ユングの心理学 (講談社現代新書)
1章から4章まではユングの人生を辿りながらその時点でユングが研究していたことを記述。物語形式になっていて面白い。
フロイトやその信奉者達との勢力争いは、ゴシップ的な観点から興味深かった。学者も派閥争いをするんですね。
5章と6章は「内向と外向」「無意識と元型」について突っ込んで解説されている。少々歯ごたえある記述。
第7章 ユングと現代「子ども」の活性化
は、ユング派の観点から人間の生涯について俯瞰的に記述。
学術をテーマにした新書としては内容としても難易度としてもバランスが取れていて名著ではないでしょうか。
私が図書館で借りたのはクリーム色した旧版の装丁で、表紙に太陽の絵が描かれています。
今は新書といっても読みやすくて薄っぺらい内容の新書が増えましたが、本書はまだ新書が新書していた時代の古典的名著です。
本書は名著なので今でも版を重ねていますが、今の講談社現代新書の装丁は面白みがないですね。
『超図説 目からウロコのユング心理学入門』が面白かったのでユングの本を集中的に読もうと思って読んだわけです。
『超図説』で触れられていた記述も結構ありました。
『超図説』は意外と重要なキーポイントを抜き出していて、よくできた解説書だったと分かりました。
■[学問]超図説 目からウロコのユング心理学入門
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180530/p1
本書でも幾つか紹介されていますが、ユングはレベルの高い夢を何度も見たようです。
さすが名を残す偉大な学者は見ている夢までレベルが違う。
私も見た夢を記録する努力をしているのですが、ほとんど覚えていないし、覚えている夢も、過去の嫌な経験に関する嫌な夢ばかりです。
過去にとらわれているから碌な夢も見られないし新しい人生も送れないということを表しています。
ユングの心理学 (講談社現代新書)
wikipedia:秋山さと子
wikipedia:カール・グスタフ・ユング
wikipedia:分析心理学
ブクログ https://booklog.jp/item/1/4061456776
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■[学問]超図説 目からウロコのユング心理学入門
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