トラックバックの再分配機能の崩壊とブログ格差拡大化
あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法
について前回書きました。
■[自己啓発]ただ成功した奴は、必ず努力をしている。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121121/p1
著者のOZPAさんのブログを拝見しますと、トラックバック機能というのがありませんね。
そういえば本書でもトラックバックについての説明がありませんでした。
一昔前、ブログが登場した当初、ブログの便利な機能としてトラックバックというのがあり、ブログの解説にも必ずその説明があったものです。
このトラックバックというのは、無名の弱小ブロガーであっても著名な有名ブロガーにつながることができるという、非常に弱者に優しい、平等で民主的な仕組みでした。
いわば、アクセスやページランクの“再分配”的機能を持っていたわけです。
或いは、逆の概念となりますが、著名大ブログが弱小blogにアクセスやページランクのおこぼれをくれるという「トリクルダウン」でしょうか。
wikipedia:富の再分配
wikipedia:再配分
wikipedia:トリクルダウン理論
wikipedia:トラックバック
文士・事物起源探究家松永英明の絵文録ことのは
トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突
――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか
http://www.kotono8.com/2006/01/06trackback.html
トラックバックに変わって最近ブログに増えたのは、ツイッターでつぶやく機能、Facebook機能、ブックマーク機能などでしょうか。
本書でもはてなブックマークによるバイラルループについて書かれています。
これらはトラックバックのように一方的にアクセスを奪うという悪用はできず、確実にブログにリンクやアクセスをもらえるという点で、ブログ主にとっては旨味のある機能です。
しかしどちらかというと、ブログの応援者や信者からアクセスやリンクを一方的に集めるといった形となり、TBのようにリンクを返すという機能はありません。
いわば、ブロック経済・囲い込みでしょうか。
影響力のあるブロガーはますます影響力を大きくする力が働くのです。
本音を言うと、弱小ブログも有名ブログに言及してリンクすることで、リンクをもらうことができるという、言及リンク付きトラックバックが一番民主的で良かったと思うのです。
しかしスパムや言及なしの一方的トラックバックが増えたため、その機能が嫌われ、現在では絶滅の方向に進んでいます。
(はてなから新しくリリースされたはてなブログもTB機能はないですね。)
素晴らしい機能は悪用されることも多いものです。残念なことです。
現実の世界では、経済の格差は広がる方向に進んでいます。
ブログの世界も現実の世界を反映しているようです。
まあブログ界はそこまで民主化されていなかった、スパムが民主化を阻んだ、と。
しかし読み返してみて、何だか僻み根性・嫉妬心にあふれていますなあ。
こんなことだからいつまでたっても人気ブログになれないんだ。
トラックバックなんか当てにしないで自力でブックマークをもらえるブログを書けるように努力するべきなんだ。
人気ブログへの道は、あくまでも自助努力なのです。
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