OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

NHK大河毛利元就 第8回 出来すぎた嫁

 日本の戦国時代における中国地方の“三国志”を描いたNHK大河ドラマ毛利元就』。
 今年のNHK大河ドラマは『毛利元就』だ!
   
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 大内氏を見限って勝手に引き上げた毛利家・高橋家・吉川家。
 高橋家に集まって今後の対策を鳩首会議。
 元就(中村橋之助)、安芸の国人達が集まって盟約を結ぶことを提案。
 兄・興元(渡部篤郎)と高橋家の娘・雪(一路真輝)との縁組みをすすめたことで安芸同盟も成立。
 元就、一石二鳥の功を上げるの巻。
  
 アバンタイトルで原作者・永井路子が登場。この時代、嫁に行く女性はエリート外交官のような主体性を持った存在だったのではないか、との観点から作品を描いた、と説明。
 確かに今回も雪の方は政治的に有能で野心家であり、毛利家の役に立ちたいと思いながらも重用されない、という不満を持つ場面が描かれていました。
 政略結婚が主体性を持った存在ということながら、婚儀の際はいきなり親から呼ばれて
「話がある。輿入れせよ」
だから希望も心の準備もあったもんじゃない。
 意思に基づく自由婚が一般的になったのはつい最近の話。
    
 大内・尼子や安芸の国人領主達を取り巻く勢力争い(いわば国際問題)をシビアに描く一方で、毛利家などの家庭問題もそれに絡めて描くなど、大から小までの多様なドラマが展開していくところが面白いところです。
 また今回、色々な国人領主が登場しました。
   
 高橋元光(堀勝之祐
 吉川国経(草薙幸二郎)
 吉川元経(ダンカン)
 天野興次(岡本信人
  
 こういった脇役武将が色々登場するのも見ものです。
 今はドングリの背比べ状態ですが、やがて毛利元就が頭角を現し、抜きん出ていくんですね。  
       
(以下、個人的覚え書きメモ。ネタ晴らし注意!)
   
 安芸国人領主同盟を成立させるには、まず大内家と親密な天野家を味方に引き入れるべし、ということで、興元が交渉役を任される。
 興元殿しかありえない、と高橋元光はじめ全会一致の意見。
 しかし、後の描写を見れば、毛利家より高橋家の方が家格が上ということであり、天野興次も毛利家を見下しています。
 そこで元就が兄の心の病を癒やすこととの一石二鳥を狙って、興元と高橋家との縁組みを提案。
(交渉の際の元就と高橋元光との息の合ったコントが笑える)
 高橋家と縁組みになったことで毛利家の家格も上がり、その後は安芸国人同盟が一気にまとまる。
……それなら、最初から家格が上の高橋家が前面に出て交渉すれば良かったのではないでしょうか。
  
 それに、安芸国人同盟成立、とドラマでは簡単に言われていましたが、そんなにメリットがあるのでしょうか。
 果たして、安芸の国人達が団結することで、大内家に対抗する勢力となりうるのでしょうか。
 あれほど毛利家を馬鹿にしていて大内から目をかけられていると言われていた(なら何で京都に従軍していないのか?)天野興次(名前に「興」の字がありますね)も、毛利家と高橋家が縁組みしたというだけであっさりと大内家を見限るものでしょうか。
 第1話で毛利家を攻撃してきた宍戸元源石田太郎)もあっさりと同盟入りしたのでしょうか。
 この辺り、少々引っかかりますね。
 安芸の小規模勢力が団結したこの同盟の背景について、もっとよく調べてみたい。
    
 能力も意欲もあるのに飼い殺し状態だ、と雪の方は不満をくすぶらせています。
 直接活躍するより、家老格で城内のことを取り仕切っている志道広良中村梅雀)と懇意になって影響力を発揮する方が賢いやり方なのでは、と私は思いました。
 今回は志道を始め、井上元兼片岡鶴太郎)も渡辺勝(榎木孝明)もあまりストーリーに絡んできませんでした。
 一方、桂広澄草刈正雄)は相合の方(松原千明)宅にて裏工作を開始。
 松姫(梓真悠子)(月夜丸(西島秀俊)の妹)を吉川元経(ダンカン)に嫁がせて尼子との縁をつけておく、と言う。
尼子経久の妻・萩の方(高畑淳子)は吉川家の出ゆえ、尼子家の世になると吉川家が重用されるという読み)
 この縁組みは安芸国人同盟にマイナスだ、と懸念する雪の方に、それは違うと反論する元就。
 果たしてどちらの見方が正しいのか。だから雪の方はまず志道広良と相談して意見交換すれば良かったのにと思う。
 しかし桂や井上らが喧々諤々している毛利家家臣団の会議メンバーに雪の方も加わって会議をリードしていく場面も見てみたい。
   
 今回は尼子家の出番はなし。
 いつもはOPで最後にクレジットされる尼子経久緒形拳)の表記はなく、今回は杉の方(松坂慶子)がトリの表記で、その1つ前が大内義興細川俊之)でした。
  
 大内家では、生意気な毛利を攻める、と血気にはやる内藤興盛小野寺昭)を、陶興房夏八木勲)が制する。
 前回もありましたが、陶興房の方が一歩抜きん出ていると思わせる描写です。
   
 東に尼子、西に武田領。
 尼子-武田同盟に両側から挟まれていながらも、一応、大内・尼子に対する第三勢力がまとまったということで、中国地方三分の計がひとまず成立です。
 今後勢力争いがどうなっていくか、毛利家内部もどうなっていくか、楽しみです。
      
   
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毛利元就97 過去ログ
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/archive?word=%2A%5B%CC%D3%CD%F8%B8%B5%BD%A297%5D
    
■[毛利元就97]NHK大河ドラマ毛利元就』検定〜〜〜〜〜〜!
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130119/p1
                    
夜盗虫の朝寝坊
■[録画鑑賞][『毛利元就』]#08「出来すぎた嫁」
  http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20050930/p5
        
 wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)

 wikipedia:毛利元就
     

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