生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)
短編小説が長編小説の中に消失するというトンデモナイ仕掛けの本作がどのように構想され、執筆されたのか。
その裏話的な舞台裏が記された「あとがき」もまた読み所です。
そのあとがきによると、
「しあわせの書」を構想して出版社に売り込み、企画が通り、特製の原稿用紙で執筆開始。
その年はこの仕事にかかりきりで他の作品が書けず、夫人は金策に奔放したという。
苦心の末ようやく完成し、編集長を前に無防備に杯を傾けていたのが、次の試練の始まりだった。
江戸時代の「仕掛け本」の薀蓄を傾け、探偵小説専門誌「幻影城」やその編集長の話となり、そこに作品を寄せていた狩久氏が構想していた仕掛け本について話したのが事の始まり。
その後7年間、編集長にせっつかれ続けられてようやく完成したのが本書という。
執筆のために頭を抱え、出版社から原稿料の前借りをし……と、苦心惨憺だったようで。
そりゃそうでしょう。普通の作品を書くより何倍も大変なのは分かります。
そこで野次馬根性丸出しで知りたいのですが、原稿料は普通の作品より高かったのでしょうか?無理して書かせている分、仕掛けがある分、割増料金が支払われてしかるべきだと思うのですが。
さらに、本書は長い間絶版になっていたようですが、無理して書かせたのだから絶版にはせず、細々とでも版を重ねるのが出版社の良心というものではないでしょうか。
しかしそんなこと言えば、読者の方でも本書に割増料金を支払わなくてはならないかな?
ともかく本書は、ページ数や厚み以上の価値があります。
図書館や古本屋で誰かが切り開いた本を読むのではなく、書店で袋とじが閉じられた状態で購入して自分で開いて読むべき本であります。
生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)
『生者と死者(泡坂妻夫)』 復刊リクエスト投票
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=11975
■[日々の冒険]しあわせの書 読者に挑戦!の本(ネタばらし注意!)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140110/p1
ある日の午後、平積みの文庫から1冊を手に取ったお客さんが、
http://www.shinchosha.co.jp/bunko/blog/2014/02/20.html
袋とじのミステリで有名 泡坂妻夫の小説「生者と死者」が復刊され大きな話題に! - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2139211152418871401
泡坂妻夫まつり(petit) - Togetterまとめ http://togetter.com/li/600249
ミステリ通信 創刊号
泡坂妻夫先生の幻の名作『生者と死者』(新潮社刊)が復刊とのこと!!
http://mysterytuusinn.seesaa.net/article/384099582.html
インターネットもぐもぐ
電子書籍にはできない“消える短編小説”付きのミステリー「生者と死者」
http://mogmog.hateblo.jp/entry/2014/03/18/012532
大阪の弁護士大川一夫のブログ
「しあわせの書」「生者と死者」の復刊! (TB削除)
http://okawakazuo.exblog.jp/21677958
【話題の本】『生者と死者 酩探偵ヨギ ガンジーの透視術』 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140301/bks14030109310003-n1.htm
wikipedia:泡坂妻夫
黄金の羊毛亭 > シリーズ感想リスト/作家別索引
〈ヨギ ガンジー・シリーズ〉
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sakatam/book/gandhi.html
ブクログ http://booklog.jp/item/1/4101445060
ブックアサヒコム http://book.asahi.com/book/9784101445069.html
読書メーター http://book.akahoshitakuya.com/b/4101445060
wikipedia:アンカット本
製本豆知識:アンカット製本とは?
http://printconcier.com/wp/staffblog/staff-blog/blog/1492
新潮文庫のささやかな秘密。 第四回 やめませんからご安心を
http://www.1101.com/shincho/05-04-18.html
新潮文庫の紐栞が邪魔で気にくわないのは僕だけですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1220067662
角川文庫って、紐のしおりが付いてる訳でも無いのにどうして天の部分がギザギザな...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1184661051
wikipedia:幻影城 (雑誌)
伝説の雑誌『幻影城』の大復活
http://allabout.co.jp/gm/gc/210200/
wikipedia:狩久
宮澤の探偵小説頁 作家シリーズ/狩久
http://homepage3.nifty.com/DS_page/kari/kari.htm
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