パッチ・アダムスとポスト・トゥルース時代・或いは日本の獣医学部問題

　　パッチ・アダムス [DVD]

　物語は仕事が長続きしない中年オヤジ（ロビン・ウィリアムズ）が自殺未遂を起こして精神病院に入院するところから始まる。
　入院中に貴重な体験をして一念発起したオヤジは何と医科大学に入学した！波乱万丈の学生生活を一気に描き切る！ジェットコースターのような展開。
　大河ドラマを２時間に詰め込んだ総集編みたい。
　これが連続ドラマだったら、ラスト３回は怒涛の展開になって感動するのでしょうね。
　私も若い頃ならカンドーして本作品を座右の映画にしたのでしょうが、成長して社会に出て、自分には才能もカリスマ性も社会を変える力もないし、社会はそう簡単には変わらないということを知りました。
　今となっては、トゥルーマン・シフ（ダニエル・ロンドン）のような方に共感します。目立たないけど陰でサポートしているタイプの人。
　
（少しネタバレ）
　最後、パッチの退学問題についての審議は、基本的に当事者二人への聞き込みで進行。他の人の証言はないのでしょうか。審議官は実地調査はしないのでしょうか。
　しかし、判決は公正だった。
　　　
　丁度現在、日本では“官邸の最高レベル”が主体的に行なった獣医学部認可の不正問題において異常な対応に終始し、政権に飼い慣らされたマスゴミやコメンテーターが政権をかばい、肉屋を支持する豚のような国民が政権を支持しているという異常事態を目の当たりにしているので、この展開は意外だった。いや、これが当たり前なんですが。不正が当たり前になったらいかんのですが。
　我々日本国民の前には、パッチの卒業を阻もうとした壁なんかよりもっと高くて頑強な“壁”が着々と築かれ、完成に向かっているのです。（共謀罪・憲法改悪で完成だ）
　
　しかし主人公のパッチのキャラが破天荒過ぎる。あれだけやりたい放題やって成績はトップクラスとは、一体どんな頭の構造なんでしょうか。一種の天才です。
　こういう特異な才能を持った人間でないとこんなことはできないでしょう。
　
　

　
「我々は総合的な治療を行っている」
「演技　絵画　農芸　自然　教育　娯楽　福祉といった―」
「要素を治療の一環に取り入れている」
　

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　wikipedia:パッチ・アダムス
　 wikipedia:パッチ・アダムストゥルー・ストーリー
　 wikipedia:ホスピタルクラウン
　 wikipedia:クリニクラウン
　 wikipedia:ケアリングクラウン

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