ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
タイトル通り、“奇跡”の物語です。現実にはあり得ない“奇跡”のファンタジーです。
色々な人が運命の輪でつながっている物語です。
「袖振り合うも多生の縁」
です。
網の目のようにつながる人々の関係が神の眼で描かれていて泣ける。
プロの作家の手腕はすごい。
すごいといえば、浪矢雄治のおやじさんの回答がすごすぎます。
若い時に人生経験を積んでいるのは分かりますが、頓智やユーモアのセンスも抜群です。
さらに、冒頭に小犯罪を犯している三人組の人生相談の回答もレベルが高い。
水商売の裏側を知っているとは、人生経験積んでいますね。
それに、株を買ったら儲かるなんていう発想はとても私には出てこない。
何せ私は投資なんて博打と同じだと思っているし、金儲けの発想は根本的にないのだ。
この物語の登場人物はレベルが高すぎる。まあそれは作者のレベルを反映しているのでしょう。
現実社会に通じていないと説得力のある小説は書けない。
この物語の登場人物のレベルに遠く及ばない私も、こういった小説を読んで学んでいかないといけないのだ。
浪矢家では、雄治―貴之―駿吾と代代わりが起こり、世代継承しています。
第2章では、魚屋ミュージシャンの松岡克郎の家業問題が出てきます。
私は松岡克郎の境遇に同情してしまいます。
といっても私は好きなことをやって家を潰したのではなく、精神を病んで20年間も好きな読書すらできない状態になり、家を潰す羽目になったのでした。
親から世代交代をして家を継いでいくというのは大変なことなんですね。
家業だとか代代わりの話題になると敏感に反応して感傷的になってしまいます。
家系を継承することができなかった私にとって本作品は二重の意味で泣ける物語なのです。
ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
wikipedia:ナミヤ雑貨店の奇蹟
wikipedia:東野圭吾
wikipedia:白石昌則
ナミヤ雑貨店の奇蹟のネタバレ。あらすじと結末を紹介【小説】
『東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」解説 <ネタバレご注意>』
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