東洋の陰陽五行説の五行循環(相生関係)だとか、「情けは人のためならず」という諺をコミカルに映画化したような話。
色々な人々が網の目のようにつながり合って助け合って幸せになっていくという、温かな気持ちになれる映画。
2016年現在の地球上の人類は、その逆の悪い意味でのつながりのため、いつまでも紛争や争いが止まらないようです。
素晴らしい映画だった。普通なら星5つのところです。
ただ、私の感性・倫理面でどうしても譲ることができない、逆鱗に触れる部分・怒りのツボにはまる部分があったので、一時は星1つにしようかとも思ったのですが、部分のために全体を否定してしまうのは余りにも惜しい映画なので、星3つ。
wikipedia:逆鱗 逆鱗「天子の怒り。転じて、目上の人の怒り」
決して私が映画関係者の目上というわけではありません。我侭なレビュアーが勝手なことを言ってるというイメージで使っています。
つまり、私は、人生崖っぷちの汚職国会議員・武藤田勝利(佐藤浩市)のような人間とは絶対に相容れなく、許せないのです。
まあ普通の人ならば笑って温かく見ることができるキャラなのでしょうが、私の場合、過去に色々あったので察して下さい。
この映画では武藤田が最後にはいい所を持って行ったようで、現実世界で武藤田のような人間がのさばる風潮を助長するようで、私の逆鱗に触れました。
議員の元愛人、今は客室係・竹本ハナ(松たか子)が武藤田と不倫コンビになにやら偉そうなこと言ってましたが、これも逆鱗です。
私にはいらぬお節介としか思えません。
武藤田の我侭に切れた議員の秘書・神保保(浅野和之)が反乱を起こした時、武藤田の命令で従業員一同が阻止しようと行動します。
武藤田にしても神保にしてもホテルのお客様に違いないのですから、中立の立場であってしかるべきです。
しかも、記者会見を中止することなく大ニュースを発表できるのですから、神保の肩を持つ方がホテルにとっては得になります。
しかし、武藤田が「行け」と命令すると一斉に走り出すのは、やはり、地位が上の方が有利というべきか、押しの強さが有利というべきか。
やはり真実の暴露がよってたかって阻止されましたが、この世の中の現実もそんなものでしょう。
……しかしこんなミクロな部分を突っ突いてこの映画を批判している奴なんて、私一人くらいのものでしょう。
武藤田や事故に遭った大富豪・坂東健治(津川雅彦)などは私にとって相剋の関係・忌神の関係なんでしょうね。
本当に、いい映画で好きなのですが。
wikipedia:THE 有頂天ホテル wikipedia:情けは人の為ならず
よしなしごと やっと「THE有頂天ホテル」見てきました
http://programer.at.webry.info/200602/article_2.html
Ash the 2nd Sight THE有頂天ホテル
http://ash2nds.seesaa.net/article/12149189.html
面白い映画とつまらない映画はどこが違うのだろう?
THE有頂天ホテル
http://dhanabi.exblog.jp/4080813
神変紅丼 やっと観ました、『THE有頂天ホテル』。
http://kurenaidon.exblog.jp/2685905
ひろともなんですけど。ライジング THE 有頂天ホテル
http://hirotomo-rising.com/post-646/
おとぼけ映画批評 The 有頂天ホテル
http://movie.tatsuru.com/2006/10/12_1942.html
ブクログ
http://booklog.jp/item/1/B000C5PNT6
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