アニメ版『宝島』がサンテレビで再放送中!(月〜金 朝7時より)
原作を忠実に再現している一方で、ジム少年がベンボーという豹を飼っていたり、カモメのパピイという少年が登場するなど適度なアレンジもされていて、全26話の長丁場を飽きさせることなく原作を料理していた。名作文学の連続アニメ化のお手本となるべき作品ではないだろうか。
ウィキペディアの記述を見ると、初回放送は10月から3月にかけて放送していたんですね。丁度今頃の放送です。
こういった名作アニメを再放送してくれるなんて、サンテレビは非常にありがたい局ではありませんか。
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↑思い入れたっぷりのカスタマーレビューを読むだけで楽しい。
第9話 奴隷みなとの人さらい
宝島への途中上陸した島でジムが奴隷商人に捕まるという、原作にはないアニメオリジナルストーリー。
食糧補充の助手に3人を連れて行くことを許されたシルバーが選んだのは、イズレール・ハンスとトム・モーガンとジム少年。
現実には子どものジムは選ばれないだろうから、やはりここはアニメ的人選。
今回ハンスやモーガンの描写はほとんどなく、特にモーガンなど好々爺的印象で描かれていたが、終盤にかけて海賊の実態を現わしてくると思われる。
「この船で時計を持っているのは誰ですかな。
私の時計は遅れることもある」
と時間厳守を表明する一方で粋な計らいを見せるスモレット船長。
しかしハンスなどは
「あと1時間で出航だ」
と言ってるわけですが。
一件落着して出航したと思ったら、今度は海賊船の襲撃。
簡易機雷を作って攻撃するという作戦を実行したシルバー。
味方にすると心強いが敵にすると恐ろしい人物だと思わされた今回のエピソードである。
第10話 リンゴ樽の中で聞いた!
操舵取のイズレール・ハンズが反乱をたくらんでいる、とジムに知らせるかもめのパピー。
強い方に着く方が得、とジムに諭すのだが、ジムに知らせた意図は何だったんだろうか。
ジムはシルバーに相談。次の夜に密会場所を捜索し、反乱の相談ではなく亀の子レースをしていたのだと判明。
前夜とこの日では船員達の態度が違いすぎまっせ。
そしてリンゴ樽の中でジム少年は真実を知る。
第11話 宝島で何かが始まる!?
善後策を練るスモレット船長やリブシー医師達。
かつて使用人だったジョイスとハンターの兄弟が味方になってくれる、とトレローニさん。この二人、今まで集団シーンにも登場しなかった。今回初登場のキャラである。
島の先発偵察隊に志願した海賊達とジム。先に上陸して走り去るジムに向かってシルバー
「おおい、ジム。島の探検なら一緒にやろうじゃないか」
かつての友人に対するシルバーのこの言葉、泣けてきますなあ。
シルバーに取って代わろうとした海坊主、身の程知らずですねえ。フリント船長時代から固い絆に結ばれているシルバー達の固い結束を知らないか。しかもシルバーはフリント船長からも一目置かれていた存在だというのに。
原作ではシルバーは若い船員を仲間に誘い、断った彼を殺害しています。
原作から裏切り者の殺害へと変更したのは、子供向けアニメでは残酷すぎるということと、シルバーがあまりにも悪役然することを避けたためではないでしょうか。
第12話 出た!ジャングルの怪物
物音を気付かれ、シルバーはジョージ、モーガン、ギョロ目の3人に調査を命じる。
モーガンは爺さんだし、ギョロ目も小柄で強そうでない。シルバーのジムに対する気遣いか?しかしジョージ・メリーだけは手ごわそうだ。今後露出度がアップしそうである。
海賊達が島にいる今のうちに島の砦にこもろう、という作戦を立てたスモレット船長。しかし地図に描かれた砦が現在も存在しているか、使える状態かどうかも分からないのに当てにするのは無謀すぎる。
しかも砦の道順も分からないのに、無事にたどり着けるかどうか。私なら地図があっても初めての場所に行くのは苦労するのに。
それに海賊達と島に上陸したジム少年はどうなるのか。
ハンズを中心としたヒスパニオラ号残留組の海賊達。
第8話で登場した、アフロヘアーで細面で唇の厚い海賊(ヒョウタンツギ)もその一人であった。グレーにあかんべえするなど、気になる存在感である。
海賊達を一室に閉じ込めたのはいいが、どうせなら縛っておいた方が良かったのでは?
大砲を持ち出してボートを破壊しようとするハンスを銃撃しようとするトレローニさん。弾は外れてヒョウタンツギの腕に当たる。ちょっとドキッとしたが命に別状はなかったようで、彼は今後も画面の端々に現れて彩りを添えてくれる。
第13話 1978年12月31日 じいさまのちっちゃな鈴
先発上陸組の海賊達の追跡を振り切って砦に入ったスモレット船長一行。しかしこの展開、ちょっと無理がありそうだ。
中から鍵がかかっていた砦。最後に出てからどうやって鍵を閉めたのか?密室殺人だ!
ヒスパニオラ号上で船長宣言したシルバー。船長服が似合っている。
船の居残り組を選ぶシルバー。ハンズ、赤帽子、ヤセ犬……までははっきりと覚えていた。この連中の仲間割れシーンが強烈に記憶に残っている。
しかしあと一人、存在感のないのが一人いた。名前もはっきり聞き取れなかった。名前まで存在感のない奴である。(片腕の何とかと言っていたような気がする)
その夜、まさかの襲撃。レッドルース爺さんが犠牲になる。
火責めが失敗したと見るや撤収の命令を出すシルバー。
海賊達に3人、謎の熱病が発生。水夫長のアンダーソンも発症である。第7話でバンバン・ビガロ並みの敏捷性を見せ、ジムとの因縁を作ったアンダーソン。これでお役御免とはもったいない。
偶然再会するジムとシルバー。
「いいぜ。好きな時に撃ちな」
名シーンである。
この回の冒頭でシルバーがジムを撃つのをやめたのと、最後でジムがシルバーを撃たなかったのを合わせておあいこである。
子供向けアニメの教育的方針というか、日本の作品ではこういった場面では相手を助けるのが多数派となっている。これが戦後民主主義的メンタリティー。
世界に目を向けるとそんな甘いことを言っていられずやられる前にやれ、と言わざるを得ない境遇にいる民族もいるでしょう。
外交の場面では戦後民主主義的メンタリティーでいくと厚かましい連中にやりこめられることになります。
平和ボケだと悪口雑言を言う連中もいますが、それでも私は人命尊重の作品を描くことができる戦後民主主義時代の国に生まれてきたことを嬉しく思います。
wikipedia:宝島
(アニメ) 宝島OP ~フルバージョン~
http://www.youtube.com/watch?v=gGzerlsiYe8
■[日々の冒険]アニメ版『宝島』サンテレビで再放送中! (1)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20101103/p1
※実験的模索中です。
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