麒麟がくる　第26回「三淵の奸計（かんけい）」越前・阿君丸殺人事件！奸計の首謀者は誰だ！

　　麒麟がくる前編 (1) (NHK大河ドラマ・ガイド)　
　
麒麟がくる　
第26回「三淵の奸計（かんけい）」
　　https://www.nhk.or.jp/kirin/story/26.html
　　
　次期将軍を抱えた朝倉家は義昭（滝藤賢一）元服の祝いの宴を開き、光秀（長谷川博己）も呼ばれる。
　そこで発言を求められた光秀は何を思ったか義景（ユースケ・サンタマリア）をこき下ろす暴言を吐く。
　これは前回の親バカぶりとか山崎吉家（榎木孝明）に釘を刺されたのとか町の様子を観察した結果、義景を見限ったということなのでしょうか。
　しかし義景自身は悪気があるわけではなくむしろ一生懸命にやっています。
　ただ、朝倉家での人望が今一つで朝倉家をまとめきれないので有言実行ができていない気の毒な面があります。
　その気の毒な義景を駄目出しするようなことを言っては本当に気の毒です。
　ここは波風立てないようにもっと言い方に気を付けるべきでした。
　実は私も今までずけずけ物を言い過ぎたところがあって、多くの人を傷つけたり怒らせたりしたことも多かったのではないかと反省しているのです。
　自分が光秀のような立場になった時、どのように言ったら良いのか考えるのも今後の人生に役に立つと思います。
　
　そして殺人事件発生！
　しかしよく考えてみればあらが多すぎる事件です。
　ドラマだから淡々と進んでいましたが、実際に行うとなるとこんなにスムーズにいくものでしょうか。
　毒見係が死んでいるのだからそれが発覚しないとは不思議です。
　毒見の仕組みが機能していません。
　それから、この事件はどう処理されたのでしょうか。
　死体をどう処理したのでしょうか。
　次の日に毒見係がいないと不思議に思わないのでしょうか。
　義景や阿君丸の母親は阿君丸の死因を調査したのでしょうか。
　まあここまでうまく運んだのは、山崎吉家（榎木孝明）が万事ぬかりなく手配していたからでしょう。
　犯人達が相談する場面も描かれていました。
　義景の上洛を嫌う山崎吉家・朝倉景鏡（手塚とおる）と義景を見限り信長（染谷将太）に寝返った三淵藤英（谷原章介）の３人。
　ドラマのタイトルは「三淵の奸計（かんけい）」だから、三淵藤英が主犯なのでしょうか。
　しかし、朝倉家に居候している客人の立場である三淵藤英が後継ぎ殺害を提案するでしょうか。
　下手なこと言えば山崎吉家に「無礼者！」と逮捕されてもおかしくはない。
　いくら上洛が嫌だとしても、山崎吉家が主君の後継ぎの暗殺を許すとは穏やかではありません。
　これはもはや義景・阿君丸親子を見限って景鏡に寝返った山崎吉家によるクーデターではないでしょうか。
　元服の祝いの宴の時点では三淵藤英は義景側だったと思います。だから義景をよいしょするような合いの手を入れたり、光秀の暴言を否定するようなことを言っていました。
　その後よく考えて、やはり義景では無理だ、織田に頼るべきだと思い直し、山崎吉家や朝倉景鏡に相談に行ったのだと思います。
　

　
　しかしそこで非常手段の提案の中心になるのは、やはり新入りの三淵藤英ではなく、ホスト側の山崎吉家や朝倉景鏡ではないでしょうか。
　このドラマは歴史書を読むつもりで観る必要があります。
　確かに歴史書では三淵藤英の奸計だったと示唆されているが、本当にそうだったかと裏を読むとどうなるのか。
　ミステリー小説ではこういったミスリードがよく行われます。
　史実では阿君丸の死因は不明ということで、このドラマでもミステリー仕立ての趣向になっているのでは？
　この事件に関しては検討の余地があるのではないでしょうか。
　しかし犠牲者の阿君丸（森優理斗）は気の毒。
　　
　wikipedia:朝倉阿君丸
　 wikipedia:朝倉景鏡
　
　　　　