日本の戦国時代における中国地方の“三国志”を描いたNHK大河ドラマ『毛利元就』。
某ネットレンタルでレンタルして再見していきます。
(過去ログ)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/archive?word=%2A%5B%CC%D3%CD%F8%B8%B5%BD%A297%5D
【今回の流れ】
1540(天文9)年8月に始まる郡山籠城戦!
尼子の大軍2万を迎え撃つ毛利軍はわずか1200!
最初の攻撃こそ退けた毛利軍だが、籠城戦を強いられて食糧難にあえぐ。頼みは大内氏の援軍。
しかし上洛を夢見る大内義隆(風間トオル)は兵の温存を重視して援軍を出す気がないのだった。
【以下、個人的覚え書きメモ。ネタバレ注意!】
頸を斬ろうとする毛利隆元(上川隆也)を陶隆房(陣内孝則)が止める。(この頃は切腹ではないのか)
隆元を引き連れて義隆に面会する陶。
「打ち首を覚悟で申し上げまする。お館様は京都に上ることで亡き父上を超えんとあせってはおられませんか。
隆房も同じ気持ちにござりまする。
上洛いたし、我が父がなしえなんだ天下取りをその鼻先に突き付けてやりたい思いを日々抱えておりました。
されどお館様、息子は父を超えられませぬ。
例え父よりいい仕事をなしたとしても、それは父の血が息子に流れておるからにござる。
父を超えんとあがくより、常に父に語りかけながら進むものと
隆房 父を失うて初めて気がつきました」
「分かった。
父が生きておるのは 隆元だけじゃ。
うらやましいのう。
軍を進めよ」
ここで陶隆房は一般的に「息子は父を超えられない」と言っていますが、そんなことはないですね。
息子が父を超えるか超えないかは種種の能力関係や環境など色々な要因が絡んできます。
陶隆房の本音は
「隆房もお館様も父親を超えられない」
というものではないでしょうか。
今回の大河ドラマでも父を超えて活躍する代の毛利家・大内家・尼子家の物語であり、その息子たちは父を超えられずに天下取りはかなわなかったのでした。
そして天下は父を超えて活躍した織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の手に。
そういえば過去のNHK大河ドラマ太平記で、足利貞氏(緒形拳)が死の間際に尊氏(真田広之)に
「俺は迷ったがお前は迷うな。父を超えろ」
といったような意味のことを言っていました。
『平清盛』では、平清盛(松山ケンイチ)は父・忠盛(中井貴一)を超えたが清盛の息子たちは清盛を超えることができなかった。
源為義(小日向文世)・義朝(玉木宏)・頼朝(岡田将生)と順調に父を超えていった源氏の頭領が天下を取りました。
それにつけても、父親に能力・人格・倫理観等全てにおいて劣っているばかりか平均的国民にも劣るバカボンが現在の日本を公私混同の私物化独裁化している現状はいかがなものか。政治家世襲制・身分制が進行する弊害であり、国民の認識の低下でもあるのでしょう。
こんなこと書いている私も当然、父を超えられなかった部類です。
亀井秀綱(河原さぶ)と将棋を指す尼子経久(緒形拳)。
「大内が動いたか」
と指す一手、行き止まりじゃないですか。将棋のことは詳しくないんですが、こんな指し方、あるんですか?
退却を渋る尼子詮久(高嶋政宏)だが、宇山久兼(磯部勉)が強引に言い放つ。
「それがしがしんがりを務めまする!
殿をお守り下され!
お願い致す!」
この流れ・空気では逆らえない。この空気感、必要な時は利用したいものですが、逆に悪用されると流されてしまうんですね。
経久の将棋は桂馬で王手をかけられる。
そして宇山の死を虫の知らせで知る。
「角が死んだ」
23話で経久は「飛車が亀井。角は宇山。」と、将棋の駒に例えているんですね。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150408/p1
勝利に湧く郡山城。福原広俊(笹野高史)は農民達に囲まれてひっそりと息を引き取る。
「仏様のようじゃ」
ドラマ開始以来重量感を感じる演技を見せてきた大御所達が次々に退場していきます。
いつもは反抗的な井上元兼(片岡鶴太郎)もさすがに今回だけは元就の采配に感心し、じいの死に厳粛だったのもポイント。
↑見逃していた・忘れていた重要なシーンを再確認しよう!
名作を見直すことは大切だ。
毛利元就97 過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/archive?word=%2A%5B%CC%D3%CD%F8%B8%B5%BD%A297%5D
■[毛利元就97]NHK大河ドラマ『毛利元就』検定〜〜〜〜〜〜!
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130119/p1
夜盗虫の朝寝坊
■[録画鑑賞][『毛利元就』]#24「決戦郡山城」
http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20051107/p7
wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)
wikipedia:毛利元就
wikipedia:吉田郡山城の戦い
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