日本の戦国時代における中国地方の“三国志”を描いたNHK大河ドラマ『毛利元就』。
『毛利元就』を再見する企画、2年目に突入してしまいました!
36毛利元就97 過去ログ
前回見てから3か月も経過。このペースだと最後まで見られるかな?
今後は時間も取れないし、軽くコメントするつもりで、気軽に見て気軽にコメントしていくことにします。
【あらすじ】
毛利家乗っ取りを企む井上元兼(片岡鶴太郎)。
邪魔な桂広澄(草刈正雄)が消えた今、渡辺勝(榎木孝明)の排除を狙うのであった。
(以下、個人的覚え書きメモ。ネタバレ注意!)
↑今回の主役はこのお方。もう見られないのは残念だ。
↑
夜の登場シーンが多かった相合の方(松原千明)ですが、珍しく明るい陽射しの中での登場です。
メインの大事件が起こる前にこの方が退場なさいます。
渡辺勝(榎木孝明)は反乱には加わらないだろう。
だから桂広澄(草刈正雄)は最初から謀反を知らせなかった。
しかし謀反の夜、現場に駆け付けた渡辺が直帰したのは残念なところ。
お家の一大事があったのだから、元就ほか重臣達と面会して善後策を協議するのが筋というものだろう。
ここを井上元兼に付け込まれることになりました。
「桂の謀反が失敗したときには渡辺どのが兵を挙げる約束がかねてよりできておったに違いございません」
と井上元兼(片岡鶴太郎)は言ってますが、これは戦略的にどうでしょうか。
兵を分散して反乱するより、まとまって一気呵成に攻め込む方が勝算あるのではないでしょうか。
桂元澄(鶴見辰吾)が反乱を決意。渡辺勝に合力を求める。
しかし父親が反乱に失敗して敗死したというのに、桂元澄の扱いはどうなっているのでしょうか?
普通なら囚われたり蟄居させられて厳重に見張られていると思いますが。こんな夜中に自由に歩ける身分なのでしょうか。
渡辺勝もここで桂元澄を諌めずに自由に動かせているから自分が疑われるのです。
さらに、渡辺勝は、その後毛利家に挨拶していないのでしょうか。
あんな重大事件があったのだから、幹部社員が集まって会議を開くのは当然だと思うのですが。
現代の経済戦争に教訓を求めるとすれば、「報連相」は必要、ですね。
藤野(加賀まりこ)は渡辺の反乱を止めるため、渡辺邸に談判に乗り込む。
渡辺に反乱を思いとどまるよう迫る藤野の眉は、左右の高さが違って鬼気迫るものがありました。これ、わざと左右段違いに描いたのでしょうか。
渡辺に反乱の意思はないと安堵したのもつかの間、井上元兼(片岡鶴太郎)が独断で攻め込んでくる。
雑兵を斬って斬りまくる渡辺。しかし多勢に無勢。槍で刺されて持ち上げられ、落とされ、動かなくなる。
しかし復活。再び持ち上げられ、奪った刀を井上に投げつけ、絶命。
←1回目
←2回目
渡辺勝最後のシーンは見せ場です。
リアルタイムでこれを見た翌日、朝の電車内で男子中学生が
「あれ、上から吊ってるんやと思うんや」
と興奮したように話していたのを思い出します。
もうあれから20年近く経過したのですか。
当時はブログもツイッターもなかったので、大河ドラマを見ながらや放送後のブログやツイッターでの感想もなかったわけです。
しかしその20年というか、最近1年の間に一気に言論統制や軍国主義体制が進み、日本が全く別のような国になってしまいましたね。十年ひと昔といいますが、遥かに遠い昔のように思われます。あの頃に戻りたいものです。
(注:このブログ記事を書いてからさらに9年経過しました。もはや日本は先進民主国家を脱落して衰退軍国主義独裁制国家に転落です。反日カルト宗教とつながりのあった政治家を国葬したり、専守防衛を放棄して先制攻撃も可能と言い出すようになりました。いずれは私も言論弾圧で逮捕されるのでしょうか?)
渡辺が投げた刀は井上をかすって左頬を傷つけただけに終わり、渡辺はニヤリと笑って絶命します。
この笑いの意味、私としては
「本当はお前に命中させることもできたのだがお前を殺しては主君に背くことになるのでわざと外してやった。しかし命中させることができた証拠に少し傷をつけてやった」
という風に受け取りました。
なかなか主君思いで筋が通っています。
私なら
「お前なんかが生きていれば毛利家のためにならん。冥途の道連れに成敗してやる」
と命中させてやりますが。
とはいえ、槍で持ち上げられても刀を投げて命中させるほどの豪傑ではありませんが。
現実に反乱の準備をしていたのは桂元澄(鶴見辰吾)だった!
だから、何で親が反乱で敗死した桂家がこんなフリーハンドで合戦の準備ができるのでしょうか。
単身乗り込んで説得する元就(中村橋之助)。
虎穴に入らずんば虎子を得ずというか、天才とアホは紙一重の戦法。
志道広良(中村梅雀)や井上らの到着もあり、
「この太刀、頂きます」
とうまく決着がつく。
(しかし、いつもこううまくいくとは限りませんが。)
「全てを許すということでござるな」
「こたびのことは何もかもわしが命じたことじゃ。誰のせいでもない。わしのせいじゃ。二度と再びわしはかような過ちは犯さぬ。新しい毛利のために心を一つにし力を合わせてもらいたい」
しかし頼りになる桂広澄(草刈正雄)や渡辺勝(榎木孝明)がいなくなり、奸臣・井上元兼(片岡鶴太郎)が残った。現実的にはかなり危ない状況なんですが。視聴者としては楽しみだったあの重厚な会議シーンが今後は寂しくなって残念です。
さて、今回の毛利元就検定は、井上が好きな鳥についてのセリフから。
「幼き頃からわしは、鷹が好きじゃった。
空を飛び高き枝にとまり。決して地べたには下りて来ぬ。
同じ鳥でも、地べたを歩き、やがて人に食われるニワトリにはなりとうない。
こわっぱの頃より思うておった。」
鷹を目指すのはいいとしても、それなりの品格・風格というものは必要でしょうが。
タカというのなら、井上に謀殺された渡辺勝(榎木孝明)の方がタカのイメージなのですが。
毛利・親鷲子鷹孫鳶 (現代を拓く歴史名作シリーズ)
↑毛利家と鷹といえば……。
「毛利三代の浮沈を通じて「三代目型の支配する現代日本の危険」をえぐる。」
三代目型の安倍晋三は確かにタカ派だけどどちらかというとアホウドリ?
名作を見直すことは大切だ。
■[毛利元就97]NHK大河ドラマ『毛利元就』検定〜〜〜〜〜〜!
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130119/p1
夜盗虫の朝寝坊
■[録画鑑賞][『毛利元就』]#17「凄まじき夜明け」
http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20051026/p5
読書日和
「毛利元就 第十七回 凄まじき夜明け」
https://blog.goo.ne.jp/since2007_1984/e/9f0ea9de3fa72ec89e3733dd7b5a7a8d
(2023年3月22日、少しの加筆と修正・画像追加を行いました。)
[wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)]
[wikipedia:毛利元就]
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