TPPが暮らしを壊す 雇用、食生活、保険・医療の危機
TPPは働く場を奪う 森島賢
TPP参加で、消費者の食の安全・安心は守られるのか 小林綏枝
TPPで破壊される国民皆保険と日本の医療 山岡淳一郎
……以上、3つの章から構成された小冊子です。
以下、内容を簡単にメモしておきます。
TPPは働く場を奪う 森島賢
農水省の試算では、日本の食糧自給率は現在40%(主要国最低)。
TPP参加で13%となる。
発展途上国の安い賃金労働者が入ってくる。
経団連は1800万人の外国人を受け入れる提言をしている
(日本の労働者の4分の1が外国人となる)
賃金水準を下げ、国際競争力を強くする政策
TPP参加で、消費者の食の安全・安心は守られるのか 小林綏枝
多くの犠牲の上に築かれて得られた現在の日本の食の安全性が揺らぐ
例えば、食物アレルギーに関する表示がなくなる。
日本の厳しい添加物や農薬の基準を国際基準に合わせられる。
「基準を緩めることが誰の利益になるのか」
加盟国間のあらゆる規制が許容されない
→これまで築き上げてきた消費者擁護策を撤廃させられる
BSE牛肉輸入も強制させられる
TPPで破壊される国民皆保険と日本の医療 山岡淳一郎
TPP参加
→混合診療の拡大
→自由診療枠の増大
→米国系企業の権益増強
→病院の株式会社化
→医師・看護師・患者の国際移動
→医療格差の拡大
混合診療はかえって医療費の増大・財政赤字をもたらす
日米構造協議の時代からアメリカは日本の医療への参入を狙っていた
アメリカと二国間自由貿易協定(FTA)を結んだオーストラリアは、
アメリカ企業から医療制度に横槍を入れられて四苦八苦している。
背後には「ビッグ・ファーマ」と呼ばれる米国の巨大製薬会社の意向
先進国のほとんどが薬価をコントロールする規制を持っている。
アメリカは先進国で唯一薬価規制が布かれていない。
薬の値段は企業の意のまま。
病院の株式会社化の影響
1 医療の質の低下
2 不採算の診療部門や病院からの撤退
小児科、救命救急、産婦人科、精神科等
3 患者の選別、患者負担の増大
4 自由診療の拡大による皆保険崩壊
民間医療保険が主体のアメリカでは医療格差が広がっている
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↑日本の医療もこのようになる?
医療ツーリズムが皆保険を壊す
儲かる外国人客の対応に手を取られ、貧しい日本人患者は後回しにされる
国策で医療ツーリズムを行っているタイでは実際にそうなっている
本書を読んで思ったことを稿を改めて書きました。
アメリカ大企業のアメリカ大企業によるアメリカ大企業のための不平等条約
■[経済]TPPは21世紀型奴隷制か
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130517/p1
wikipedia:環太平洋戦略的経済連携協定
土書房
『1時間でよくわかる TPPが暮らしを壊す』(家の光協会刊)書評
http://tsuchi-shyobou.com/wordpress/?p=226
たんたんの徒然草
TPP参加は医療を守り育てる世界の潮流に逆行する
http://blogs.yahoo.co.jp/ukrock2008/1013083.html
■[経済]TPPは21世紀型奴隷制か
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130517/p1
■[経済]巨大ショッピングモールでTPPについて考えた
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130408/p1
■[経済]【TPPわかんねェだろうナ(大ボケ小ボケ)】
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130405/p1
■[経済]TPPと自民党話法
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130321/p1
■[経済]レインボーラムネとTPP
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130924/p1
平成26年4月1日 消費税8%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/40440
平成27年10月1日 消費税10%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/72110
消費税に関するトラックバック・ピープル
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