- 作者: 村田喜代子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: 単行本
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本書に関して一番書きたいことは先に述べました。
■[日々の冒険]縦横無尽の文章レッスン 野見山暁治『昨日のこと』
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110724/p1
今回はもう1作品、語りたい作品があったので。
- 作者: ルーマー・ゴッデン,ウィリアム・ペン・デュボア,石井桃子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1977/03/20
- メディア: 単行本
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後期第六週で取り上げられた児童文学。
何と日本では1977年に発行されて以来のロングセラーらしい。
しかし残念ながら私は今まで本作品について知ることはなかった。
もし子どもの頃読んでいたら、どう感じただろう。
大人になってから読み返したらどう思い返しただろう。
だから子ども時代や青春時代には名作をできるだけ読んでおくべきなのだ。大人になってから再読する時の楽しみが増えるから。
この授業が終わってから、著者は仲間の先生達と昼食。
「あのメスネズミって、私たちですよね。
ガラス窓の外の何かを、大事なものを見たがっている」
……というような会話をされます。
思索的な人は誰でもそのように思うのではないだろうか。この作品にはそう思わせる魔力というか底力を持っている。
このメスネズミについてどうとらえるか。
両極端に、行動して成功したというのと、行動できずに失敗したというのと、その間にいくつかの段階がある。どの段階にいるかの前提によって、ねずみ女房を自分に例える意味が違ってくる。
しかし何であれ、この先生方は功成り名を遂げて大学で若い学生たちを教える身分になっている。
しかし私は何だろうか。
思春期の精神不安定を持ちこたえられずにその後も狂い続け、結局人生を棒に振ってしまって、いつ自ら幕引きしようかと真剣に思っている毎日。
私はめすねずみですらない。めすねずみ以前の問題である。
やはり少年時代に読んでおきたかった。
今更遅きに失した感があるが、今度読んでみたい。
↓児童文学案内のようです。
- 作者: 清水眞砂子
- 出版社/メーカー: テン・ブックス
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 単行本
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■[日々の冒険]縦横無尽の文章レッスン 野見山暁治『昨日のこと』
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■[日々の冒険]縦横無尽の文章レッスン その他
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110801/p1
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