先日、ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』を完訳版で読みました。
偕成社文庫で3分冊になった版です。
私が中学生時代に読めずに放り出した版は福音館書店古典童話シリーズ版で、これは箱入りで大きくて分厚くて読むのに気合いが必要な感じでした。(今はもう少し小さくなっているようですが。)
また、日本では海外文学の完訳は文庫本になっていることが多いのですが、字が小さくて分厚い文庫本も読むのに気合いが必要です。
しかし偕成社文庫はソフトカバーで適度に字も大きく持ち運びが苦痛にならない適度な大きさです。
偕成社文庫は文庫本や単行本より読むのに敷居が低い感じです。
速読ができずに読むのが遅い私が膨大な『神秘の島』を完訳で何とか読破できたのは、この偕成社文庫のつくりにも助けられたようなものです。
「子どもとおとなのための偕成社文庫」
というキャッチフレーズです。海外文学は完訳が方針のようです。大人が読んでも読み応えあります。文庫本で完訳を読むのが大変な場合、偕成社文庫版で読めば読みやすいと思います。
偕成社の公式サイトで偕成社文庫のラインナップを見ると、「クワガタクワジ物語」「流れる星は生きている」「大どろぼうホッツェンプロッツ」「大きい1年生と小さな2年生」等々、私が小学生の頃に図書室に入っていた本なども収録されています。息の長いロングセラーですね。
他、クリスティやシムノンのミステリーも充実しているようです。
文庫本を読むのに抵抗のある大人の皆様、偕成社文庫を検討してみてはいかがでしょうか。
しかし本当言うと私は海外作品の完訳よりも、子ども向けに縮約したシリーズの復刻や新作の方が読みたいのですが。
完訳を読むのは大変なので縮約でエッセンスだけを読みたいんです。
例えば、
少年少女 世界の名作
http://nazede.gozaru.jp/kaiseisha.html
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20040602/p1
『名作冒険全集』/偕成社 1957(S32)、1968(S43)
http://www.garamon.jp.org/archive/6805
『世界推理・科学名作全集』/偕成社 1962(S37)
http://garamon.jp.org/archive/6201
『SF名作シリーズ』/偕成社 1967(S42)
http://garamon.jp.org/archive/6703
『ベルヌ名作全集』/偕成社 1968(S43)
http://www.garamon.jp.org/archive/6802
現在こういった名作文学の縮約にどれほどの需要があるのか分かりません。
実際、どうなんでしょうか。
少し前、講談社が「痛快世界の冒険文学」というのを出しました。
まずはこのシリーズの全巻読破からいきましょうか。
旅歌的楽天生活
痛快 世界の冒険文学全24巻 講談社 一覧
http://book.go2park.net/data/tsuukai.html
偕成社文庫 公式サイト
https://www.kaiseisha.co.jp/paperback
wikipedia:偕成社文庫 wikipedia:偕成社
SF KidなWeblog
神秘の島〈第1部〉 (偕成社文庫)
http://sfkid.seesaa.net/article/453502704.html
神秘の島〈第2部〉 (偕成社文庫)
http://sfkid.seesaa.net/article/453717729.html
少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
ヴェルヌ『神秘の島』ネタバレ感想会
http://sfclub.sblo.jp/article/181119351.html
■[名作文学]ゼンダ城の虜 次世代に継承を
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130711/p1
■[名作文学]パリの怪盗・黒い星
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131219/p1
■[名作文学]完訳も読んでみたい『ハムレット』
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150427/p1
偕成社版 少年少女 世界の名作 全100巻 リスト
http://nazede.gozaru.jp/kaiseisha.html
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20040602/p1
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古本屋では本のオビを付けたままで本を販売してほしいと思いますか?
http://blog.with2.net/vote/v/?m=v&id=146600
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