OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

みんなのいえ 社会の縮図

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 家の新築の設計を妻の後輩のインテリアデザイナー・柳沢英寿(唐沢寿明)に、建築を大工の棟梁をしている父・岩田長一郎(田中邦衛)に頼んだところ、2人の見解の違いでぶつかり合いになって……。
 社会の縮図ですね。
 仕事は個人的人脈のつながりから入ってくる。
 そして関係者(ステークホルダー)の立場のぶつかり合いで折衝の末に妥協の産物が生まれる……。
 日本の政治も良く似たものでしょう。
 芸術家肌のデザイナーと昔気質の頑固な棟梁のぶつかり合いは、どっちもどっちなのですが、いざ工事が始まると、棟梁が数の力に物を言わせて実力行使で圧倒してしまうのだから、体育会系が大勢でよってたかって芸術家をいじめているように見えてしまいます。
 私などもタイプ的に理屈家で体育会系とは折り合いが悪いので、笑えない描写です。

 設計士の須賀さん(白井晃)は前半、岩田長一郎(田中邦衛)の片腕役として登場し、争いに巻き込まれておろおろします。
 この方の立場だとか演技は笑えるツボかと思うのですが、家の完成が近づくにつれてフェードアウトしていきました。
 この方が最後、悶着の末完成した家についてどんな感想を持たれたのか、一言台詞がほしかったですね。

 あと、暴風雨の夜、柳沢英寿(唐沢寿明)が車で帰る時、柳沢の車は、先に来ていた長一郎の車と並んで駐車していました。
 柳沢は長一郎が来ていたのを知っていたということになります。
  
 しかし、かつての日本では一生懸命働いて家を建てることは実現可能な夢でした。
 格差社会の進行で“一億総奴隷化社会”となりつつある現在、将来家を建てるという夢を持つことができるのでしょうか。

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 wikipedia:みんなのいえ


みんなのシネマレビュー
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