ドラえもんの国語おもしろ攻略 俳句・短歌がわかる (ドラえもんの学習シリーズ)
- 作者: 久保田淳,たかや健二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/10/30
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 7回
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俳句・短歌を始めようと思って図書室の児童書コーナーで見つけてきた。
ドラえもんのマンガで俳句・短歌を鑑賞できる。
俳句・短歌ロボ「オカマロくん」も登場。
このネーミング、何にちなんでるんだろうか。
読みやすいのう。
子ども向きといってもあなどってはいけない。
基本的な俳句・短歌をおさえている。
私などのように中年になってから俳句・短歌を始めてみようという者の入門書としても使える。
阿倍仲麻呂
「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」
の解説で
「これは、『百人一首』にある歌です。」
と言うオカマロくんに
「えっ、どうして。
よんだ本人は帰ってこなかったんでしょう。
なぜ歌だけ。」
とのび太君が突っ込み、ドラえもんも
「うーん、そういわれるとな…。」
と応じるシーンで終わる。
本人が帰らなくても歌だけ伝わることもあると思うし、よく考えれば何てことない突っ込みだが、しかし見方を変えて見れば、鋭い指摘ともいえるし、面白い突っ込みとも思える。
春日三球・照代の
「地下鉄の車両は一体どうやって入れるんでしょうねぇ。それ考えると夜も眠れないの」
にも通じる発想だ。
俳句・短歌の歴史の紹介もある。
俳句の方が歴史が新しく、江戸時代の松尾芭蕉や与謝蕪村あたりから始まっている。
だから本書で紹介されている歌も、俳句の方が江戸時代以降の新しい時代のものが多く、短歌の方は、奈良時代あたりから始まって広い時代をカバーしている。
時代が古い分、古語で書かれていて、ちょっととっつきにくい。
古文は中学校から習ったと思うが、本書の想定読者層はまだ古文を習っていない小学生と思われる。
だからいっそのこと新しい時代の短歌に重点を置いた方が良かったのではとも思う。
しかし大人になってから再入門しようというような私のような読者にとっては、なかなか骨があって良い内容じゃ。
本書で最後に紹介されている短歌
牛飼が 歌よむ時に 世の中の
新しき歌 大いに起る
(伊藤左千夫)
これはいいのう。
負け組が 歌よむ時に 世の中の
新しき歌 大いに起る
……という意気や良し。
岩田亨の短歌工房 −短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎-
牛飼の歌:伊藤左千夫の短歌
http://blog.goo.ne.jp/uh1960apple1999uh2005/e/16f1a75d438c921337c6df40db1928be
“表現技法”と、“鑑賞文”を至急お願いします
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1140544996
ドラえもんの国語おもしろ攻略 俳句・短歌がわかる (ドラえもんの学習シリーズ)
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