NHK DVD ハーバード白熱教室1 [DVD]
大きな講堂の満員の聴衆を前にサンデル教授が講演。
時々聴衆に質問して、当てられた人が意見を言ってそれをもとに進行していきます。
もし私が当てられてもこんな適切なコメントできませんで。
しかし、箸にも棒にも掛からぬ下らないコメントをする馬鹿がいたらどうなるのだろうか。
まあハーバード大学の学生だから空気を読んで適切なコメントをすることができるのでしょう。
しかし、もしサンデル教授が現在の日本の政治について講義をするとしたら、どうなるのでしょうか。
民主制としても立憲制としても落第の独裁政治だと思うのですが。
こんな悪政が長々と続いているのは異常事態だと思います。
我々日本人は曲がりなりにも戦後70年間続いてきた戦後民主主義が独裁制に至る歴史的転換期を同時代で体験しているのです。
本DVD最後の方では、ジョン・スチュアート・ミルについて取り上げ、高級な「喜び」と 低級な「喜び」の両方を体験すると、人はその後は前者を好むものだということについて論じていました。
この会場の皆さんはほとんどが「シンプソンズ」よりもシェイクスピアの方を好むだろう、というような発言もありました。
しかし、反知性主義が跋扈する現在の日本ではそうと言ってられないんじゃと危機感を感じます。
シェイクスピアを味わうにはしかるべき教育や知性が必要だという発言もありました。
教育の力とは確かに大きいもので、だから安倍政権は教育問題や教科書問題に異常に介入しているのです。
今後は社会科で「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」を教えないというような警告も聞かれます。
独裁政権に擦り寄ると精神的な安泰と世俗的な成功を約束されるでしょう。しかしそんなのは「満足した豚」であります。
私は独裁政権に屈しない「不満足な人間」であるつもりです。
『そこまで言って委員会』やネットで放送されている愛国ポルノ番組を喜んで見ているのは、快楽中枢を刺激し続けて死んでしまうようなネズミのような行為であります。
良識ある日本人は、独裁体制が完成しつつある風潮に立ち向かうために、哲学や文学や社会科学及びディベートの勉強に励んでいかないといけません。
wikipedia:マイケル・サンデル
wikipedia:ジェレミ・ベンサム
wikipedia:ジョン・スチュアート・ミル
Fear Factor
wikipedia:ザ・シンプソンズ
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