OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

SF怪談 ボタンどうろ 石森章太郎集 現代漫画13 筑摩書房

 現代漫画〈〔第1期〕 13〉石森章太郎集 (1969年) 現代漫画〈〔第1期〕 13〉石森章太郎集 (1969年) 
 
ミュータント・サブ・二級天使・テレビ小僧・龍神沼・おかしなおかしなおかしなあの子・ジュン・佐武と市捕物控・ボタンどうろ
  
(挟み込み 月報6)
石森との思い出 赤塚不二夫
ストーリィ・マンガ小論 筒井康隆
現代漫画考・4 日本戦記漫画の思想 梶井純
  
 手塚治虫はよく読んだしコロコロコミックに掲載されていた藤子不二雄の作品も読んでいたけど、なぜか石森章太郎作品はほとんど読んだことなかった。
 本書1冊分に収録された作品を読むだけでも、石森章太郎は非常に守備範囲の広いマンガを描いていたことが分かります。
 守備範囲というより、かなり挑戦的・実験的な作品も描いています。
 画風や作風も非常にバラエティに富んでいます。
  
 
 ちょっと面白いので巻末に収録された10ページの短編『SF怪談 ボタンどうろ』を紹介。
 怪談好きの3人がとっておきの怪談を話し合っていたところ、通りがかりの男が、もっと怖い話があると言って「ボタンどうろ」の一席を話し出すのだが……。
 
 
 巻末の石森さん自身のミニ自伝「石森章太郎氏のこと」も読み応えある。石ノ森章太郎は一日にして成らず。
 佐藤忠男の解説
限りなき模索 作家と作品
 格調高く深くて読み応えある解説です。
 やっぱり解説とはこうでなくちゃあ。
 解説とエッセイは違うのです。
 レビューと感想文も違うのです。
 ついでに、レビューと要点紹介も全然違うのです。
 
 本書には収録されていないけれど、石ノ森さんには他にサイボーグ009もあるし、仮面ライダー等の変身ヒーローもの、がんばれロボコン等のギャグマンガもあります。
 後には『マンガ日本経済入門』や『HOTEL』でも話題になりました。
 本書で石森ワールドの一端を知ったことで、石森作品をもっと読みたくなりました。
 そんなきっかけを作る上でも、この筑摩書房の現代漫画全集は意義ある企画だったのではないでしょうか。
  
 wikipedia:石森章太郎
  
ブクログ https://booklog.jp/item/1/B000J91KWO
読書メーター https://bookmeter.com/books/471643
  
【マンガ探偵局がゆく】50年前に出版、画期的だった「現代漫画」2期27巻
双葉社からは『現代コミック』全12巻
  https://www.zakzak.co.jp/lif/news/190209/lif1902090005-n1.html

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