風と雲と虹と　第５回　平安の都 - OLDIES 三丁目のブログ

　源護（西村晃）の三の姫・小督（多岐川裕美）に会うために夜中に源邸に忍び込んだ小次郎将門（加藤剛）だが、運悪く源護に遭遇！
　正直に小督との付き合いを申し込むが、しかるべき人を介して申し込めと追い返される。
　平家の棟梁・平国香（佐野浅夫）に相談すると、国香はなぜか乗り気になってその日のうちに源家に交渉に行きます。
　将門の父・良将（小林桂樹）や将門に嫌がらせしていた国香ですが、源氏との縁組は平家との利益にもなるということで、一応伯父らしいところを見せてくれます。
　　
　
　　↑二代目黄門様と三代目黄門様のご対面・再び！！
　
　ご老公は国香に、小督の嫁は太郎貞盛（山口崇）が良いと考えていた、と述べる。
　
　　
　
　国香の不在中、もう一人の伯父・良兼（長門勇）が登場。
　良兼の娘・良子（真野響子）とも対面。
　しかし良兼の娘の名が良子とは分かりやすい。
　　
　帰宅した国香は良兼と相談。
　貞盛に逆求婚の話をもらったことも喜ばず、なぜか苦い顔。
　結婚するにはしかるべき官位を持つことが必要だと説き、将門と貞盛を京に遊学させることにします。
　一体何でこうなるんでしょうか。
　婚姻と社会の仕組みはよう分からん。こんな私が結婚も出世もできんのは当然ですね。
　　
　
　　　
　当の小督は将門でも貞盛でもどちらでも良くて決められない様。
　源扶（峰岸徹）はこの時点では貞盛は嫌いだが将門に対しては悪い感情は持っていない様子。
　家同士の人間関係がもつれてやがて敵対するという悲劇になった模様。
　　
　
　
　堅物の将門は会うことかなわんのに、プレイボーイの貞盛（山口崇）はご老公の目を盗んでちょくちょく小督に会っている様子。
　貞盛はまだ他の女とも付き合いたいし結婚も早いと思っているようで、小督一筋というのではなさそう。
　ライバルの将門とも友人関係を保っていて、どちらを選ぶか小督に任せるみたいです。
　後世の我々は後に将門と貞盛は宿敵となることを知っていますが、今の時点では貞盛は徹底的な悪役として描かれていません。
　そこが現代風の軽いラブコメ風というか、重くない大河ドラマ感があります。
　まあ後に血で血を洗う争いが描かれるはずだから、せめてその前はひとときの明るいエピソードを楽しんでおきましょう。
　　
　　
　
　舞台はいきなり京に移る。
　大道芸を見て回る将門。
　大道芸の舞台裏ではある一人の男が接待を受けていた！
　
　
　
　スリ一味と戦い、成敗する将門を見送る男。
　
　
　
　
　藤原純友（緒形拳）
　この男こそがやがて東の将門・西の純友として天下を揺りとどろかすことになる。
　すなわちこの物語の第二の主人公である。（語り　加瀬次男）　
　　
　ついに藤原純友も登場ですが、純友は大道芸人達と付き合いがあったのですね。
　ウィキペディアでは「傀儡」と表記されています。
　けら婆（吉行和子）は婆さんじゃありません。肌がきれいです。現代でもヘビメタやビジュアル系バンドにいそうなペイントですね。
　
　
　　
芸人
　李彩
　鏡味小仙社中
　天野宣社中
　
　私も大道芸には関心あるので、検索してみました。
　　
　wikipedia:吉慶堂李彩
　 wikipedia:丸一仙翁社中（旧名：鏡味小仙社中）
テレビドラマ人名録 - ◇ テレビドラマデータベース ◇
　天野宣社中
　　
　 wikipedia:太神楽
　 wikipedia:傀儡
　 wikipedia:傀儡子

　今回、良子（真野響子）・藤原純友（緒形拳）・けら婆（吉行和子）初登場であり、重要な回でした。
　加えて大道芸シーンも見られ、お得です。
　しかし最後にけら婆が奇抜なファッションでインパクトをかっさらっていきました。
　表情に動きがあるのですね。
　現在、吉行和子さんを検索すると、現在の写真ばかり出てきますが、昔はこんな顔で演技する女優さんだったんですね。
　これが大河ドラマのうまいところです。

　wikipedia:吉行和子