麒麟がくる　第28回「新しき幕府」人事問題と派閥抗争

　　
　　麒麟がくる前編 (1) (NHK大河ドラマ・ガイド)　
　
麒麟がくる　
第28回「新しき幕府」
　　https://www.nhk.or.jp/kirin/story/28.html

　今回の話は新しい幕府を作るに当たっての人事問題と派閥抗争の話で、私が最も苦手とする問題です。
　人間関係とコミュ力に関しては全く駄目なもんで。
　早速議論されていたのが松永久秀（吉田鋼太郎）の扱いに関して。
　織田家では信長の前で家臣達が大声で激論する習慣なのでしょうか。
　三淵藤英（谷原章介）と松永久秀に関しては、以前三淵殿が松永暗殺計画を阻止したという過去があります。
　助けてやったのに義輝（向井理）様を見殺しにしやがって！というところでしょうか。
　しかし２３話では弟の細川藤孝（眞島秀和）と共に義輝下ろしの協力をしています。
　２４話では義輝暗殺後に松永殿と共に善後策を講じたりしています。
　松永久秀に異心がないことは共に行動して分かっていると思っていたのですが。
　義昭（滝藤賢一）と松永といえば、２４話で幽閉された義昭に松永殿が面会に行っています。
　義昭は松永殿をどう思っているのでしょうか。
　そして、これだけ松永久秀を嫌っている三淵藤英が摂津晴門（片岡鶴太郎）に関してはノーマークというのも不思議です。
　やはり好き嫌いや関心の度合いも関係するのでしょうか。
　そして、将軍義昭はなぜそこまで摂津晴門をごひいきにしているのでしょうか。
　

　
　本国寺の変！これで勝てなかったのなら三好勢に先はないと思います。　

　wikipedia:本圀寺の変

　
　二条城建設現場に信長が現れるシーンは確か大河ドラマ第３０作目『信長 KING OF ZIPANGU』でも見たことあります。
　語り手のルイス・フロイス（フランク・ニール）が見るところによると、不埒な工事人を発見した信長（緒形直人）が走って来て首をはねるシーンでした。
　そういえば私も『信長 KING OF ZIPANGU』をリアルタイムで見ていたはずなのに、本国寺の変も摂津晴門も近衛前久も記憶にないなあ。
　一方、今回の『麒麟がくる』では宣教師が登場しませんね。
　作品に個性が見られて面白い。

　wikipedia:信長 KING OF ZIPANGU

　
　石仏にしろ何にしろ、人の考え方は色々あります。
　率直に自分の意見を言ってしまっては知らずに相手を傷つけることもあるのだと、私も最近になってようやく気配りするようになりました。

　それで最後に人事の問題に戻るのですが、人事とは強力な力を持つもので、下手に使えば独裁も可能となるものです。
　実は現在の日本は、人事による独裁化が顕著になっているのではないでしょうか。
　日本は軍国主義時代の反省の下、法治主義・民主主義の観点から三権分立等、独裁にならないよう相互監視の仕組みがあったのです。
　ところが人事権を握って独裁を企むようなモラルの欠けた人間に長い間やりたい放題させてきた結果、権力者に逆らえない雰囲気が大きくなってきています。
　権力者が人事権を盾に学者をいじめていることを傍観していていいのか、今は他人事でもやがては自分も対象となってしまうのではと今一度考えて頂きたく思います。
　それでは、アテブレーベ・オブリガード（また近いうちに　ありがとうございました）。
　　

　
（追記）
　木下藤吉郎（佐々木蔵之介）が登場しなかったけど、どこにいる設定なんでしょうか？
　
　　　　