リアル・スティール [DVD]
2020年、人間が行うボクシングは廃れ、ロボットが行うボクシングが流行していた。
天才少年・マックスが廃棄場から拾ってきて整備したのは、旧式だが、踊れるスパーリング用ロボット・ATOM。
サクセスストーリーを駆け上がり、ついには圧倒的優位を誇る世界チャンピオンに下剋上宣言!
勝負の行方は……?
wikipedia:リアル・スティール
映画に疎い私が、人生に変化をつけるため、ある人に推薦してもらった作品。
かなり有名な作品のようですね。
チャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)は今はロボットボクシングのプロモーターだが、昔は有望なボクサーだった。
それで、今でもボクシングの師匠の娘・ベイリー(エヴァンジェリン・リリー)といい仲を保っている。
チャーリーとベイリーは昔から公私共に深い仲だったと思われます。
ところが、チャーリーは別の女性と結婚しているのであります。
この辺の過去、何があったのでしょうか?色々なドラマがありそうです。
何年も土の中に埋まっていて復活したATOM。
精密機械のロボットの範疇を越えています。
むしろ怪獣なのです。
そしてマックス(ダコタ・ゴヨ)は怪獣使い。
隠されたテーマは怪獣VSロボット。
怪獣映画といえば日本。
この映画は日本の怪獣映画へのオマージュでもあった!?
私が分からないのが、なぜファラ・レンコヴァ(オルガ・フォンダ)&タク・マシド(カール・ユーン)コンビがATOMの購入話を持ちかけたのかということ。
いずれATOMがゼウスを脅かす強敵となると見越して、先に手を打ったということなんだろうか?
しかし、廃品置き場に放置されていた旧式のスパーリングロボットですよ。
地方の非公式試合でのし上がってきたとはいえ、試合前に踊るパフォーマンスで売り出しているキワモノですよ。
ようやく公式戦の第一試合に出場が決定して、その勝敗も分からない状態での破格の提示。
いくら彼らが格闘ロボットを見る目があるとはいえ、余りにも早く読みすぎます。
ここは、最初は馬鹿にして歯牙にもかけない態度を取り、やがてその態度が変わっていくという変化を見たかったものです。
何回かに渡る連続TVドラマだとしたら、ゼウスとATOMのライバル関係に関するエピソードもじっくりと積み上げて説得力が増したかと思うのですが、2時間完結の映画だから、どうしても駆け足になってしまうんでしょうね。
普通なら、一世代前の旧式(しかも捨てられていた)ATOMが新世代のロボットと互角に渡り合うという展開は、ご都合主義的(スマホ、PC、ゲーム等の例を見ても分かるように)に思えるところですが、操縦者のチャーリーのボクサーとしての経験やセンスが加わったことで、少しは説得力が増しました。
最後にATOMがゼウスの猛攻を耐えて受け切り、反撃に転じる作戦は、有能だったチャーリーのセンスが生かされています。
しかし、マックスが懸念したように、ATOMのBODYが耐え切れないという事態もあり得たのではないでしょうか。
根性論・精神論もいいのですが、現実の世界は物理的法則が支配しているのです。
BODYの物理法則といえば、チャーリーがリッキー(ケヴィン・デュランド)とその手下にリンチされる場面があります。
「半殺し以上にしてやったぜ」
と言っています。
これだけ激しくやられたら、普通なら、数日間寝込んで療養が必要なところです。
とりあえず、病院に行って診断が必要です。
例えば、シャーロック・ホームズシリーズの『三破風館』(The Adventure of the Three Gables)では、同じような暴行を受けたダグラス・メーバリーはやっとのことで家に辿り着き、数ヶ月療養の後に亡くなってしまいます。
ATOMと同じくチャーリーも打たれ強いリアル・スティールだった、ということでしょうか?
それで、試合の方は、ゼウスはエネルギーが不足し、ATOMが猛反撃で追い込んだところで時間切れ。
判定の結果は、僅差でゼウスの勝ち。
私はボクシングは知らないので仕組みがよく分からないのですが、そんなものでしょうか?
私はてっきり、判定人がゼウス陣営の支配下にあり、不当判定かと思ったのですが、チャーリーもマックスも納得していたようだったし。
色々検索してみても、不当判定だという意見も見当たらないので、それがボクシングなのでしょう。
ボクシングはよく分からん。
まあプロレスの勝敗はもっとよく分からないものですが。
リアル・スティール [DVD]
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