マンガを使って原子物理学の基礎をかんでふくめるように分かりやすく説明されています。
原子の世界から日常の世界果ては宇宙の世界まで、この世は共通の原則に基づいてつながっています。
本書では、他のシリーズも引用しながらそういったつながりも説明されています。
自然科学の考え方がよくイメージできて理解できます。
理数系を選択する高校生が読むと授業がよく分かるようになるでしょう。
私も高校時代に読みたかった。
48~49ページにかけての欄外で、すごいことが書かれています。
わが三次元の世界では、空間にひろがるエネルギーの場(重力場や電場・磁場)に生ずる力(重力や電気力・磁力)は、距離の二乗に反比例して弱くなる。ところが原子核の世界の核力は、距離の六乗に逆比例して弱くなるという。このことは原子核の中は七次元の世界であることを予想させる。
もし仮に、大宇宙のしくみと原子核のしくみとが同じであるとすれば、大宇宙は七次元の世界であることになる。わが地球上の世界は、見かけは三次元であるが、宇宙は、時間を超越した四次元の世界であるという。それぞれなら、残りの三次元の謎は、大宇宙の裏側のどこにかくれているのだろうか。
……自然科学のセンス・オブ・ワンダーです。
物理学をこんなに分かりやすく説明された著者は非常に優秀な先生だと思います。
飯野睦毅という方のようですが、一体どんな方なのでしょうか。
優秀な学者かサイエンスライターかと思ったら、本書を出版している東陽出版の社長さんのようです。
理数系出身なのでしょうか。
検索してもよく分かりません。
編集後記では4年ほど入院したため本書の出版が遅れた、と書かれています。
さらに、日本語の起源について興味が出て研究を始めた、とも。
色々な方面に才能がある方のようです。
その後、アトム博士シリーズの続刊は出ていないようです。
中断してしまったというのならもったいないことです。
その後も出版されていれば、日本人の科学水準も向上していたのではないでしょうか。
しかしともかく、何冊かのシリーズは残っています。
知的好奇心あふれる老若男女はこの貴重なシリーズを読んで自然科学の知識とセンスを養いましょう!
ブクログ https://booklog.jp/item/1/4885931754
読書メーター https://bookmeter.com/books/1311117
飯野睦毅
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/214599.html
https://www.hmv.co.jp/artist_飯野睦毅_200000000619542/
wikipedia:日本語の起源
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