朝日新聞夕刊連載小説『グッドバイ』が3月29日に完結していました。
私は新聞はその日に読めなくてたまっていく一方で、特に夕刊はどんどんたまっていきます。
ようやく1カ月遅れで最終回を読んだわけです。
『グッドバイ』は、長崎の油商人の家に生まれた女性主人公が商才の持ち主で、海外と茶葉貿易を始めて大商人になっていくという経済小説です。
父親が蒸発したために突然社長になってしまう。
商売の慣習も知らないのに経済界の重鎮の集まりの場で突拍子もない言動をして大失敗したり。
表面上はおとなしくなったふりをしながら、しかし天性の商才を発揮して改革を始め、少しづつ開拓していく。
前半は経済サクセスストーリーです。
後半は明治維新という時代の流れに翻弄され、政治と経済の関係がテーマになっていきます。
(経済は社会や政治と密接に関係しているもので、これらは決して独立して存在しているものではありません。それは学問や芸術や文化にも言えることでしょう。)
そして、詐欺事件に巻き込まれて絶体絶命の危機に。
商売してお金を儲け、それを継続していくというのは大変なものなんですね。
私は精神が弱かったために精神を病んでお家を断絶させてしまいました。
社会に対する見方が甘いというか、全く分かっていない世間知らずでした。
子ども時代から本作品のように経済活動を描いた小説に親しんで世間を知っておくべきでした。
佐高信さんが〝経済小説”という概念を言っていましたが、本当に経済小説は社会を知るためにいいものだと思います。
ところで、朝日新聞の夕刊ではいつの頃からか、連載小説は毎日の掲載ではなく、金曜日に大き目のスペースで掲載するようになりました。
書く方としては細切れでなく1回あたりの分量がある方がじっくり腰を据えて書きやすいのでしょうが、読む方としては毎日少しづつ掲載してくれる方が読みやすいですね。
金曜日に大きなスペースでドーンと掲載されていると、読むのが億劫になってしまいます。
実際、次の連載小説はどうしても読む気が起こらずスルーすることにしました。
(夕刊もたまっていることだしできるだけ読まないで済ませたい)
(実は土曜日の読書欄は昨年10月分以降が読まずにたまっている)
wikipedia:朝井まかて
wikipedia:大浦慶
wikipedia:経済小説
幕末・明治、女性商人がさよならしたのは 朝井まかてさん夕刊小説「グッドバイ」6日から
https://www.asahi.com/articles/DA3S13436681.html
歴史の「行間」、人々の物語 朝日新聞連載小説「グッドバイ」朝井まかてさん、語る
https://www.asahi.com/articles/DA3S13593545.html
荒波に揉まれ、お慶と一緒に航海 「グッドバイ」連載を終えた朝井まかてさん
https://www.asahi.com/articles/DA3S13963543.html
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