どこからが心の病ですか？ (ちくまプリマー新書)
タイトルを見ると、正常と異常の境界をテーマにした本かと思いますが、内容は、若い人が発症しやすい色々な精神疾患について、簡単な概説と症例が紹介された教科書的な入門書でした。
心の病気を発症する人には色々なバックボーンがあり、家族や境遇の変化をもたらすことが分かります。
症例に挙げられた方々はその後どうなったのでしょうか。
第十章 発達障害 で、興味深い症例が紹介されていました。
地方医科大学の神経内科教授と、産業医・非常勤医として働く方の症例です。
このようなキャラでも社会的地位の高い職業に就くことができる、という例です。これこそ、本のタイトルにふさわしい症例であります。
どこからが心の病か、これは私にとっても切実な問題です。
実際、私は中学３年の頃に心の病を発症し、人生に転落し、お家の存亡にかかわる危機的状況に追い込まれています。
発症から今に至るまで、なぜ状況を好転させることができなかったのか、立ち直ることができなかったのか、様々な要因が考えられますが、とにかく残念な結果です。
本書で、正常な心理と幻覚や妄想の境界にある状態として、
「魔術的思考（マジカル・スィンキング）」
が紹介されています。
「迷信深いこと、千里眼やテレパシー、第六感などを信じることで、宗教的な奇跡を信じることなどが含まれます。」
たしかに私には当てはまります。超能力や占いや超常現象や霊現象を信じています。
ただ、残念なことに、信じている割には私が霊的な体験をしたことは全くありません。霊感がないくせに、霊現象を信じているわけです。
しかし、超能力なら訓練次第で身につけることができるのではないかと、書店に売っている安物のハウツー書を色々買い込んで訓練したりしました。
中でもこだわったのは速読術と短時間睡眠法で、これにかける執念はカルト宗教信者並みで、これさえマスターすれば人生全てうまくいくと思い込み、できもしないのに時間とお金を注ぎ込みました。
これなどはかなり強迫的で、本書の症例に載りそうな事例なんですが、特に短時間睡眠にこだわったことが、心の病を悪化させ、回復をはばみ、心身の健康にダメージを与え、今でも後遺症に悩まされる結果をもたらしたのです。
それはともかく、現在、私が恐れているのは、国家権力から思想弾圧を受けて逮捕されることです。
断っておきますが、私はリアルな現実世界で思想的団体や組織に所属して思想運動や思想活動をしているわけではありません。
時々ブログやツイッターで匿名にて右傾化する日本社会について批判しているだけです。
残念ながら影響力は全くなく、いくら書いても書いても何の反響もありません。
そのような弱小泡沫ブロガーである私ですら、国家権力を批判すれば弾圧されるという時代が、すぐそこまで迫っています。
この私が恐れていることは、単なる被害妄想なんでしょうか？心の病なんでしょうか？どこからが心の病なんですか？
これが単なる被害妄想だ、と笑い飛ばせる人は幸せですね。
今の日本で独裁政治が始まるなんて有り得ない、と呑気なことを言う人がいます。
しかし現実には、特定秘密保護法が成立し、政権が公共放送に介入し、偏向した思想を持った公共放送の経営委員が問題発言を繰り返しています。
思想統制・思想弾圧はもう既に始まっているのです。
この一連の事態を見ても、鈍感で鈍い人は何の危機感も感じないのでしょう。
「鈍感力」という言葉があるように、ある程度鈍感であることが、ストレスをためず、健康で幸せに暮らすコツでもあるのです。
しかし、「炭鉱のカナリヤ」という言葉があるように、繊細で過敏な神経を持つ人は、少しの断片を見て、将来起こりうる危険を感じ取ることができるのです。
それは、心の病なんですか？
どこからが心の病というのですか？
■[自己啓発]点景から全体像を紡ぎだす構想力 どこからが心の病ですか？
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140216/p3
どこからが心の病ですか？ (ちくまプリマー新書)
炭鉱のカナリアについて/ヤバい空気察知する能力オンリーで生き延びる
http://blog.livedoor.jp/narasaki_sikari/archives/3405816.html
命の記 日本人よ、今こそ「炭鉱のカナリア」となれ
http://d.hatena.ne.jp/howlingwolf/20110324
wikipedia:カッサンドラー
■[健康]拒食症と拒睡眠症
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130428/p1
■[自己啓発]本を読めば夢をかなえることができるのか
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140117/p1
wikipedia:岩波明
ブクログ http://booklog.jp/item/1/4480688552
BOOK.asahi.com http://book.asahi.com/book/9784480688552.html
読書メーター http://book.akahoshitakuya.com/b/4480688552?ignore_i
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平成２７年１０月１日 消費税１０％まであと何日？ http://counting.hatelabo.jp/count/72110
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