シンクロニシティー ~必然の連鎖~
【あらすじ】
森の中を男が歩いている。
「俺がみんなを殺した。俺のせいだ……。」
冬原嶺志は何度もこの夢を見ていた。
３年前に亡くなった兄が残した３歳の息子・利明が女の子と友達になったと言うが、誰もその姿を見ることができない。
そして利明は嶺志の家に白い鳥が見えると言う。
嶺志が会社で任されている仕事も停滞していた。
そのような時、兄の親友で外科医をしている新村と偶然再会する。
セラピストをしているという瑠璃子を紹介してもらい、催眠療法を受けることになった。
そこで見た嶺志の前世は……。
【感想】
「必然の連鎖」というサブタイトルが表すように、最後に主要登場人物が一堂に会し、ハッピーエンドで終わります。
ただ、ただ一人、嶺志の奥さんの親友・祥子さんの問題だけが、解決していないように思います。
次は祥子さんが瑠璃子さんのセラピーを受けて人生を定めてほしいものです。
前世催眠って、すごいですね。私にも前世はあるのでしょうか。前世催眠を受けると思い出すのでしょうか。
私も一時、色々な催眠療法を受けに行き、テープやＣＤも購入しましたが、効いたという実感はないですね。催眠術にかかりにくい性格なのでしょうか。
眠れない夜、一気に読んでしまいました。105分。まだまだです。
まだ眠れなくて、というか余計眠れなくなったので、前世セラピーのＣＤを取り出してきて聴きましたが、見られませんでした。
しかしこれを機会に、色々買って放置している前世催眠ＣＤを聴いてみようと思います。
【蛇足】
主人公は前世では船長をしており、亜米利加に航海して貿易していたという設定。それが1863年とのこと。
ところで、明治元年が1867年。その4年前に、個人の船（帰港祝いの最中に嵐のため遭難するという）が亜米利加まで航海して貿易しているとはいささか無茶な設定ではないでしょうか。
ペリーなんかは蒸気船で太平洋を越えてきたのです。
しかしそれは本筋とは関係のない蛇足の突っ込み。
本作品は、前世催眠療法を疑似体験して考え方を変化させるような、いい作品でした。
「実体験をベースとするフィクション」ということです。
前世と人生の関係は、「事実は小説より奇なり」を地でいっていますね。
wikipedia:シンクロニシティ wikipedia:前世 wikipedia:前世療法
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シンクロニシティー ~必然の連鎖~
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