OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

銀座の雑談手帳 一般庶民にも分かりやすい

 いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる銀座の雑談手帳 いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる銀座の雑談手帳 

銀座のクラブのママであり、複数の会社を経営する実業家・日高利美さんが書いた雑談の本。
著者もそうですが、銀座のクラブなんかに出入りする人は、勝ち組・強者・上流階級・肉食系でしょう。
私のような負け組・下流ワーキングプア・草食系の弱者にとって、今までもそして今後も全く縁もゆかりもない世界の話であります。
ところが、
「実はそこで話されている内容は、日常の何気ない会話と変わりありません。つまり、「雑談」をしているのです。」
と書かれているように、本書で書かれている内容は、一般庶民の日常生活にも通じる普遍的なものであります。
その点、同じ銀座のママである、ますいさくらさんが書かれた
銀座ママが教える 「できる男」「できない男」の見分け方 (PHP文庫)
が、銀座の住人の非日常的な世界を描いていたのと対照的です。

もちろん、「会社の人事は銀座で決まる」と、ニュースになる前に知っていることも多いだとか、経営者達も何でもベラベラ話すわけじゃなく、線引きをしているところはさすがだとか、銀座のママのプライドを見せる記述もあります。
「銀座のクラブというのはお客様から聞いた話は決して他言しない、秘密を守る、ということもサービスに含まれているのです。だからこそ、信用していただけて信頼関係が築かれるのです。」


さて、雑談の効用とは?
「雑談はその行為自体が「縁」を運んできてくれたり、「信頼関係」を築くのに力を貸してくれます。
私たちの大切な仕事のひとつに「人と人をつなぐ」ということがあります。」
確かにそうです。
そして、そんな風に仕事にやりがい・人生に生きがいを持てるとはうらやましい限りであります。
「また、銀座からは多くの文学作品が生まれました。」
「昔は「文壇バー」と呼ばれる、作家や編集者たちの集まるバーがいくつもありました。」
文壇バー、いいですね。私が入りたかったけど入れなかった世界。

では、本の中身を見ていきましょう。

第1章 雑談のいろは
第2章 ケース別雑談の処方箋
……著者がこれまでの経験の中で培ってきた雑談のいろは

第3章 会話を広げるネタとコツ 初級編
……「身に着けている服・持ち物」や「天気」などは初対面でも話しやすいとか、雑談のテーマとその解説が11連発。
そんなことは永久にないと思うけど、銀座のクラブに行った時、この通り会話が進展していくか確かめてみよう。会話の展開が読めるぞよ。
「出身地」や土地のネタについて。
よく、鳥取県島根県の区別がつかないとネタにされますが、私は関東地方の山の中辺りが分かりません。山梨とか群馬とか岐阜だとか。
私は読書が好きだから、その土地に因んだ作品で全国制覇したいと思ったり。

第4章 会話を広げるネタとコツ 中級編
……学生時代や新入社員時代に「流行っていた歌」や「流行っていたもの」など、雑談のテーマとその解説が11連発。
レトロな話題が好きな私にはレトロな話題は望むところですね。
そういえば私は子供のころからレトロな話題が好きでした。
小学生の頃から、幼稚園頃の思い出を
「あれ、覚えているか」
といったネタをよく振っていました。

第5章 会話を広げるネタとコツ 上級編
……同じ調子で上級編を11連発。
「下ネタ」「SかMか」なんて話題は好きでないんですが。

第6章 ワンランク上の雑談をするために
……シチュエーション別に言うフレーズを、松竹梅の3ランクに分けて紹介21連発。
例えば、洋服を褒めるトキ!
「その服、センスがいいですね」
「何を着てもお似合いですね」
「その服、オシャレですね」
どれが松で竹で梅か分かりますか?

行ったお店がイマイチのトキ!
「まあまあでしたね」
「味のあるお店でしたね」
「前の店の方がよかったですね」

分かりますか?
しかしこれはブログで本や映画やドラマの感想なんかを書いているような私たちにとって、いいフレーズです。覚えときましょう。
「味のある本でしたね」
「味のある映画でしたね」
「味のあるドラマでしたね」

ちなみに、グルメレポーターの方は、どうしても口に合わない料理を食べた時は
「好きな人にはたまりませんね」
で切り抜けるとか。
「好きな人にはたまらない本ですね」
「好きな人にはたまらない映画ですね」
「好きな人にはたまらないドラマですね」
   
 さて、蛇足ですが、著者の日高さんの命式を算命学で調べてみました。
 陰の伝達本能・詩人の星である調舒星の上下左右を陽と陰の学習本能の星で囲まれるという、非常に特徴的な命式です。
 広く体験・学習してその成果を発表するのに合っているということで、本を書かれるのも納得できます。
 会社を複数経営しているということで、回転財の星もあるかと思ったのですが、ありません。
 精神的な学習と伝達の星だけという、汚れなき純粋な形ですね。
 陽の学習本能の星は、昔は偏業の星と言われて、偏業が低く見られていた時代は凶星と言われていたようです。
 偏業とはいわばサービス業。現在はサービス業の時代だから、サービス業で活躍できます。
 日高さんも偏業の星をフル活用してサービス業に実業に活躍されているのでしょう。



 いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる銀座の雑談手帳 いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる銀座の雑談手帳 

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 「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫) 「いき」の構造 他二篇 (ワイド版 岩波文庫) 『「いき」の構造』を読む (朝日選書 132)
  ↑銀座の雑談上手とは、「会話やふるまいに粋をまとっている方」だそうだ。



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