OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

5年間の時代の流れを的確に的中させていた!驚きの自己啓発書

 「格差突破力」をつける方法―勉強法から人生戦略まで (新書y) 「格差突破力」をつける方法―勉強法から人生戦略まで (新書y)

   
■[日々の哲学]16日の総選挙を予見!?5年前に書かれた本
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121208/p1
■[自己啓発]人的ネットワークと二拠点主義
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121209/p1   
の続きとなります。
 第三章、第四章を先に紹介しましたが、ここから順番通り読んでいきます。

第一章「時代のトレンド」を読んで、「生き方」を決めてゆく

  
 巷に出回っているハウツー書や成功哲学の本は、特殊な才能の持ち主、異能の人が上流生活入りする方法を書いたものだと言う。
 一方本書は、普通の人が中流生活を送る方法を書いたものだと宣言されています。
   
 格差社会とはごく一部の豊かな人と、多くの貧しい人に社会が二極分解して中間層が薄くなる社会。
 第一章では、日本の今後のトレンドを悲観論に立って予測しています。
 5年前に書かれたものですが、本書で予想されていた未来予測は、非常に的確に的中しています。
 そこらの経済書や占い本や予言書などより当たっているのではないかというほどであります。
 特に、大地震のリスクについて一項を設けて注意を促しているのは、慧眼と言えるのではないでしょうか。

「日本列島は明らかに地震の活動期に入っています。近未来の日本に大地震が来ることはわかっています」
  
「一番恐ろしいのは、原子力発電所の近くで激しい揺れが起きて、稼働中の原子炉が破壊された場合です。」

 2011年の福島原発事故が発生する4年前の警告です。
 不幸にも、この悲観論に立った予測は現実に起きてしまいました。
  
 これに比べると、楽観的に原発安全神話を盲信し、警告に耳を傾けなかった安倍晋三は万死に値するのではないでしょうか。このような犯罪者が次期総理大臣とは、日本は一体どうなってしまうのでしょうか。
  
ウィンザー通信
 「そうならないよう万全の態勢を整えているので何も考えていない」安倍晋三の空っぽぶり!ど〜ん!
  http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/0ef1e579e4884eb4076d2c5d529f0b43
  
フタコブラクダの【元祖正論】
 福島原発事故安倍晋三の「人災」だった!
  http://futakoburakuda.iza.ne.jp/blog/entry/2630143/
  
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
  http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm

  
 なお、本章では原発について、さらに以下の警告もされています。

地震学者は東海の浜岡原子力発電所は危険だ、と常々警告しているのです。にもかかわらず、政府は無視しています。原子力発電所は絶対壊れない、という立場を取っているからです。実際には、震度6強の地震原発の破壊が始まる、ということが2007年7月の新潟柏崎原発地震で明らかになりました。」
  
「今後予想される東海地震は、関東大震災をしのぐ巨大地震です。その発生確率は毎年上昇しています。直前予想はまず無理です。これが来たら、日本の衰退に拍車がかかることは避けられないでしょう。」

  
 今まで見てきたように、本書の未来予測は驚くべき精度で的中しています。
 もう一度原発事故が起これば、取り返しのつかないことになってしまうのではないでしょうか?
   
 引き続いて本章で述べられている未来予測について。
 もっと恐ろしい、日本が戦争に巻き込まれる可能性についてもされています。
 また、
「市場原理のグローバル化が格差を拡大する」
と、今日のTPP問題・格差拡大問題を予見したような記述も。
 自己啓発書の範疇を越えたような、まるで予言の本を読んでいるかのような感覚です。
 しかもそれがことごとく的中しているのです。
     
 それで、このような悲観的な時代を生き抜くためにどうしていけばいいのか、というのが本書のテーマなのであります。
   
 では何をすれば良いのかというと、巷によくある自己啓発書のように
「これさえすればできる!」
「誰でも簡単にできる!」
「○日間で達成!」
といったような奇跡的なプログラムではなく、ある種基本的な当たり前とも言えることであります。
 ネタ晴らし禁止!本を買ってね。
 本書は一家に一冊の必読書であります。

 私としては、ある程度年を取ってしまった今、もはや手遅れではとも思えるのですが、間に合わないまでも日々改善していければと。
    

『「格差突破力」をつける方法』不定期連載読書感想文(全6回)
        
■[日々の哲学]16日の総選挙を予見!?5年前に書かれた本
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121208/p1
■[自己啓発]人的ネットワークと二拠点主義
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121209/p1
■[自己啓発]5年間の時代の流れを的確に的中させていた!驚きの自己啓発
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121210/p1
■[自己啓発]お坊ちゃま系と苦労人系
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121211/p1
■[自己啓発]軍事訓練のリアルな現実
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121212/p1
■[自己啓発]ハケン国家の時代を生き抜く方法
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130107/p1

 
寺之内日記
 中山治「『格差突破力』をつける方法 勉強法から人生戦略まで」(07年。洋泉社
  http://30771.diarynote.jp/201103211816168465/

  
wikipedia:中山治

 

 「勝ち抜く大人」の勉強法 (新書y) 「ひとり勝ち社会」を生きぬく勉強法―勝ちぬくためにどう知力をつけるか 戦略思考で勝ち残れ! (ちくま新書) 誇りを持って戦争から逃げろ! (ちくま新書)
         
                     

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