★X線カメラのなぞ・マルタの鷹 (少年少女世界推理文学全集)
(感想)
ハンフリー・ボガート主演の映画版を見たことあるので、映画版の記憶と補完しながら読むことができた。
各キャラの心理状態や心理的暗闘を想像しながら読むと面白い。
しかし本作品は大人向けの内容だ。子どもにいきなりこれを読ませても難しいのではないか。
本作品の巻末目録には本全集の対象年齢を(小学上級〜中学生向)と記述されています。そんな全集に『マルタの鷹』を収録させるとは、さすが川端康成が監修しているだけあります。その編集方針は素晴らしいと思います。
本書を中学生の頃読んで、その後完訳版を読んで感想がどう変化するか体験したかった。
今回読んで興味深かったのは、スペード・アーチャー探偵事務所の秘書・パーリン嬢。危険にさらされてもおかしくない立場なのに、勝ち気に堂々と振る舞っています。スペード探偵との関係はどうなってるのでしょうか。
そしてやはり、映画と同じく悪役三人衆が秀逸。
ガットマンもカイロも映画そのままといった感じです。原作のイメージ通りの俳優を見つけてきた映画はすごい。というか、この翻訳も映画のイメージを引きずっているのでしょうか。
本作品ではただの嫌な奴だったウィルマも、映画版では哀愁漂ういじめられっ子となって印象に残ります。
本当は原作を完訳版で読みたいところですが、今は古典的作品を一通りジュヴナイル版で読むことを優先したいと思います。
ということで、まずはこの全集(あかね書房・少年少女世界推理文学全集)の読破に挑戦します。
(在住している市の図書館の書庫に入っているのを発見したのだ)
wikipedia:マルタの鷹
wikipedia:マルタの鷹 (1941年の映画)
wikipedia:ダシール・ハメット
■[名作文学]X線カメラのなぞ レスター・リースシリーズ
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170907/p1
■[映画]マルタの鷹 悪役男三人衆
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131222/p1
■[映画]コミカライズ版『カサブランカ』
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140113/p1
■[映画]名探偵再登場 キメラ映画
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140104/p1
本の中の骸骨 藤原編集室
あかね書房 〈少年少女世界推理文学全集〉
http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/column-akane.html
心地よく秘密めいた書棚
「少年少女世界推理文学全集」再説〜コンプリートへの道のり
http://vellum-anp.seesaa.net/article/449083491.html
ブクログ http://booklog.jp/item/1/4251080556
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