古舘さんが会話している時に考えていることや、対談で困ったときに思い付いた質問法などの記述が面白かった。
今回再読したのは1994年に購入したプレイブックス版。
当時新聞に掲載された古舘さん関連の記事も挟まれていました(我ながらマメや)。
「古舘伊知郎トーキングブルース」の紹介記事だとか、阿部由紀子・和歌山放送アナウンサーが大学時代に通ったアナウンススクールで実況中継をやった時、全員が「おーっと」から始めたという記事だとか。
偶然買ったらしい夕刊フジの「秋元康の隣の奴には読ませるな!」という連載コラムでは偶然古舘さんのことを書いた回。
「古舘伊知郎は現代の語り部」
「喋る栄養ドリンク」
「落語や漫談と並ぶ話芸だ」
という見出し。
「古典芸能に並ぶ“話芸”の集大成なのである」
と断言。
確かに「実況」というジャンルは、TVというメディアが登場してから現れた新しい話芸のジャンルだと思います。
TVのない時代、お祭りなんかで人を集めて物を売っていた“啖呵売”に通じるものがある。
……と思っていたら、ちゃんと本書の中で万年筆売りや人形売りの啖呵を例にとって解説されています。
古舘さんも啖呵売を見て学ばれたんですね。
それはともかく、古舘師匠が始めた「実況芸」も次世代に継承していきたい“新しい”伝統芸であります。
語り芸について書いたブログ記事|市井學人 #note
https://note.com/diletanto/n/n28a314b62ec0
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古舘伊知郎トーキングブルース
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