- 作者: 佐伯吉捷
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 単行本
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オルゴールを聴くと神経にも体にもいい効果がある、という健康法。
「高・低周波が神経とホルモンをコントロールする脳幹を正常にして心身の恒常性を取り戻す副作用のない根本療法」
と説明されている。
本格的なオルゴールは広い音域を持ち、人間の可聴域を超える高周波も低周波も含んでおり、それが脳幹や皮膚の細胞を刺激して良い効果をもたらすという。
確かにそんな風に説明されるともっともらしく聞こえる。
CDには高周波がカットされていて、音に敏感な方はそれが分かるらしい。
昔、科学雑誌「科学朝日」で、大橋力という方の対談で、CDは高周波がカットされていてよくない、という話題があって、こんな研究もあるのかと印象に残ったことがある。
私はそんなに音にはうるさくなく、聴ければいいといったタイプだが、初めてCDの音を聴いた時、こんなもんかと期待外れだったことを思い出す。
私が幼稚園の頃から持っていた安物のポータブルレコードプレーヤーだったが、それで聴いたLPレコードの音に愛着がある。
閑話休題。
ヒトはもともと森林の中で生きていた。森林には高周波や低周波の音が色々あった。
そういった自然の環境音が現代の都会から消えつつある。
その結果、脳は混乱し、ストレスをこなしきれなくなり、自律神経を制御できなくなったのではないか、という仮説が本書で述べられている。
確かにストレス解消には自然の中に行くのがいいとされている。フィトンチッドだとかマイナスイオンによる効果が言われているが、高周波や低周波音という側面から見るのもいい。
本書には付録が付いていて、実際にオルゴール療法に使っているオルゴールを聴くことができる。当然高周波はカットされていて、あくまでサンプルだという。
それでもなかなかリラックス効果がある。
但し、著者自身による解説が入る。
解説はいいからもっとオルゴールをたっぷりと聴きたかった。
オルゴールも本格的なものは結構高価なようで、オルゴール療法研究所で正規に販売しているオルゴールはさらに高価らしい。
アマゾンの書評では効かないどころか悪化した、という方の体験談も掲載されている。
個人差があるのは仕方のないことだろう。
2007年に本書が発行されてから以降、続編が出ていないのが残念なところ。
「ゆほび○」「安○」「○快」といった健康雑誌がCD付録付きで特集していても良いところなのに。
私もオルゴール療法だとか本書の存在はつい最近、古本屋で本書を発見して初めて知った。
しかし理論的にはなかなか納得できるものなので、興味がある方は自己責任で試してみてはいかがでしょうか。
↑その後、出ましたねえ。
私の記事がきっかけになったのならいいのですが、まさかそんなわけないか。
オルゴール療法研究所
http://www.musicbox.jp/
教えて!goo オルゴール療法
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1560135.html
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