参戦
     karma「なんとなく速読」リリース
     橘「SP式速読記憶トレーニング教本」出版
     神田昌典訳「フォトリーディング」出版
2002 寺田「SRR速読教室」福岡で設立
     台「3分間速読」出版
     第3次速読ブーム

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