OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

真田丸 第2回 決断「私の考えを申し上げても構いませぬか」

【今回のあらすじ】
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
行き所がなくなった武田勝頼平岳大)はついに進退窮まり、武田家祖先の墓がある天目山のふもとで武田信玄(林邦史朗)の霊に見守られながら切腹します。これにより名門・甲斐武田家は滅亡したのでした。
そして父・真田昌幸が待つ岩櫃城に向かう真田家の一行を落ち武者狩りの農民達が襲う!そこは信繁(堺雅人)の機転で高価な反物をぶちまけ、窮地を脱したのでした!野良着を調達して農民のふりをする真田一行!そこに武士の一団が通りがかる!あくまで農民のふりをしてやり過ごそうとする一行でしたが薫(高畑淳子)の高価な扇を疑われてピンチに!しかしこの武士の頭目小山田信茂温水洋一)の配下・小山田八左衛門(八田浩司)と判明!八左衛門は一行を岩櫃城まで護衛すると申し出ます。ほっとしたのもつかの間、道が違うと信繁に指摘された八左衛門は正体を現し、一行を生け捕りにしようとします。おのれ執念深い小山田信茂めが!そこに父・昌幸の援軍が到着!八左衛門達は尻尾を巻いて逃げ帰るのでありました!!
無事岩櫃城にたどり着いた真田一行ですが、今後の身の振り方という難題に直面します!
上杉に着くか北条に着くかの二つに一つ!昌幸はこよりで作ったくじを後継ぎの信幸(大泉洋)に引かせ、決めようとします!そして昌幸が決断した第三の選択とは……!

 
 第2話にして早々に武田家滅亡です。検索しますと、武田家の滅亡の原因や武田勝頼の人格等について、色々な説が紹介されています。なかなか真実の所は後世に伝わりにくいものです。というか、同時代の人に対しても見る方向や立場が変わると色々多面的に見られるものです。だからこそ社会や人生は難しいものであり、小説やドラマも色々な書き方ができるというものです。
 
 敗者とは辛いものです。同じように裏切っても受け入れられたり処刑されたりと運命は分かれます。それは勝者の判断一つです。
 戦国時代ではない現代でも、勤務先が買収されたり併合されたり経営者が変わったりすることは多々あり、他人事ではありません。
 真田家の人々は上杉に着くか北条に着くか検討し、織田に着くという第三の道を選択しました。
 まあ今川家に続いて武田家まで滅ぼした織田家の勢いは本物でしょうからその選択は妥当かと思われます。
 しかし、織田に降伏した小山田信茂温水洋一)は受け入れられず、処刑されてしまいました。
 昌幸達はこのことを知っていたのでしょうか。もし知っていたら織田に下ることを躊躇したのでは?それとも、佐助(藤井隆)らの情報収集により知っていたのでしょうか。

 で、前回はあらすじを書くことに必死で気付かなかったのですが、第1話と第2話で悪役となった小山田信茂温水洋一)は主役の真田信繁堺雅人)と同じ名前の読み方ですね。私の若い頃は真田幸村と呼ばれていたので真田信繁という呼び名にはまだ慣れていません。いつ頃から信繁と呼ぶようになったのでしょうか。

  [wikipedia:真田信繁]
 
真田信繁真田幸村 スジャータさんに教えられた
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20111203/p1
 

 この状況で駄々をこねるお公家出身の薫様(高畑淳子)。さすがの姑のとり(草笛光子)様もあまり強いことは言えません。やはりお公家出身の嫁に対しては姑も遠慮するのでしょうか。


 おのれどこまでも卑劣な小山田信茂温水洋一)めが!信茂にしてみれば、織田への降伏の手土産として誰かを捕まえていきたいのでしょう。さすがに武田勝頼平岳大)を捕えるのには気が引けたので憎き真田の倅どもを捕えるつもりだったのでしょう。



 信茂と良からぬ相談をしていた次の瞬間、ワープしたように悠々と現れる小山田八左衛門(八田浩司)。
 しかしこのイメージだと後ろから追い着いたというよりは、何となく進行方向前方からやって来たように感じるんです。
 

 絶体絶命の窮地に昌幸の援軍が到着!!



石川数正(伊藤正之)
「徳川家中は一心同体。心配ご無用でございます」
 まあこう言うしかありませんなあ。しかし本多正信近藤正臣)に不穏な視線を送っていました。


「梅雪(榎木孝明)は好かん」「我が身かわいさに武田家を裏切った薄汚い男」と言っておきながら表面上は歓待。こういう演技ができるというのは一つの武器です。
こういう気配りを重ねて徳川家康内野聖陽)はコツコツとのし上がっていったのです。
 

 小山田信茂温水洋一)もお気の毒だけど自業自得。これは現代に生きる我々にとって教訓となるエピソードかもしれません。


「そのように大事なことをくじで決めて良いのですか」
「大事なことだからくじで決めるんですよ」
「わしは八百万の神に託したのだ」
「このように大事なことを本当にくじで決めていいのか」
 

 結局くじで選ぶ決断ができない昌幸。
そこで「私の考えを申し上げても構いませぬか」と突破口となる発言をした信繁のフォローがナイス!ドヤ顔で威勢よくではなく遠慮がちに言ったことがポイント。
思えば小田原評定の場でも信繁のような人物がいたらその後は違ったのではないでしょうか。三谷幸喜さんは会議の場を描くことがお好きなようです。三谷ドラマの会議シーンから色々なことを学べるのではないでしょうか。



真田丸 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
真田丸 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

  [wikipedia:真田丸 (NHK大河ドラマ)]

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