読ませるブログ (ベスト新書)
小論文指導の第一人者が書くブログ文章術。
個性的で奇をてらったものではなく、基本に忠実な正統派の文章指南です。
人気者には面白い人が多いのですが、本書にもユーモアの重要性について書かれています。
確かに、人気ブログになるにはユーモアのセンスが必要だと思います(私の苦手な分野です)。
本書ではブログの設計図というか方針というかテーマというか立ち位置を考えることについて触れられています。
私が書いているブログは、最近はほとんど本や映画の感想ばかりになりました。
いわゆる“書評ブログ”の下っ端に位置しているのですが、豊崎由美さんによると「書評」というのも結構難しいもののようで、軽々しく名乗るものではないと思い知らされました。
【ニッポンの書評 豊崎由美】今後軽々しく“書評”を書けなくなる本
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110820/p1
今後は「感想文ブログ」から成長して「書評・映画評ブログ」と名乗れるよう、励んでいくつもりです。
本書が発行されたのは2009年4月。
その後、ツイッターやフェイスブックやラインなどといったツールが普及しています。
樋口さんはツイッターやフェイスブックなどについてはどう思われているのでしょうか。
本書の続編としてツイッターやFB入門はあるのでしょうか。
本書の「はじめに」で樋口さんは書かれています。
「実は10年ほど前から、かなり絶望的な気分でいた。若者の文章力の低下が甚だしいからだ。」
「それが、ブログの流行によって一変した。多くの人がブログを用いて、自分の意見を発信することによって、社会は変化するだろう。多くの人が文章を工夫し、自己表現をし、自分の意見を発信し、他者とやり取りをして、多様な価値観を身につけていくだろう。一人一人が成長し、社会全体も精神的に豊かになっていくだろう。」
確かに、大部分の人が本書で樋口さんが指南しているような姿勢でネットに向かえば、そのような理想的な社会が訪れたはずです。
しかし、ネット社会の現実は、
「悪貨が良貨を駆逐してしまった」
のが現実です。
一昔前までは、現実社会の人前では「良識に反する」と言うことがはばかれていたような言説が、ネットでは堂々と語られて多数派を占め、それが現実社会にフィードバックしてきている状況です。
2ちゃんねるに代表される匿名掲示板やそのまとめサイトの悪影響によるところ大だと思います。
また、ツイッターは文字数が140字と制限されているので、ブログのように論理的な考察や議論をすることに向いていません。
さらに、タイムラインが流れていくので、その場限りでの短文での罵り合いに勝てば勝ちのようなところがあります。
驚いたことに、橋下徹や片山さつきといった現実の政治家がツイッターでヘイト発言を繰り返し、ヘイト言動を煽っています。
橋下徹や片山さつきはツイッター使用の悪い例ではないでしょうか。
さすがにフェイスブックは実名登録だから良識を持ったコミュニケーションができるだろうと思えば、あろうことか日本の総理大臣の安倍晋三のフェイスブックは、邪悪なヘイトコメントのたまり場となっています。
これが一国の首相のFBと言えるのか、まるでテロリスト集団のボスのFBではないか。
首相や政権与党やその補完勢力の政治家が率先してSNSを使ってヘイト発言を奨励している日本という国は、今後一体どうなっていくのでしょうか。
私のブログは書評・映画評メインでいくつもりですが、機会があれば右傾化・軍国主義化していく日本を批判する発言もしていきたいと思います。
応援よろしくお願いします。
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