私はスポーツに興味ないというかむしろ嫌いな方で、ボクシングもそうなのですが、この連載小説は毎回面白く読ませて頂きました。
ボクシング生活に未練のある4人の老人がシェアハウスで共同生活を始め、偶然出会った才能ある新人を育てるというアメリカンドリームならぬジャパニーズドリームのストーリー。
しかし、やはり世の中はお金は必要ですね。
落ちぶれていた3人の老人が生きがいを見つけて再出発して立ち直れたのも、主人公の広岡がアメリカでビジネスに成功し、ある程度の資金を持っていたからでした。もし4人とも貧乏だったらここまで成功できたかどうか。
一方でお金だけあっても、何か長所となるものがないと活躍できません。
彼らには若い時に鍛えた身体とボクシングの技術があった。
長所となる技術を持っているのは心強いものです。
広岡が日本に帰国して不動産屋で住居を探す際、店員の佳菜子さんが親切にしてくれます。
なぜ私生活に渡ってここまで深くかかわってくるのか、出来過ぎの成り行きです。
そしてあっと驚く佳菜子さんの特殊能力と過去。
私としてはスポーツ関係の話題より、こちらの話題の方が興味津々。
ボクシング関係の話題と言えば、翔吾と同門対決をして敗北した大塚さんはその後どうなったのでしょうか。
真拳ジムもその後どうなったのでしょうか。
しかし、この物語の最後は、佳菜子さんにとって辛い最後です。
佳菜子さんは今後ずっと後悔することになるのでしょうね。
wikipedia:沢木耕太郎
春に散る(上・下) [著]沢木耕太郎
■小説で問う「世代交代」の意味
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017031900004.html
「春に散る」四人の行く先は
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12084352.html
始まりは「道から道へ」 沢木耕太郎さん「春に散る」連載を終えて 沢木耕太郎
http://www.asahi.com/articles/DA3S12545077.html
「生き方」より「在り方」 沢木耕太郎さん「春に散る」、加筆し書籍化
http://www.asahi.com/articles/DA3S12765307.html
オールミーネット 春に散る:沢木耕太郎氏の朝日連載がもたらしたもの
http://allmenet.net/geinou/post-2702.html
本屋のとなりは写真館 春に散る 最終回 その3 今と違う人間関係
http://b1enpituhonya.mynikki.jp/archives/65468182.html
しいたげられたしいたけ
沢木耕太郎『春に散る』は、ひょっとしてそれからの『あしたのジョー』なんじゃね?
http://watto.hatenablog.com/entry/20150512/p1
細かすぎて伝わらない沢木耕太郎『春に散る』の『あしたのジョー』に対するオマージュ
http://watto.hatenablog.com/entry/2016/08/31/220000
■[日々の冒険]マイストーリー 私の物語
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150401/p1
■[日々の冒険]ぼくがきみを殺すまで その日は意外と早く来るのかもしれない
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20160118/p1
■[日々の冒険]特撮怪獣スぺクタルドラマ 荒神 宮部みゆき
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140430/p1
■[日々の冒険]筒井康隆『聖痕』(ネタ晴らし注意!)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130313/p1
■[日々の冒険]今野敏『精鋭』連載終了
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20141002/p1
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