日本の戦国時代における中国地方の“三国志”を描いたNHK大河ドラマ『毛利元就』。
『毛利元就』を再見する企画、2年目に突入してしまいました!
元就の新たな家臣選び → 奥方衆の評価 → 銀山城合戦 → 大内・尼子家の事情 → 尼子家から手伝い戦の要請 → 毛利家会議 → 大内家につく → 夜の海岸で
(以下、個人的覚え書きメモ。ネタ晴らし注意!)
新たな家臣選び。
福原広俊(笹野高史)が意外と鋭い突っ込みで鬼面接官ぶりを発揮。
反乱を起こそうとして説得されて家臣になった桂元澄(鶴見辰吾)もちゃっかり面接官の末席に控えています。
元澄は体力が自慢だが読み書き算術は苦手なので、読み書き算術ができる家臣が要望だと言う。
志道広良(中村梅雀)推薦の児玉就忠(益岡徹)、井上元兼(片岡鶴太郎)推薦の赤川元保(永島敏行)がずば抜けていた。
面接の最後に元澄が読み書きや算術ができるか質問。
確か『新選組!』でも新隊士募集の面接試験の場面がありました。
河合耆三郎(大倉孝二)に 山南敬助(堺雅人)が算術の問題を出し、即答すると「合格です!」というシーンもありました。
■[『新選組!』をもっと楽しく観よう会]第26回「局長近藤勇」(7/4) 〜就職面接と勢力争い
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20040709/p1
wikipedia:新選組!
桂、児玉、赤川トリオが美伊の方(富田靖子)ら奥方衆に新任の挨拶に行く。
元来、桂は重臣の息子だったのだから面識はあったはずだし、先週既に家臣入りしてそれから時間経過があるはずだし、面接官も務めているくらいだから、全くの新人二人と共に挨拶に来るのは変です。
ドラマの展開上、この三人は一まとめという扱い・演出なのでしょうか。
赤川を気に入った美伊の方、桂押しの杉の方(松坂慶子)、児玉びいきの久(松金よね子)と、女性陣の考えも三者三様。
まあこんなバラエティに富んだ組織が理想なんでしょうな。
ところで、藤野(加賀まりこ)がいなかった。男3人に女4人ではバランスが悪いので外された?ここに藤野がいれば、誰を一押ししたでしょうか?渡辺通(勝村政信)か?
大内が尼子に対して仕掛ける!
大内義隆(風間トオル)率いる大内軍が尼子方の銀山城を包囲。
城主の武田みつかず(漢字不明)は、かつて元就が初陣で破った武田元繁(宍戸開)の息子であった。
尼子経久(緒形拳)は毛利家と熊谷家に銀山城の救出を命じる。
熊谷信直(綿引勝彦)の父親も元就の初陣で武田元繁に味方し、毛利軍に敗北していた。
■[毛利元就97]NHK大河毛利元就 第10回 初陣の奇跡
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130403/p1
勝ち気にはやる大内義隆は、陶興房(夏八木勲)、内藤興盛(小野寺昭)が抑えるのも聞かず、突撃。
ここら辺、元就の初陣で倒された武田元繁(宍戸開)と同じ轍を踏んでいます。
数に劣る熊谷軍は退却。しかし後に控えていた毛利軍に助けられ、反撃開始。
単純な戦争ごっこレベルのシナリオのようです。現実の合戦もこんなものだったのでしょうか。
圧倒的兵力の大内軍もこの1回の敗戦で撤兵したのでしょうか?
まあ上から目線では何とでも言えますね。他人事の評論なら何とでも言えます。いわゆるネット上の軍事ヒョーロン家も楽なもんです。実際に自分が最前線で一兵卒になって殺し合いすることは想定外なのです。
大内義興(細川俊之)に敗戦を報告する大内義隆。
意外にも義隆を褒める義興。
「毛利の如き奇襲によって勝利いたせば嘆いたであろう」
「大内は断じて奇襲などやってはならん」
これはいわゆる“名門病”とでもいうべきものか。こんな方針では時代に置いて行かれそう。大内家の行く末が心配です。
一方、尼子家も家庭の事情を抱えていたのであった。
尼子経久(緒形拳)の孫・尼子詮久(高嶋政宏)が成長して台頭。
経久に取って代わるやる気と野心満々で、新宮党党首・尼子国久(清水紘治)を呼び寄せ、尼子家の主導権を握ろうとする。
(新宮党)新宮谷に居住する尼子軍最強の集団
wikipedia:新宮党
第15話「涙のうっちゃり」で、毛利家に養子に来ることになっていたのは、尼子国久の次男・豊久。この豊久はその後どうなったのでしょうか。
■[毛利元就97]NHK大河毛利元就 第15回 涙のうっちゃり
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130928/p1
経久と詮久の溝はかなり大きいようです。しかしこんな状態になる過程には、色々あったはずです。
詮久も新宮党も今回初めて登場して不協和音を奏でてくれましたが、これまでの関係はどうだったのでしょうか。
早速、尼子国久が毛利家にやって来て、次の出兵の要請をする。
経久どのならともかく、詮久ふぜいの命令ではと不満の毛利家。
「尼子はな、こたびの戦には勝ったが……」
と何やら思い詰める元就(中村橋之助)。
尼子につくか大内に寝返るか、会議が開かれる。
新家臣三人衆も加わっての初めての会議ですが、やはり桂広澄(草刈正雄)や渡辺勝(榎木孝明)がいた頃と比べて重厚感に欠けます。
ところで、桂元澄と井上元兼はお互いどのように思っているのでしょうか。
元澄とすれば、井上は父親と対立し、父親を亡ぼした実働部隊。
井上にすれば、元澄はいつ仇討されるか分からない不気味な存在です。
しかしこのドラマ上は、そういった因縁は描いていません。
(偶然にも名前が“元”の字で共通してます)
早速、大内に寝返ることを主張する井上。
面接試験では尼子と大内をはかりにかけると言っていた赤川ですら、今寝返るのは時期尚早、と反対意見を述べる。
赤川は井上派ではなかったのでは?
自信満々の赤川は独自路線で。
他の家臣も尼子派が多数の中、元就は大内に鞍替えすることを宣言。
ここでもし、尼子派の桂広澄や渡辺勝がいれば、どんな議論が見られたでしょうか。
厳島の大内本陣に赴き、義興・義隆親子と対面する元就。
義隆「信じておる」
所領を与える義興。
第13話で「参陣が遅い!」と怒った尼子経久とはえらい違いです。
第9話の感想で、私は「味方に付くなら大内」と書きましたが、やはりその通りですね。
■[毛利元就97]NHK大河毛利元就 第13回 戦乱の子誕生
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130806/p1
■[毛利元就97]NHK大河毛利元就 第9回 さらば兄上
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130316/p1
その夜。一人抜け出して海岸を歩く無防備な元就。
何やら不思議な儀式をする加芽(葉月里緒菜)にふらふらと近づこうとすると「触るな松寿丸!」と殴りかかる野田次郎(的場浩司)。
元就撲殺!? 深夜の惨劇!???
次回に続く。
名作を見直すことは大切だ。
■[毛利元就97]NHK大河ドラマ『毛利元就』検定〜〜〜〜〜〜!
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130119/p1
夜盗虫の朝寝坊
■[録画鑑賞][『毛利元就』]#18「水軍の女神」
http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20051026/p6
wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)
36毛利元就97 過去ログ
『光る君へ』の感想を書いています
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